子育てを応援するフードパントリー事業

団体名 子育て応援フードパントリーしむら

都道府県 東京都

助成額 300,000円

活動開始日 2023/4/1

活動終了日 2024/3/31

助成金で行った活動の概要
当団体の社会的役割は、経済的に困窮しやすい傾向にある「ひとり親家庭」(特に母子家庭)に対して、「食」の支援を通して、子育てを応援することです。 2020年より板橋区内のひとり親家庭へ「食」を通して、子育て応援をしたいと思い活動を開始しました。当初は4世帯から始まりましたが、コロナ禍の影響や物価の高騰も相まって、現在は150世帯程の登録があります。又フードパントリー活動に賛同してくれた天理教の教会を拠点に区内に6カ所のフードパントリーを設けて、一カ月に三カ所の開催をして、利用者は毎月一度一か所の利用が出来るようネットワークを構築して活動しています。そのネットワークの中の一つとして2か月に一度のフードパントリー開催及び必要に応じての臨時パントリーを開催しています。現在はひとり親家庭に限らず、コロナで収入が減った世帯や物価の高騰による一時的な困窮者にも支援の輪を広げています。ひとり親家庭などの経済的に恵まれていない世帯の食生活の向上を図るには、定期的なフードパントリーの開催が大きな力になると思うので、毎月必ず開催すること、そして地域的にもバランスよく開催することが大切だと思います。開催に際して、アンケートなどを取り、利用者の声を聞いて活動に反映しています。 また「食」の支援を必要とする人とフ ードロス削減を模索する企業の橋渡し的な存在になっていくことも目標にしていきたいと考えています。

活動日数 12日

支援対象者実人数 300人

支援対象者延べ人数 830人

参加ボランティア実人数 18人

参加ボランティア延べ人数 97人

本助成金による活動の成果
現状は、セカンド・ハーベスト・ジャパンからの寄付食品に依存する割合が大きいので、自分たちで他の企業の協力を得られるように開拓することも必要だと感じています。またコンビニの各店舗で実施するフードドライブで集まった食品も利用していますが、細々としたものなのでもう少し力を入れて企業からの協力に取り組みたい。助成金を活用して食品を購入していくことは必要不可欠なことだと思います。登録世帯数は約150世帯ですが、毎月実際に予約して利用出来る方は90~100世帯ほどです。今後は利用者も増えていく傾向にありますので配布する食品をいかにして確保していくかが課題です。助成金はその意味でも大きな役割を果たしてくれています。経済的に恵まれない家庭の子どもたちが遠慮することなく、お腹がいっぱいになるまで食べあさせてあげたい。そして子育て中の親の手助けに少しでもなりたいと考えています。一つの事例として、利用者の高校生の男子が、長い間引きこもり学校にも行けずにいましたが、フードパントリーの時は食品受け取りの為にお母さんと一緒に外出できるようになり、譲り受けた食品のお陰で元気を取り戻しました。ということもありました。その子は4月からは専門学校に入学するということです。多くの方の寄付や善意から心を支えられて前を向いて踏み出す力が生まれだされることを学んだように思います。

事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
日本では、ひとり親家庭のうち48.1%、約2世帯に1世帯が相対的貧困下で暮らしていると言われています。その背景には ひとり親家庭の場合、収入が低くなる傾向にあることが理由の一つとしてあげられます。平成27年(2015年)のシングルマザーの平均年間収入は243万円 収入が低いことにより、経済的に困難なひとり親家庭の生活にはさまざまな影響が及んでいます。フードパントリー利用者の声として、冷蔵庫の中が何もないことが子どもを不安にさせていたんだ、と申し訳ない気持ちでいっぱいでした。一日3食を2食に減らしたり、親が我慢する日も度々あります。と声も聴きます。実は、食すらも困っているということは、周囲の目もあり、誰にも言えない現状が見られます。また、特に新型コロナウイル感染症の影響やそれに続いて物価の高騰により経済的に厳しい状況が続いていることで、子どもに、いろいろな経験をあきらめさせる、希望をかなえられないと不安や葛藤を感じ、自分を責めている保護者もいます。そんな厳しい状況が続く中で、フードパントリーのニーズも高まっていると感じます。フードパントリーに出来ることはそんなに大きなことではありませんが、利用者がすこしでも安心して暮らせる社会に近づけるようにお手伝いがしたいと思います。人と人が互いにたすけあい、みんなが明るく陽気に暮らせる社会であることが子どもの成長には必要だと考えます。「食」を通して貧困家庭の子供も、明日の食事について心配すること無く、いつでも必要なときに栄養のある食べ物を得ることができる社会を目指したい。フードパントリーという活動を地域に根付かせたい。

助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
https://foodshimura.wordpress.com/



寄付してくれた人へのメッセージ
この度は助成金を利用させて頂きありがとうございました。この助成金のお陰で、子ども達には大好きな大手有名店のハンバーガーなども食べさせてあげることが出来ました。その他にも沢山の食品を受け取る時の子ども達の笑顔とお母さんたちの感謝を組合員の皆様にお伝えください。これからも皆様のお力を必要にされている方が沢山おりますので、今後ともよろしくお願い致します。