これまでの活動のあり方の見直しと、持続可能な活動のあり方の検討

団体名 特定非営利活動法人レター・ポスト・フレンド相談ネットワーク

都道府県 北海道

助成額 100,000円

助成金で行った活動の概要
他者との接触が難しいひきこもり当事者をはじめ、新型コロナ禍で体調不良で居場所に参加できなかった当事者、居場所長期欠席者に対して絵葉書をさりげなく緩やかに月2回ほど45名の方にお送りしました。電子媒体が優先する時代ですが、経済的な事情や世帯にパソコンが1台しかなく自室にないことから家族に知られることを恐れパソコンを使用できない人も多く、40歳を超える中高年層はネット世代ではないことからその使用率は低いです。そのため紙媒体の絵葉書は重要な伝達ツールとなっています。今回は当NPOが会報誌も読んでもらおうと併せて郵送しました。見返りとして返信を求めないことが活動上の留意点でしたが何人かの当事者や家族から返信の絵葉書や手紙を受けりました(添付写真参照)。受け取った当事者からは、「忘れられていないつながりを感じた」、「届いた絵葉書を見ると仲間の顔を思い出す」といった感想もありました。当事者宛にお送りしていますが家族も心待ちにしていることが今回の取り組みでわかりました。

本助成金による活動の成果
絵葉書や会報誌を送る際の通信運搬費用や絵葉書をつくる際に必要となる台紙、インクトナー費用として活用させていただきました。絵葉書郵送費、当事者63円×45人×月2回×9か月(2020年4月~12月)で約5万円、会報誌郵送、当事者84円×45人×4回で約2万円、そして絵葉書台紙やレーザープリンターフルカラーインクトナー一式など消耗品費約3.5万円となります。切手は記念切手など工夫を凝らし、複数の種類を購入し当事者が喜ぶものを毎回選択して行いました。手間と時間はかかりますが、こういう時代だからこそ必要なプロセスです。



寄付してくれた人へのメッセージ
居場所への参加者が減り、オンライン化が進むなかで、その流れに応じることができない、ひきこもり当事者や家族に向けて少しでもほっとできる手紙を活用したピア・アウトリーチ活動に、貴重な赤い羽根共同募金助成金を活用させていただきました。本当にありがとうございました。お礼申し上げます。