団体名 特定非営利活動法人光希屋(家)

都道府県 秋田県

助成額 1,190,000円

活動開始日 2022/3/1

活動終了日 2022/12/31

助成金で行った活動の概要
【実施期間】:2022.03.01 ~2022.12.28目的:居場所内や支援機関の短い時間に解決できない課題をより時間をかけてフォローし、より正確にニーズを把握し、適切な支援につなげる対象者:ひきこもり当事者とその家族相談形式:オンライン相談(主に)事業実施:ヨン・キム・フォン・ロザリン【実施者資格】:公衆衛生学・精神保健専門家、2006年からひきこもりと自殺の研究に取り組み、2013年からひきこもり当事者の自立支援の相談と居場所作り開始相談の受付は主に二つ経路がある。一つ目は、オンラインのアクセス。もう一つ目は、関係機関からの紹介。相談者はブログにあるオンラインの受付表に、相談形式の希望(オンライン、SNS、メール、対面の複数選択可能)、ご相談したい内容、過去2週間の精神症状(PHQ9 1. 物事に対してほとんど興味がない、または楽しめない、2.気分が落ち込み、憂うつになる、または絶望的な気持ちになる、3.寝付きが悪い、途中で目が覚める、または逆に眠りすぎる、4.疲れた感じがする、または気力がない、5.あまり食欲がない、または食べ過ぎる、6.自分はダメな人間だ、人生の敗北者だと気に病む、または自分自身あるいは家族に申し訳がないと感じる、7.新聞を読む、またはテレビを見ることなどに集中することが難しい、8.他人が気づくぐらいに動きや話し方が遅くなる、あるいは反対に、そわそわしたり、落ちつかず、ふだんよりも動き回ることがある、9.死んだ方がましだ、あるいは自分をなんらかの方法で傷つけようと思ったことがある)、相談希望日1、相談希望日2、相談希望日3を記入と送信。そして、相談の内容に応じて、専門の相談員から72時間以内に相談者に連絡する。対面相談では、相談者が受付表を記入しないが、相談員が丁寧に事情を聞き、聞き取りした内容を記録する。相談員は相談者が現在抱えている悩みの正体を5W1H(何?誰?いつ?どこ?なぜ?どのように?)の思考パターンを用い、相談するプロセスの中で相談者と一緒に確認し合い、支援の方向性を定める。そして、支援のつなぎ先につなげる。つなぎ先につながった後も問題の発展や支援の進展を継続フォローする。

活動日数 287

支援対象者実人数 21

支援対象者延べ人数 129

参加ボランティア実人数 3

参加ボランティア延べ人数 287

本助成金による活動の成果
【支援対象者】21人【相談件数】2111件● 直接支援相談者は一人5~13件の複数の悩みを抱えた。複数の悩みが多い相談者は一日多くて10件の相談がある。相談時間帯は、9時~17時(48.1%)、17時~22時(27.4%)、22時~5時(22.4%)、5時~9時(2.1%)。●直接支援相談者の他、家族も要支援対象になる。●本事業に直接支援相談者10人(1人の相談・対応数1~81件/月)、間接支援対象者11人【対象者の年齢】10代(1人)、20代(2人)、30代(9人)、40代(3人)、50代(1人)、60代(2人)、70代(3人)【対象者の所属】無職(12人)、社会人(5人)、学生(4人)【悩み】不登校(4件)、ひきこもり(10件)、病気(7件)、自立(8件)、自殺(4件)、孤立(5件)、孤独(5件)、健康管理(7件)、生活困窮(1件)、未来に対する不安(9件)、学校の問題(3件)、家族関係(5件)、家族の健康状況(4件)、職業サポート(2件)、パワハラ(1件)、うつ状態(6件)、対人関係(7件)、総計88件【 関連機関(キーパーソン)】実数 38、延数 55【つなぎ先機関・支援地域(実数)】大仙市・美郷町(29件)、横手市(13件)、秋田市(6件)、由利本荘市(5件)、秋田県外(5件)【利用者の声】●ひきこもっていた頃より、外に出ていろんな世界を知ってみたいと思うようになった。●自分の気持ちや悩みを以前より話すようになってきた。今思えば、子どもの頃から親に自分の感情や悩みをずっと出せなかったのだと気づきました。● 自分のつらい気持ちを相談して話したことによって死のうと思うことをやめて、自分の人生これからどう生きていけばいいか考えるようになりました。●今いろいろ問題を抱えて生きるのがつらい、生きるのに疲れたと思っていませんか?だれかに相談して話を聞いてもらうことで、すぐに改善はしないけど心が軽くなるし、一つずつ問題が良くなると思います。まずは心の栄養と思って気軽に来てくださいね。

事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
本事業を実施した結果、相談者の悩みの背後に複数の課題が絡み合うことが多いと分かりました。また、相談者が本事業「つながる、つなぐ、つながり続ける」伴走支援に繋がった時点、いままで全くどこにも相談したことがない相談者もいれば、様々な公的私的支援機関の窓口に相談しに行ったが、コミュニケーションの不足に支援が破綻した相談者もいました。その中に、相談窓口に積極的に相談するほど、支援機関とのつながりが増すほど、状況が改善できず逆に悪くなってしまった相談者も何人かいました。支援の際、相談者も支援者も形的にわかりやすい問題(コロナ禍による表面化した問題:貧困、家庭暴力、うつ症状)に注目しやすい、結果的に実際問題の発生原因を突き止められず、わかりやすい形式的な問題に力を入れがちで、相談者の問題は一時的に解決できたとしても、根本的な解決にはならないことを痛感しました。また、本事業のオンライン相談・対応時間帯は約半数一般の相談窓口の時間(9時~17時)で行ったが、残り半数は一般の相談窓口の時間帯であることがわかりました。深夜(22時~5時)の相談・対応も多かった。本事業は、絡み合う課題の解決糸口を見つけるために、時間をかけて本人のペースに合わせて随時に話を聞く、気持ちのケア、進展のフォロー、関係機関に一緒に動くなどの細やかな支援できる枠組みを作ることが大切だと思いました。また、本人だけではなく、本人の周囲のキーパーソンや関係機関にも同時に働きかけることができるかどうか、支援の進展や効果に相乗効果を得られるのではないかと考えています。今後の取り組みについて、①気楽にできるオンライン相談を促すの工夫、②実際問題の発生原因を探る力を有する支援員を増やす、③支援の進展にフォローができるつなぎ先を増やす工夫、④支援機関との関係をより円滑にできるように工夫し、より充実できるような相談事業を構築していく。

助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
https://h4j-hikikomori.blogspot.com/2023/01/r.html
https://h4j-hikikomori.blogspot.com/2022/06/blog-post.html



寄付してくれた人へのメッセージ
寄付していただき、ありがとうございました!おかげさまで、本事業は無事に終えました。今後もよろしくお願いいたします。利用者の声:1)ひきこもっていた頃より、外に出ていろんな世界を知ってみたいと思うようになった。2)自分の気持ちや悩みを以前より話すようになってきた。今思えば、子どもの頃から親に自分の感情や悩みをずっと出せなかったのだと気づきました。3)自分のつらい気持ちを相談して話したことによって死のうと思うことをやめて、自分の人生これからどう生きていけばいいか考えるようになりました。4)今いろいろ問題を抱えて生きるのがつらい、生きるのに疲れたと思っていませんか?だれかに相談して話を聞いてもらうことで、すぐに改善はしないけど心が軽くなるし、一つずつ問題が良くなると思います。まずは心の栄養と思って気軽に来てくださいね。