都道府県 栃木県
助成額 1,052,452円
活動開始日 2021/4/1
活動終了日 2022/3/31
助成金で行った活動の概要
妊娠・育児家庭の孤立を予防し、予期しない妊娠を含む妊娠期・育児期のSOSを早期に把握し、支援・介入に繋げること、不適切な養育とその世代間連鎖を予防することを目的に、栃木県全域を対象として、①妊娠・出産・育児の無料LINE相談窓口「コアLINE」の開設・運営およびその周知活動、②予期しない妊娠を予防するための、性教育・性知識発信活動を行った。①LINE窓口では、夜間・年末年始等休日を含む毎日、助産師や看護師、医師、保育士など有資格者を多く含む多職種の相談員チームで相談にあたり、1年間で窓口登録498、計225件の相談に応じ、メッセージ・通話での相談対応のほか、年間4回、イベントの形で出張相談の機会を設けた。育児中の自殺念慮を含む9件のケースで自治体や児童相談所、フードバンク等との直接的な連携をとったほか、30件超のケースで他専門支援機関の紹介など間接的な支援連携を行った。②の性教育・性知識発信活動では、大学生など対象者と同世代のボランティアを巻き込みInstagram等による性知識発信を行ったほか、年間7件の性教育講座を行い、フリースクールに通う十代生徒や、小学生の保護者会、ショッピングモールに来訪した一般家庭など、幅広い対象者への性教育の場を開いた。
活動日数 265
支援対象者実人数 180
支援対象者延べ人数 400
参加ボランティア実人数 40
参加ボランティア延べ人数 800
本助成金による活動の成果
①LINE窓口では、夜間・年末年始等休日を含む毎日、助産師や看護師、医師、保育士など有資格者を多く含む多職種の相談員チームで相談にあたり、1年間で窓口登録498、計225件の相談に応じ、メッセージ・通話での相談対応のほか、年間4回、イベントの形で出張相談の機会を設けた。育児中の自殺念慮を含む9件のケースで自治体や児童相談所、フードバンク等との直接的な連携をとったほか、30件超のケースで他専門支援機関の紹介など間接的な支援連携を行った。②の性教育・性知識発信活動では、大学生など対象者と同世代のボランティアを巻き込みInstagram等による性知識発信を行ったほか、年間7件の性教育講座を行い、フリースクールに通う十代生徒や、小学生の保護者会、ショッピングモールに来訪した一般家庭など、幅広い対象者への性教育の場を開いた。 特にコロナ禍に、外出自粛や県外への移動制限等が長期化する中で、家族や周囲のサポートを十分に得られずに妊娠期や育児期を過ごす方々からの相談が多くみられた。身体的・心理的に孤立した状態での育児の負担や、つわりや精神状態等の心身の体調の変化、ご自身やお子さんの普段と異なる様子への不安、生育・発達状態への不安、予期せぬ妊娠への不安や葛藤などの相談が、栃木県内外から寄せられた。 特に、緊急避妊薬の服用などタイムリミットがあるものや、産前・産後のうつ症状や精神疾患等の悪化、ワンオペ育児の負担に「死にたい」「子どもをたたいてしまいそう」というメッセージなど、迅速な対応や情報提供と、適切な支援に繋ぐことが求められるケースにおいては、24時間対応のLINE窓口であることの繋がりやすさを生かして、SOSの声をキャッチして必要な支援に関する情報の提供や窓口の紹介・連携をしたり、その前後の相談対応や継続的な見守ったりなど、特にリスクの高いケースでの継続的な支援連携に貢献した。
事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
県内での認知度を深めるため活動の充実や広報活動にさらに力を入れて支援対象者とのつながりの拡充を図るとともに、地域での子育て支援ネットワーク（ボランティアや民間活動団体など）作りに注力をする。また、支援対象家庭が増える中で、抱える困難の内容も複雑になっていることから、当団体の専門性をさらに高めるためのスタッフ研修や他の専門機関との連携強化に向けた取組施策を実施する。その他、事業推進にあたりスタッフ人数も増える中、団体内部の環境面の体制も整備したい。
助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
https://npo-sorairokoala.jimdofree.com/%E5%A6%8A%E5%A8%A0-%E8%82%B2%E5%85%90%E3%81%AB%E3%81%8A%E5%9B%B0%E3%82%8A%E3%81%AE%E6%96%B9%E3%81%B8-1/%E6%80%A7%E6%95%99%E8%82%B2%E4%BA%8B%E6%A5%AD/
https://npo-sorairokoala.jimdofree.com/2021/09/20/%E3%81%9D%E3%82%89%E3%81%84%E3%82%8D%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%88-vol-13/
寄付してくれた人へのメッセージ
私たちは、妊娠・育児家庭の孤立を予防し、予期しない妊娠を含む妊娠期・育児期のSOSを早期に把握して支援・介入に繋げること、不適切な養育とその世代間連鎖を予防することを目指して2020年に活動を開始しました。助成をいただいたLINE無料相談窓口「コアLINE」事業ならびに性教育・性知識発信事業は、コロナ禍における相談・支援のあり方を模索しながら同年に始動した事業であり、今回、団体・事業どちらもの立ち上げ期を支えていただきましたことを、心より御礼申し上げます。