行き場のない女性や母子へのアウトリーチ強化&再困窮防止のためのアフターサポート体制構築事業

団体名 特定非営利活動法人女性サポートAsyl

都道府県 北海道

助成額 2,904,412円

活動開始日 2021/8/1

活動終了日 2022/3/31

助成金で行った活動の概要
①相談支援体制の強化 本助成事業により相談支援員を増員した。電話相談は365日で対応している。②アフターフォローシステムの構築 シェルターを退所してから1か月後に電話連絡、半年後にはがきによる連絡を全員に実施した。はがきには「卒業生さんお困りごとフォーム」のQRコードを添付し、状況把握と、相談のハードルが下がるように努めた。また年賀状を直近6年間の利用者全員に手書きメッセージ付きで発送し、繋がりの維持を図った。③研修会開催とネットワーク構築勉強会 9/17にスーパーバイザー講師を呼んで事例検討を交えて「アフターフォローをどのように実施すべきか」という職員研修を開催。3/4には本助成事業で得られた退去後生活状況のデータを資料としてオンライン勉強会を開催。組織外からコメンテーターを招聘し、ネットワークづくりを行った。④アウトリーチのためのオンライン環境の導入 IT企業CJシステムと連携し「LINEワークス」を相談環境に導入した。⑤随時の声がけ 街で見かけた行き場がない可能性のある女性について、市民からの連絡を受け声がけを実施したり、随時パンフレット等の提供を実施した。

活動日数 365

支援対象者実人数 65

支援対象者延べ人数 109

本助成金による活動の成果
①アフターフォローのシステム構築 ・R3年度利用者全件に対して、退去後一か月後に電話による近況確認を全件実施。・同じ対象者に、はがきとQRコードによる近況確認を実施した。・2015年以降の全利用者に対して年賀はがきを、手書きメッセ―ジ付きでお送りした。②生活ニーズ把握 ・退去から一か月後に電話による状況確認を実施したところ、対象者のうち91%の方からは電話もしくはメールによる返答があった。生活が困難になるほどの影響がある要因として、①金銭管理の課題、②病気への罹患、③対人関係(DV加害者のもとに戻る等)、④妊娠、⑤設備故障(水道凍結等)があった。また継続課題として⑤債務整理、⑥離婚調停(裁判)、⑦身分証取得、⑧携帯契約、⑨就職活動があった。③オンライン相談環境の促進 LINEワークスを導入したことで、携帯電話が滞納により停止している状態の方とも連絡のやりとりができるようになった。退去後の利用者との連絡手段として活用しており、アウトリーチへの活用はこれからである。

事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
①社会資源への「つなぎ」の必要性 本助成事業により、退去後の生活ニーズが明らかとなった。現実に対応できる社会資源がない場合もあるが、つなぐことができるケースもあり、地域の社会資源につながるまでの時間や、その後もつながりを絶やさない「伴走型支援」の重要性が明らかとなった。退去者の再アウトリーチについてはシステマチックに全件対応できるよう引き続き模索していく。一方で、アウトリーチ後の支援についてはどこまでも人的資源に依拠しており、相談支援の質と量を確保していくことが重要である。②社会資源の開発 ニーズはあるものの対応できていない社会資源について、今年度は団体内外で開発を検討していく。たとえば就職活動をする際に身元保証人がいない問題について、確保できるような事業を計画している。③アウトリーチへの取り組み ホームレス状態の女性の場合、目に見える路上にいることよりも、目に見えない場所にいることのほうが多く、SNSを活用したアウトリーチは継続して取り組んでいきたい。

助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
https://www.facebook.com/asylchan/posts/2768197943484002



寄付してくれた人へのメッセージ
このたびは行き場のない(なくなる恐れのある、過去に経験がある)女性や母子に対する支援活動に援助をいただき、まことにありがとうございました。コロナ禍ではとくに女性に皺寄せがあり、解雇された非正規雇用者の7割は女性でした。また女性の自殺者数の増加も指摘されています。もともとある経済的不平等が噴出した形と捉え、活動を続けていきます。