地域に暮らす外国にルーツがある女性のための孤立防止事業

団体名 特定非営利活動法人 アジア女性自立プロジェクト

都道府県 兵庫県

助成額 1,863,736円

活動開始日 2021/4/1

活動終了日 2022/3/31

助成金で行った活動の概要
地域に暮らす外国にルーツをもつ主に女性を対象として下記の活動を行った。① 生活相談対応とオンライン相談対応の仕組み構築・通常の電話・面談による対応に加え、必要に応じてメール、Zoomミーティングも利用しオンラインでも相談対応。・月1回「外国人女性のためのおしゃべりのつどい」を開催し、その場で相談があれば対応。実際に希望者はなかったが、Zoomでの参加も可能とした。・タガログ語・英語通訳者は定期で配置。その他の言語については、今年度は要望がなかったが、今後要望があれば予約制で対応する。② 情報発信「あんしんつうしん」(タガログ語、英語、日本語)・スタッフとボランティアで発信するコンテンツの企画、作成をし、メール・フェイスブックページ・インターネット番組を媒体として情報発信を行った。・地域のフィリピン人女性コミュニティの協力を得て、当事者のニーズに合う発信を心がけた。・メール配信(やさしい日本語、英語) 14回・フェイスブックページに役立つ情報を投稿、他団体等の有益な情報をシェア(83回)・インターネット番組配信(日本語、タガログ語) 6回 ③ 2020月4月~2022年2月分の「あんしんつうしん」インターネット番組配信の動画に日本語字幕をつけてアーカイブ化。Youtubeチャンネルにアップロードし、団体のウェブサイトから必要な時にいつでも視聴できる仕組みにした(合計16本)。併せて、外国人住民がアクセスすることを想定し、ウェブサイトの再構築も行った。④ 行政情報など生活に必要不可欠な情報のツールやアプリなどの使い方を解説した動画を作成しYoutubeチャンネルにアップロード、ウェブサイトに掲載(9本)。コンテンツの収集や動画作成に大学生のボランティアグループが参画した。コンテンツの精査やチェックは相談通訳翻訳等担当スタッフと、インターネットラジオ配信を委託している特定非営利活動法人エフエムわぃわぃがアドバイザーとして関わった。

活動日数 96

支援対象者実人数 80

支援対象者延べ人数 5,000

参加ボランティア実人数 12

参加ボランティア延べ人数 92

本助成金による活動の成果
1)の事業について・生活相談は21ケース。近隣の在住者からの相談に加え、県外など遠方からの電話・メールでの相談も複数あった。インターネットで検索して当団体を知り相談を寄せられる方が増えている。オンラインでの対応が可能となったことにより、今後も遠方からの相談への対応がスムーズとなることが期待できる。また、遠方からの相談にも全国の支援者団体とのネットワークを活用し、適切な団体につなぐことができたことも、これまでの活動の成果と考える。2)の事業について・フィリピン出身スタッフが定期的にタガログ語で情報発信することにより、情報へのアクセス数が増加した。・今後、当事者自らが情報発信・表現する機会を提供し、それを通じてエンパワメントにつなげ、さらにコミュニティ形成・コミュニティの情報共有の促進を図る。3)動画字幕・過去の配信番組(16本)に字幕をつけアーカイブ化し、ウェブサイトの再構築したことにより、今後の動画活用の可能性が広がった。4)動画制作・大学生ボランティアの参画により、新しい視点を取り込むことができた。・動画というメディアを通じた情報伝達の有効性が期待できた。そのため、今後も動画による発信を継続して行う。

事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
・オンライン相談の広報・活用法を検討し、相談の敷居を低くする。・利用者にとって使いやすい情報発信方法を追求する。利用者(当事者)とともに需要の高いコンテンツを作成する。・プログラム全体をデザインし、より伝わりやすい見せ方を工夫する。

助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
https://tcc117.jp/awep/foreigner/
https://www.facebook.com/AWEP-%E3%81%82%E3%82%93%E3%81%97%E3%82%93%E3%81%A4%E3%81%86%E3%81%97%E3%82%93-100266611420690



寄付してくれた人へのメッセージ
寄付を活用させていただいたおかげで、チャレンジングな取り組みもできました。この成果を、社会に広く公開し、多くの市民の方々とともに誰も取り残さない社会を創っていきたいと思います。ありがとうございます。