コロナ禍で生活困窮・ホームレス状態にある方の住居と生活を守るための相談支援事業

団体名 特定非営利活動法人ほっとプラス

都道府県 埼玉県

助成額 2,400,000円

活動開始日 2021/4/1

活動終了日 2022/3/31

助成金で行った活動の概要
コロナ禍で生活困窮・ホームレス状態にある方への相談支援および住まいの提供に関する活動を行いました。具体的には、コロナウイルスの影響を受け仕事を失い寮を出ざるを得なくなった方、ネットカフェで寝泊まりをしている方など安定した住まいを失ってしまっている方、身寄りや頼れる人が近くにおらず孤立状態にある方などを主な対象とし、生活や健康面に関する相談対応、生活保護や給付金申請等の行政手続きのフォロー、不動産や行政と連携した住まいの確保等のサポート、アパート入居後の見守りやアフターフォローなどを電話やメール、訪問を通じて行っています。社会福祉士・精神保健福祉士等の有資格者による専門職の支援に加え、以前ネットカフェでの生活をしていた元当事者のスタッフを中心としたアウトリーチ型の駆け付け支援も行い、多様な視点を大事にしながら活動を継続してきました。

活動日数 365

支援対象者実人数 472

支援対象者延べ人数 472

参加ボランティア実人数 15

参加ボランティア延べ人数 15

本助成金による活動の成果
年間を通じて電話・メール相談は333件、対面での面談等を経て住まい(シェルター)の提供を行った方が年間56名、アフターフォロー(家庭訪問、電話や往復ハガキ等でのやり取りを通じた安否確認)を実施した方が83名と、住まいの支援をベースとして、生活保護や給付金申請等の行政手続きのフォロー、体調面の確認等を行うことを通じた相談者の命と生活を守るための支援を行ってきました。この間、ネットカフェから当法人でのシェルターでの受け入れをした直後にコロナウイルス陽性となった方がおり、シェルター入居者全員が濃厚接触者になるということもありましたが、必要に応じて定期的に相談者、入居者、スタッフのPCR検査も実施しながら、感染拡大に留意しつつ重症者が出ることなく、対応をすることができました。

事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
コロナ禍になり、今まで以上に弱い立場にある状況の方の生活や住まいが不安定になっている現状を感じています。寮付きの仕事が雇止めになってしまい住まいと仕事を同時に失ってしまった方、所持金がギリギリでネットカフェで生活を送っている中で体調を崩して身動きが取れなくなってしまった方、住まいは確保しているけど交流する場を失ってしまい孤立状態にある方などにこの間多く出会ってきました。給付金や貸付制度など、様々な支援制度が創設され運用も柔軟になってきており支援する立場としては制度を利用しやすくなってきた印象がありますが、実際に支援を必要としている方に正しい情報が届いていなかったり、申請の方法が分からなかったりするケースもあり、情報や制度を繋ぐ役割の人や組織が不足しているように感じます。微力ではあるものの、引き続き住まいと生活の支援をベースとした相談支援活動を継続することで、支援を必要としている人に情報や支援を届ける動きをしていけたらと思います。

助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
https://www.facebook共同募金会.com/hotplus2011/posts/2517643651701066



寄付してくれた人へのメッセージ
この度は、本事業に対してのご寄付を頂戴し本当にありがとうございます。長引くコロナ禍で、仕事や住まいを失ってしまう状況にある方への生活支援を行ってきましたが、より弱い立場にある方々がこのコロナ禍で苦しんでいる現状があります。引き続き住まいの支援をベースに、一人一人の生活を守っていくための一助となるような活動をしていきますので、どうぞよろしくお願い致します。