コロナの影響で居場所を失ったDV・虐待被害者のための避難施設の拡充と維持のための事業

団体名 特定非営利活動法人DV対策センター

都道府県 神奈川県

助成額 2,780,000円

活動開始日 2020/1/1

活動終了日 2020/12/31

助成金で行った活動の概要
コロナ対策を万全にしたステップハウスを用意することにより、コロナが怖くて逃げられなかった方や、母子ともに安全に逃げたい方等が逃げやすくなるきっかけを作り、多くの被害者を救いました。逃げることをあきらめている女性と子ども達の相談事業を拡充しました。個室には、学習ができる机と棚と椅子などを用意しました。鍵付き個室では、エアコン・学習机のほか、空気清浄機・消毒液・体温計など完備し、コロナ対策を万全にしました。当団体では、最初は、24時間体制のシェルターに入っていただきますが、当該施設は、安全の確認が取れた方に入っていただきました。対象者は、主に以下の方々です。1、中学生以上の男の子がいる家族 2、子どもが3人以上いる家族 3、ペットと一緒に避難したい家族および単身者 4、モラハラ・経済的DVなど、公的シェルター入居の優先順位が低くすぐには入れないと言われた家族および単身者 5、その他、諸事情により公的シェルターに入る事ができない被害者 6、DV・虐待被害を受けている居場所のない被害者

活動日数 365

支援対象者実人数 266

支援対象者延べ人数 1163

参加ボランティア実人数 8

参加ボランティア延べ人数 60

本助成金による活動の成果
ステップハウス(新らしいタイプのシェルター)運営を維持することができました。24時間見守り型のシェルターで安全確認の取れた母子が自立するための中間支援施設としての役割を担いました。公的シェルターには入れないと言われて諦めていた母子を救うことができました。また、2021年は、虐待を経験した若者10代後半~20代からの相談が非常に多く増えました。実際、空いている時は、部屋を使っていただくこともありました。シェルター滞在日数は、1日から最長325日まで、様々です。シェルター利用者の数は、大きく伸びました。また、相談件数も増加しました。利用者さんのアンケートから以下のようなコメントを寄せられています。「このような場所があり、とても助かりました。モラハラでも夫から避難することができて、感謝しています。」「シェルターの説明書から、赤い羽根さんからの支援が入っていることを知りました。不安が大きい中、きれいな施設にゆっくりいることができて、とても安心しました。ご支援有難うございました。」 「中学生以上の男の子は施設に預けて、私だけ公的シェルターに入れますと言われましたので、逃げることを諦め、子供が成人するまで我慢しようと思っていました。しかし、こちらの施設を知り、子供と一緒に逃げることができました。本当に有難うございました。」

事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
虐待を受けた若者が、一度社会に出たものの、様々な要因から居場所をなくして困っているケースが増えています。今後は、虐待を受けた若者への支援も強化していく必要があると考えています。当団体では、2022年は、若者が避難できるシェルターやシェアハウスの開設を目指していきます。また、DVから避難した母子は、大変傷ついています。当団体の施設を出て自分でアパートなどで暮らし始めた後も、継続した支援が必要となります。今後は、アフターフォロー支援にも力を注ぎ、DV・虐待・貧困の連鎖をしっかりと防いでいきたいと考えています。当事者同士のお茶会やセミナー。また、アフターカウンセリングなど。子ども達には、学習支援や居場所支援など、継続して支援をしていきます。また、トラブルを避けるために、契約書関連を整備していく準備をしています。個人情報の保護も強化していきます。さらなる基盤強化のために尽力を尽くしていきます。

助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
https://ameblo.jp/dv-taisaku/entry-12718544229.html
https://ameblo.jp/dv-taisaku/entry-12710907180.html