虐待などで居場所のない子ども若者たちが安心できるオンライン居場所&お母さんのなんでも相談窓口〜ひとりじゃないよ〜事業

団体名 特定非営利活動法人若者メンタルサポート協会

都道府県 東京都

助成額 1,512,000円

活動開始日 2020/7/1

活動終了日 2021/3/31

助成金で行った活動の概要
コロナによる休校と外出自粛により、家にいる時間が増えた子供達が家庭内で居場所がなく精神的に追い詰められていることを原因とするSNS相談が激増しており、親自体がストレスフルになっている今、子供達にとって過酷な状態が起きております。(現状1週間に600〜1000人の子から1ヶ月に2万通を超える相談が寄せられておりましたが、その後コロナにより激増の一途を辿り、2020年12月は1ヶ月41000通を超える相談が届きました) 今までのオンラインでのサポート経験や実績を活かし、ZoomとLINEにて常時開設した居場所と相談窓口をオンライン上に作り、そこに日頃子供達の相談に乗っている相談員やプロのカウンセラー(相談により連携する弁護士や専門家も対応)が常駐し、リアルな居場所と同様のコミュニケーションが取れる居場所と相談窓口を作ることで、今のこの時期の不安定な子供達とお母さんが少しでも安心して「ひとりじゃない」と感じられる居場所を常設。 長年SNSで10代の寄り添いをしてきた当団体の強みを活かし、自粛傾向の続く今の時期はもちろんのこと、夏休みや自殺の増える夏休み明け・年末年始も集まれる居場所を常時開設し、リアルな居場所と同等のコミュニケーションとサポートを行うことで、虐待や親からの愛情不足、いじめなどが原因による子どもたちの自殺や自傷なども同時に防止。 また、コロナの影響により、親である大人が過度なストレス状態にあることからも、同時にお母さんの心のケアができる窓口を開設することで、子供と親と両方から幅広く虐待を防止することに取り組み、弁護士などと連携することで、夫婦間のDVなども含めた支援やシングルマザーのサポートなどにも取り組み、日中は子育てや夫婦間の悩みを抱えたお母さんたちの拠り所になる支援を実施し、夜間は子供達の居場所という形でオンラインに窓口と居場所を開設することで、心のケアやサポートはもちろん、コロナによりさらに激増している子供達の虐待や家庭内のDVなども防止したいと考えます。    

活動日数 274日

支援対象者実人数 2,770人

支援対象者延べ人数 8,282人

参加ボランティア実人数 8人

参加ボランティア延べ人数 948人

本助成金による活動の成果
オンライン居場所を開設して何よりも痛感しているのが、子ども若者たちからの感謝の言葉と、著しい成長です。最初の1ヶ月ほどは、やはり居場所のない子どもたちが集まる場ということで、誰かが悩みや相談を話し出すと釣られて参加者みんなが引っ張られるという現象が起こり、居場所開設のあり方を模索しておりましたが、居場所がない孤独感から「死にたい」という気持ちを心に抱えた中高生達が、前を向いて目標を持てるよう、居場所内で毎日『GOOD&NEW』を行い、全員がその日にあった嬉しいこと感謝なことをひとりひとりシェアをすることで、ポジティブな出来事に目を向けられるようになり、多くの子どもたちの笑顔と成長を目の当たりにし、予想以上の効果を確認することができました。その他にも… ・中高生に対し、大学生などが自主的にみんなを見守りサポートすることができており、初めて参加する子達に対しても、緊張が和らぐようにと温かくみんなで迎える循環ができた。 ・参加者の若者同士が繋がり、お互いを励ましあったり支え合う友人関係ができた。 ・毎日「ただいま」「おかえり」「おやすみ」と言い合える場なので、家族のような温かい空間が出来上がった。 ・何よりも参加して若者達が、この場を本当に大切に必要としてくれていること。 ・その日の常駐担当の相談員が、毎日報告書を書き申し送りがしっかりできていることで、スムーズな開設が毎日行えている。 やはり、若者達が毎日、その日にあった嬉しいことや感謝なことをシェアし合う「GOOD&NEW」が功を奏し、みんなの成長が著しく、SNS相談のみの対応よりも成長が早く、相談員だけでなく若者達自身もそれに驚いております。そうした意味で、オンラインの居場所は、多くの子ども達の「こころ」に安心を提供することに成功したと感じておりますし、オンラインの可能性も感じた取り組みでした(今も継続しております) また、お母さんの相談窓口は、当団体が若者を長年対応してきたこともあり、なかなかお母さんへのアプローチや宣伝も難しい面がありましたが、代表が有名なユーチューブに出演してことで反響が広がり、お母さんの相談も少しずつ増えました。親であるお母さん、そしてこれからお母さんになる女性を継続的に支援できる取り組みにも力を入れようと、2020年12月に「一般社団法人レディースメンタルサポート協会」というママさん支援の姉妹団体も立ち上げることとなりました。

事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
子どもたちの身体の成長に十分な睡眠が必要なように、「こころ」の成長には安心して安らげる時間が必要です。私たちは「おかえりー」と心を込めて子ども達を迎え入れておりますが、このプロジェクトを通し、日頃子ども若者達が、どれだけ親から心をこめた愛のある言葉をかけられていないかという社会の課題と日本の現状も同時に痛感しました。この場所で相談員自身も、多感で繊細な子ども達に日々オンラインを通し接することで、否定することなしに彼らの話に耳を傾け、今そこにある感情を大切に尊重することが、子ども達にとっていかに大切で重要かを、オンライン居場所を開設したことで改めて実感しました。このオンライン居場所が、単なる居場所だけではなく、想像以上に子ども達の大きな成長の場になっていることは、私たちにとっても大きな収穫でしたし、いつでもどこからでも繋がれ参加できるこの事業が大変有効であることも痛感しました。ただ、同時に家庭内に居場所がない子どもたちが実際に立ち寄れる居場所がこのコロナ禍で激変している現状も目の当たりにし、コロナの完全な終息が見通せない今、リアルな居場所というものをどう実施していけるのかを感じた取り組みでもありました。また、ただ居場所があるだけでは、ネガティブな感情を吐き出すだけの場となりやすいことも感じ、途中から、毎日のルーティンとして『GOOD&NEW』を実施することを決め、その日にあった嬉しいことや感謝なことを全員がみんなにシェアをするという取り組みを始めたところ、みるみる子ども達が明るく前向きになり、一気に成長に進んだということがありました。この学びを生かして、今後リアルな居場所を開設する際も、居場所作りのあり方として生かしていきたいと思いました。            

助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210519/k10013040391000.html?utm_int=news-social_contents_list-items_040