独居・貧困のご家庭・母子家庭のためのお弁当で人と人を紡ぐ tsumuguプロジェクト

団体名 一般社団法人changes

都道府県 滋賀県

助成額 700,000円

活動開始日 2021/4/1

活動終了日 2021/12/31

助成金で行った活動の概要
本活動はフードロスで使われていない食材を活用してお弁当を作る事で支援が必要な方への食糧支援を目的に行った。ボランティア団体・NPO法人・企業と協力してフードバンクからの食材をただ、届けるだけではなく、私たちの支援が必要でなくなることを目指している。2020年から開始していることで多くの連携先と地域とのつながりを作ることができているため、2021年は更にその支援の輪が広がり、次の世代に広がっていく循環するプロジェクトにしていきたいと思い9か月間活動を継続してきた。【主な活動先と内容】①大津市こども家庭相談室と連携し、相談員がお弁当をもって訪問してくださっている。主に支援が必要なご家庭の判断は自治体で行い、ご家庭の困り度で毎回もしくは1か月に1回など、定期もしくは不定期で訪問し、お届けいただいている。訪問時間に間に合うように約束の食数を作り上げることを大切にしている。②母子家庭のご家庭にお弁当や食材を直接お渡ししている。③関係機関と食材共有のためのネットワーク構築。「子供の腹を一杯にしよう!のかい」を発足。フードバンクの大津市担当事務局・ボランティア団体とのコミュニティを作り、情報共有を行っている。「もらう・あげる」関係ではなく「シェアする」関係を目指す④生産者との連携。安定した食材確保に向けて、一定量の野菜・米を確保するために出荷できずに破棄される野菜を分けていただくことでロスを防ぐ。

活動日数 38

支援対象者実人数 30

支援対象者延べ人数 1,000

参加ボランティア実人数 10

参加ボランティア延べ人数 80

本助成金による活動の成果
①相談員が訪問するときのお弁当作り。心身ともに料理を全くしなかった母親がこの弁当を食べて「もしかしたら私にもできるかも・・・」とレシピを相談員に問うということがあり実際に作ってみたという事もあった。またある母親は実際に初めて料理し提供者にぜひ食べてもらいたい届けたい、自らお礼を直接言いに行きたい、とも聞いている。食事を作ることが困難なご家庭など家庭環境は様々ではあるが、お弁当を楽しみに待っていてくださること、あるいはお弁当があることで重い玄関の扉を開けてくださるきっかけになっていることは大きな一役を担っている。②ひとり親世帯のご家庭へ食材提供・お弁当作り。カリカリとしていた母親が「少しでもゆっくり子供と向き合える時間が本当にありがたい。感謝しています」と顔を緩め伝えてくださる表情が印象的だった。食料支援や家事援助だけではなく、ご家庭で子供と交流を持つ時間が取れていることが分かった。③関係機関との情報共有=食材共有。青果店よりフードロスの食材をいただくことが多々あり、使い切れないときは大津市内で食糧支援を行っている関係機関に情報提供し、野菜や果物など直接お渡しすることでロスを防ぐことができている。逆に食材提供のお話をいただくこともあり、助け合いの精神で活動できていることで、助成が終了しても継続できる可能性が高い状況となった④生産者との直接連携による安定した野菜確保へ。野菜・お米を生産されている農家とのご縁をいただき、出荷せずに見た目の悪さから破棄しているお野菜をいただくことができた。これによりお弁当の彩りや栄養価が高まり、栄養バランスのとれたお弁当を作ることができている。今後、野菜の安定確保へ向けて進めているプロジェクトもあり、ますます持続可能な活動に向けて歩みを進められている。

事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
継続していく中でたくさんの志を持った方々との出会いやご縁があり、ネットワークが広がってきた。しかしながら食材は依然として不安定さに欠けており、調理の工夫を最大限に行うにも限界もある。野菜や米は生産時期や出荷量により変動し、調味料の食材提供はほとんどない。実際のところ、不足食材や調味料は購入している状態は変わらない。今後も安定した食材の確保は課題となり、寄付金を募るための活動を行う必要性が出ている。現在、近隣の一人住まいの高齢者への食事提供のための準備を進めている。コロナ禍のため接触リスクの観点から活動は自粛しているが、自治会から民生委員に呼び掛ける体制つくりは整えることができた。地域との関係づくりを大切にしながら途切れない支援を目指していきたい。また、引き続きSNSでの発信によりメッセージもたくさんいただいている。応援してくださる方々のとのつながりを大切に、情報交換や食材の発展とボランティアの人材も確保できればよいと考えている。加えて、社会福祉協議会やフードバンク団体との関係を今後も構築しつつ安定した食材の提供を目指していきたい。ひいてはそれが希薄となった地域と人とのつながりと見守り型地域への足掛かりになると信じ、2022年も活動を継続していく。

助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
https://association-changes.com/
https://www.facebook.com/changes.association.japan/



寄付してくれた人へのメッセージ
皆様のご寄付のおかげで、子ども達の栄養と心身の安全に寄与することができました。改めて、この場を借りて御礼申し上げます。本当にありがとうございました!