ひとり親世帯・困窮世帯へのフードパントリー事業

団体名 特定非営利活動法人 秋田たすけあいネットあゆむ

都道府県 秋田県

助成額 1,000,000円

活動開始日 2020/9/1

活動終了日 2021/3/31

助成金で行った活動の概要
秋田県は貧困率が高い県です。特にひとり親世帯は年収180万円以下で暮らす世帯が6割を超えています。こどもの相対的貧困率も高く、苦しい生活から抜け出せません。食糧支援や、親子食堂の他に、フードパントリーも実施し、「つながる」ことを目的に秋田市役所こども総務課の窓口にフードパントリー券を設置し、昨年9月より本格的にフードパントリーを行ないます。秋田県内のさまざまな団体とも連携し、フードパントリーを実施したい団体に食糧寄付やノウハウを教えながら、支援を拡げる。ひとり親世帯や生活困窮世帯はコロナウイルスで更に悪化、労働時間の短縮や、食費、光熱費の増加が家計を圧迫しています。減ってしまった収入と増加した支出の穴埋めはにはさらに長い時間がかかります。全国的コロナウイルスの影響によりさまざま企業、業種に渡って最悪の事態が起こっています。働く場所を失い、生きる希望さえ失いかけています。秋田県は自殺率が毎年全国1位の県です。ニュースでは報じられない自殺者増えています。 フードバンクによる「食糧支援」は命をつなぐ支援になっていることは間違いありません。「生きることは食べること」お腹いっぱいになれば、今日の最悪な事態からは救われます。食糧支援のために多くの物資が必要となります。企業の経営悪化、長雨と猛暑による農家の生産量の低下、寄付者もまた苦しい状況に陥る人もいますので、食品を集めることにも苦慮します。困窮者が増えることで、活動を加速することが求められます。緊急要請にもできるだけ応じながら、伴走型の支援を続けてきました。先の見えない不安から、ますます支援者が増えています。取り残される世帯が無いよう、アンテナを高くし、新聞、テレビ、ラジオ等で呼びかけていきます。

活動日数 140

支援対象者実人数 466

支援対象者延べ人数 890

参加ボランティア実人数 15

参加ボランティア延べ人数 50

本助成金による活動の成果
食品保管場所や冷凍庫の購入は食糧支援の効率や作業が格段に良くなりました。また、フードパントリーで冷凍食品を提供できるようになり、渡せる食品数がおおくなりました。多くのひとり親世帯のお母さんに喜んでいただけました。フードバンク活動は、食品の受け入れ、管理、データ管理、出庫、配送と三段階の手順を経て支援物資として宅配で送っています。多く集まる食品の保管場所と作業場広くなり、作業の効率化が図れました。賃金を支払えることで、人手不足も少し解消して、要請に応えるスピードアップにつながりました。生活困窮者支援は待ったなしです。助成金を頂けることで、多くの世帯を救済することができました。

事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
食品ロス削減を活動の中で紹介してきましたが、生活困窮世帯が増え続けている現状に、フードバンク活動を続けていくことに多くの課題がでてきました。より多くの世帯への食糧支援を可能とするための食品確保。増える世帯への食品保管場所。多くの人手。宅配代の捻出等、生活困窮世帯が増えるほど、団体スタッフの数を増やしていかなければなりません。政府や企業が社会貢献の名のもとに、食品を提供してもらえる機会が増えてきています。食品ロスの有効活用も簡単にできる施設や備品の有る無しで活動の幅に問題が生じます。団体が資金を得ながら続けていく難しさを痛感しています。

助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
https://blog.goo.ne.jp/akitatasukeai/m/202011