清原地区及び宇都宮市内の貧困及び外国人技能実習生等に対するフードバンク事業

団体名 社会福祉法人 飛山の里福祉会

都道府県 栃木県

助成額 1,350,000円

活動開始日 2020/9/1

活動終了日 2021/3/31

助成金で行った活動の概要
令和2年10月1日付けの助成決定を受けて、食品貯蔵用の倉庫及び保冷庫の設置を行った。食料品の調達方法として、プチ・マルシェきよはらの共同運営法人及び関係農家への協力依頼と竹下町内へのチラシの配布、ホームページ及びフェイスブックでの宣伝など、広く宣伝活動を行い食料の提供の協力を求めた。活動月は、10月(2回)、11月、12月、3月に合計5回月末に配布を行った。 10月26日:対象人数16名、配布食料品量27.2㎏、10月29日:対象人数16名、配布食料品量24.3㎏、11月26日:対象人数16名、配布食料品量51.3㎏、12月26日:対象人数16名、配布食料品量119.4㎏、3月30日:対象人数16名、配布食料品量24.2㎏。 配布先は、栃木県介護福祉専門学校の留学生を対象として行った。引き渡し方法については、新型コロナウイルス感染防止の観点から、感染拡大状況を確認しながら、その都度先方と打ち合わせを行い、引き取り又は、配達という方法で行った。初回と2回目については、集まった食料品を学生に選んでもらっていたが、食料品の個数等にばらつきがあるため、均等にいきわたらないという問題が生じたため、3回目以降については、配布日の前日に職員が食料品の偏りがないように集まった食料品を均等に人数分に分けて配布した。

活動日数 75

支援対象者実人数 16

支援対象者延べ人数 80

参加ボランティア実人数 3

参加ボランティア延べ人数 15

本助成金による活動の成果
倉庫以前は、食料品の募集を行って食料品が集まってきても、店舗の片隅や屋外に一時保管して、店舗営業終了後に店舗内に運び込むという作業があり、プチ・マルシェの店員の負担になっていた。倉庫を設置したことにより、保管のための運搬等の労力がなくなった。また、倉庫内で食料品の品物ごとに選別して保管することが出来、受け入れ先の食料品の希望に対応することもスムーズに出来るようになった。保冷庫の設置については、清原地区が農業が盛んな地域ということもあり、農家から野菜や果物の寄付をいただくことが頻繁にある。野菜や果物等は、常温保存ではすぐに傷んでしまうものもあるため、寄付があってから受け入れ側にすぐに届けるといった急な作業が入るため、店舗職員の負担となっていた。また、受け入れ先との調整がつかずに、寄付していただいた野菜や果物が腐ってしまい、受け入れ先にお届け出来ないといったこともあった。保冷庫の設置により、寄付していただいた野菜や果物を新鮮に保存できるようになったほか、保存期間も延びたため、受け入れ先との引き渡しの時期の設定が可能となり鮮度を保ったままの野菜や果物をお届けすることが可能となった。

事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
今回対象を栃木県介護福祉専門学校の生徒のみの対象となてしまったのは、ハート飛山及びプチ・マルシェきよはらがある竹下町のフードバンクを必要とする方々のニーズの把握が困難であったことが背景にある。コロナ禍の中、竹下町内にどれだけフードバンクを必要とするニーズがあるのか、ニーズ把握のために町内の自治会や民生委員等と会合をもつことに困難があった。フードバンク希望者のプライバシーの保護をどのように行っていくかなどの課題が浮かび上がった。これらの課題に対して明確な解決策を打ち出すことが出来なかったため栃木県介護福祉専門学校の留学生に対してのみの実施となってしまった。今後の取り組みとしては、栃木県介護福祉専門学校の留学生のような留学生を対象とした定期的なフードバンク事業を行いながら、今回見つかった課題を自治会及び民生委員等、地域の各種団体と連携してどのように解決していくのか定期的な話し合いの場を設けることが必要である。課題の早期解決を図り、フードバンクを本当に必要としている人に1日でも早く食料品を届けられるようにしていきたいと考える。

助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
http://tobiyama.org/category/covid-19