地域の「おすそわけ」により、新型コロナの影響で食の支援を必要とする方々を助けるためのフードバンク事業

団体名 一般社団法人 やまがた福わたし

都道府県 山形県

助成額 800,000円

活動開始日 2020/9/1

活動終了日 2021/3/31

助成金で行った活動の概要
前期に引き続き、主に山形県内を対象にフードバンク活動を行い、通常の自立支援での食糧提供はのべ75世帯190人へ最長3ヶ月分を提供しました。今日の夜食べるものが無い世帯もあり緊急性のある世帯もありました。それ以外に山形県内で新型コロナウイルス感染症の影響で失業、大幅な減収、アルバイトをできずに困窮している学生、ひとり親世帯を対象に緊急食糧支援「笑顔を増やそう!やまがた“お福わけ”プロジェクト」を実施しました。第2弾~4弾までのべ422世帯1118人へ食品やお米、生活用品を詰合せにして発送しました。食品等を受け取った方からは、「本日、福がいっぱい詰まったプレゼントを受けとりました。本当にありがとうございました。我が家よりも大変な思いをしているご家庭があるだろうと思いながらも、背に腹は代えられず今回応募させていただきました。まず箱の大きさにびっくりし、開けてみてお米やお菓子、パスタやレトルト食品がぎっしり詰まっていてこれまたびっくりしました。白菜は新聞紙で包まれており、丁寧に送ってくださったのだと実感しました。お菓子のクリスマスの包装に気分があがり、うれしくなりました。たくさんの品々に子どもたちだけでなく、大人も十分に満たされるなあと心が温かくなりました。同封の説明書きにあった「困ったときはお互い様」の文字に涙がでそうになりました。わたしもこの生活が落ち着き、体と心に余裕が出てきたら、何か役に立てるものを、と思いました。協賛頂いたみなさま、協力頂いたみなさま、本当にありがとうございました。感謝の言葉しか送ることができません。」というメッセージや自殺で一命をとりとめた方からは「日々の食事にも不安でしたので、とても心が穏やかになれました。感謝の気持ちでいっぱいです。久しぶりにぐっすり眠ることができました。」という言葉がメールや電話で多く寄せられました。本当に今必要な活動を行えたのも赤い羽根共同募金様、また募金していただいた皆様のおかげです。ありがとうございました。

活動日数 206

支援対象者実人数 1912

支援対象者延べ人数 2331

参加ボランティア実人数 32

参加ボランティア延べ人数 395

本助成金による活動の成果
新型コロナウイルス感染症の影響が現在も終息しておらず、1年を超えて長期化しております。政府からの支援策も様々行われておりますが、条件に該当せず生活が苦しい世帯も少なくありません。そのような世帯にも支援できる緊急食糧支援プロジェクトを実施したことにより、多くの方が救われました。特に年末は、クリスマスやお正月また冬休みもあり特に子供のいる世帯では出費が増え生活が厳しく、本当に必要な食糧支援だったと思います。助成いただいたことにより422世帯へ発送できる環境整備ができ、今後も対応できる体制が整えたこと、緊急食糧支援のプロジェクトにより多くの方が救われわこと、そのことにより子供さんへの精神的サポートやフードロス、やコロナ禍について学びがあったこと等多くの成果がありました。それに加えて、自分が困窮した際に「やまがた福わたし」という団体があり、食糧を支援してもらえるということがわかった方が増えた成果もあります。また、コロナ禍で経済活動が停滞したことにより企業でのフードロスが生まれ、当団体へも寄付が増えました。それでもフードバンク管理システム機能をアップできたことで、受入れも対応できるようになり今後も寄付が増えても対応できるようになりこちらも大きな成果がありました。

事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
プロジェクトを通してわかった大きな課題は、、支援を受けたい方・困窮している方へどのようにしてフードバンク活動や緊急食糧支援プロジェクトの実施について伝えるか改善が必要ということです。昨年に比べ「やまがた福わたし」及びフードバンク活動について県内では100倍以上の方へ伝わったとは思いますが、それでもまだ多くの必要とする方へ伝わっていないように感じました。実際に受益者より、このような素晴らしい活動を行っている団体があることを知らなかったという声やプロジェクトの情報を知らなかったという声がありました。どうしても自ら手をあげてもらわないと支援できないのが現状ですが、個人情報を取り扱うため解決するには行政との連携が不可欠と思います。食品ロス法案の施行により今後連携が進むことを願っております。またこちらからも行政と連携で取れるようにアプローチしていきたいと思います。また、コロナ禍が長期化しており緊急食糧支援プロジェクトは2021年度も必要と考えておりますが、実施するには予算確保が必要で現在のところ確保できておりません。地元でスポンサー企業をお願いしていき安定的に継続して活動を行えるようにしていきたいと思います。

助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
https://fukuwatashi.com/
https://www.facebook.com/fukuwatasi.y/