新型コロナの影響により発生するフードロスを減らし、急増する食料支援依頼に対応するための事業

団体名 フードバンクネット西埼玉

都道府県 埼玉県

助成額 750,000

活動開始日 2020/4/1

活動終了日 2020/8/31

助成金で行った活動の概要
 2020年4月以降、フードバンクの活動は、新型コロナに大きな影響を受けた。人々の外出自粛により、食料品のキャンセル品がフードバンクに提供され、また、急な減収により生活が不安定となる世帯が急増し食料支援のニーズが高まった。  5月には、小売店や観光地でキャンセルとなったお菓子や、航空会社の機内サービス用のジュースの寄贈がたくさんあったことと、学校の臨時休校で子どもたちが家にいなければならない状況にあることを受け、「緊急おやつ便」として、お菓子とジュースの詰め合わせを、子どもがいる世帯の希望者先着50世帯に配布し、大変好評であった。

活動日数 87

支援対象者実人数 85

支援対象者延べ人数 188

参加ボランティア実人数 9

参加ボランティア延べ人数 260

本助成金による活動の成果
 取り扱い食料の増加により、ボランティアスタッフの負担も増加したが、謝金を支払うことができたことでモチベーションを維持することができた。  また、新型コロナの影響で、突然の減収や失職となった世帯に対して、社会福祉協議会や行政窓口を通じて、既存の社会保障制度が機能するまでのつなぎの支援として活用されたことで、フードバンクの食料支援が有効に機能することができた。  宅配便の件数も急増したが、助成金を受けたことで資金不足を心配することなく、対応ができた。  以上のように、コロナ禍においてフードバンクが役割を果たしていることで、地域の理解がすすみ、寄付金も昨年よりも多く集まってきている。

事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
 先の予測が立たないコロナ禍の元、経済的な不安を抱えている人が急増しており、それに対して、公的な支援も厳しい状況となっている。  「フードバンク」が、困窮者支援の中で、食料を提供するという、直接的で現実的、即効性のある支援ができる社会資源として、一気に地域に認識されるようになったことは大変よかったと言える。  しかし、ニーズが高まる中で、取り扱う食料の安全性を担保しながら、責任ある活動を維持するだけの資金の確保が大きな課題となった。今回は、赤い羽根共同募金を始め、生活クラブ生協からも、緊急の助成金をもらうことができて、予想外の活動量の増加に対応することができたが、次年度も、今年度同様規模の活動を期待されるとしたら、それに応えることはどう考えても難しい。今後はコロナ禍の元「フードバンク」の有用性が社会的に認められたということで、活動が継続していけるよう、行政に制度化・予算化を求めて行きたい。

助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=1204610663229060&id=793301911026606