生活困窮者のための食糧支援事業(社事協フードバンク事業)

団体名 長野市社会事業協会

都道府県 長野県

助成額 990,000

活動開始日 2020/3/1

活動終了日 2020/8/31

助成金で行った活動の概要
■平成27年4月に生活困窮者自立支援法が施行され、長野県内でも24カ所の自立相談支援機関まいさぽの相談事業がスタートした。相談者には食料支援のニーズも少なくなかったため、本会では、まいさぽの運営を受託する長野県社会福祉協議会及び各地の社会福祉協議会と連携し、まいさぽ相談者からファックスの依頼を受けて、宅配便による食糧支援事業をスタートした。 ■ファックスで申請のあったご依頼者に対して、障碍者就労支援事業所である当園(長野市ななせ仲まち園)の利用者と職員により、2週間程度の食材を段ボール箱に入れ送付している。発送費につては、法人の公益事業として捻出し、4回までは配送料の個人負担なく(当方負担)送付を行うルールとしている。 ■県内24カ所あるまいさぽからの食糧支援の依頼は年々増えてきており、支援食糧の配送業務を担っている福祉施設は県内で当園だけであるため、その負担も増すばかりである。 ■食材は、当初セカンドハーベストジャパンからの支援が多かったが、同時期にNPO法人としてフードバンク信州が発足し、県内でも食品寄付を集める活動を開始した。ここ数年は、このフードバンク信州が収集し本会に寄付される食材を主に活用して食料支援に取り組んできた。 ■新型コロナウィルスの影響により仕事を失くし生活に困窮し、食糧支援が必要な方が急増しており、令和2年3月~7月に食糧支援を行った延べ件数は前年度同期比約1.5倍に上った。

活動日数 123

支援対象者実人数 769

支援対象者延べ人数 1,179

本助成金による活動の成果
■新型コロナの影響による困窮者の増加のなかで、食糧支援が必要な方が急増しており、令和2年3月~7月に食糧支援を行った延べ件数は前年度の約1.5倍に上った。発送業務を担う職員の増員と、それに伴う発送費の増大に対応するため、本助成金を活用させて頂いた。 ■食材の確保については、長野県社会福祉協議会が県内のフードバンク団体と連携して、緊急食糧募集キャンペーンを実施してくださり、県内各地の社協を中心にたくさんの食糧のご寄付を頂いた。当園だけでは保管スペースが確保できなかったため、県関係施設(なかまち園から車で5分程度)に食料保管スペースを確保して対応した。 ■外国籍の方の支援を行っている団体との協働で、生活に困窮している外国籍の方への食糧支援も7月から行ったが、国内者と同数程度の申請があり現在も増え続けている。 ■新型コロナウィルス感染症の影響による支援ニーズの増大に対応して、支援食糧を介してマイサポの支援員が困窮家庭の自立支援に、より深く関わることができた。

事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
■新型コロナウィルス蔓延の影響で、仕事を失い生活に困窮し食糧支援を申請する方が増えている。その中でも外国籍の方々には今まで支援の手が届いていなかったことが明確になり、今回その方面に対しての食糧支援を行ったが、食糧だけの支援になってしまい、自立に向けた支援が不足している。■本法人では、この事業に職員1名、発送費通常年間100万円程度を投入している。社会福祉法人の地域貢献事業の必要性と、法人で可能な負担の範囲について毎年度法人内で検討課題として挙がっているところである。

助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
https://nagano-shajikyo.or.jp/nanase/news/news-502