府中市の困窮者支援のためのパントリーピックアップ事業

団体名 シェア・マインド

都道府県 東京都

助成額 890,000

活動開始日 2020/4/1

活動終了日 2020/8/31

助成金で行った活動の概要
府中市内で食料支援活動をしています。 2019年7月より府中市社会福祉協議会や府中市役所生活援護課と連携の上で、経済的に厳しい状況にある方にパントリーを行ってきました。支援内容はお米2kg前後、乾麺、調味料、レトルト食品、缶詰、お菓子、ドリンク、保存食等を1つのパッケージにし、単身世帯であれば10日間を過ごせる内容をお渡しするというものです。支援物資は、地域のご家庭で余った食品、企業や農家からの余剰食品寄付で運営しております。 NPOシェア・マインドの食料支援活動と同時に、府中社協と連携の上で『フードバンク府中』を作るべく、『フードバンク府中準備会』の一員としても活動してきました。 2020年3月までは、食料支援の月間利用者数は延べ20世帯50名前後でしたが、コロナが蔓延する中、食料支援利用者数は1週間に15世帯を超える事が続きました。月間で60世帯以上、100名を超える府中市民の方々が、『経済的に困っていて、必要な食事を摂れずにいる』という状況です。続々と新規のお申込みを受け、倉庫の食品在庫は急速に減っていきました。限られた人材と資金で活動する中で、支援食品の分量を減らさなくてはいけないのかと、4月、5月は特に葛藤と苦悩の連続でした。 この度、支える人を支えよう!赤い羽根 新型コロナ感染下の福祉活動応援全国キャンペーンの助成金でご協力頂ける事が確定し、怖気づく事なく食料支援を続けられました。食品在庫が乏しい時は買い足して支援する事ができる。目の前でお困りの方に、適切な食品を購入してお渡しする事ができる。食料支援事業に携わる者として、この上ない安堵と喜びです。 申請額変更前で50万円近くの食品を購入できる事が決まり、従来の、行政との連携で行う食料支援だけではなく、地域の団体や、支援体制の乏しい学生への支援を行おうと考えました。行政の相談窓口に辿り着けた方は、生活を見守り支えてくださる方が身近にいるか、自立度の高い方が多いです。一方、困っていても、どこに相談して良いか分からず、空腹と不安に耐えている方が多いのでは、と常々考えておりました。 今までと異なるPRと導線が必要と考えていた時、フードバンク府中準備会のメンバー一同奮起し、フードバンク府中が設立されました。フードバンク府中のメンバーと力を合わせれば、より広く発信する事ができ、お困りの方へ情報が届くのではと思いました。フードバンク府中では、学生向けの食料支援が企画されました。NPOシェア・マインドからは、食料調達、資金調達、食料支援ノウハウでフードバンク府中と協力し合いながら、府中市で食料支援活動を行う事といたしました。

活動日数 55

支援対象者実人数 715

支援対象者延べ人数 1,668

参加ボランティア実人数 14

参加ボランティア延べ人数 85

本助成金による活動の成果
・市役所、社協の相談窓口から紹介されてきた困窮者延べ443名に、潤沢な食料支援が叶いました。 ・府中市内の子ども食堂、フリースクール、困窮者団体等の開催するパントリーに食品協力ができました。 ・府中市内在住・在学の学生たちを対象としたパントリーをフードバンク府中と協力開催する事で、学生たちの困窮にアウトリーチできています。食料支援をすると同時に、当事者の現状を聞き、知る事ができました。 ・学生向けパントリー利用者の中で、家賃滞納に悩む学生を、在籍大学の学生課と共に支援しました。 ・フードバンク府中が主催した学生向けパントリーの反響を受け、東京外国語大学が在学生向けのパントリーを毎月開く運びとなりました(読売新聞掲載)。外大パントリー初回は、ノウハウと人材でも協力をしました。 ・活動を知ってくださった店舗大家さんが、「NPOシェア・マインドとフードバンク府中の何かに役立つのなら」と、京王線府中駅から徒歩3分の立地の店舗を、安価に貸してくださる事になりました。10月より利用開始です。 ・広報によって活動を知ってくださった団体の方々、ご家庭の方々から、豊富に寄付が届くようになりました。 活動が広がる事で、お困りの方々への支援も安定しやすくなりました。 食料支援やパントリーをご利用の方々からは、「コロナで仕事が全くできなくなった。自分がこんな事になるとは…。こういう活動をしてくださる方がいて、命拾いしました。」「今ある食べ物を食べてしまったら、次はお金が無くて何も買えないかもしれない。そう思うと、食事が喉を通らなかった。安心できました。」「パントリーで何度も助けてもらっている。次は自分も社会貢献したい。」「母国の両親が、日本でパントリーがあると知り、安心している。」「安い即席食品ばかり食べていて、気力が落ちていました。支援食品を食べると生き返るようです。」などの声を頂いています。大変な状況にある方たちに『府中市で暮らす安心』を届ける事ができました。

事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
コロナ禍で、生活困窮が長期化しています。今までは“飢えを何とかしのいで、次に繋がれば”と考えながら食料支援事業を運営しておりました。しかし従来の支援方法では、お困りの方々の栄養状態は日を追うごとに厳しくなっていく現実が見えてきました。この度助成金を活用して野菜やタンパク質などの栄養も届ける事が出来た中で、「今までの余り物の寄付食品に頼るだけでは、支援と言えないのではないか」と考え始めました。様々な栄養を持つ食品が困窮者の手に渡る事で、ようやく本物の支援と言えるのだと実感しました。 一方で、事情があってお困りとはいえ、無償支援を際限なく行うわけにはいきません。依存が生じてしまうからです。支援のあり方を、今後も考え続けなくてはいけません。 そして何より、この『フードバンク』『食糧支援』という仕組みは一般的にあまりにも知られておらず、お困りの方すべてのセーフティーにはなりきれていません。コロナ以降、府中市内で食料支援やパントリーの情報が届いたのは、①行政窓口に相談に行った方②子育て支援課にメール登録している方③SNSを確認できる方④ほか、地域の民生委員や支援団体、市議会議員を通じて情報を得られた方 のみです。人知れず孤独に耐えておられる方が、まだまだ多いものと思われます。 9月以降、当NPOとしては無償支援以外のフードシェア(格安会費での食品シェア)を行う予定です。会費設定を設ける事で依存を防止しながら長期的な食料支援を行い、同時に会費を資金源として、適宜必要な食品の調達を行います。 フードバンク府中では府中社協と提携の上で、府中市内全戸への「困窮世帯への食料支援情報拡散」を計画しております。この情報拡散への反響で申し込みがあった食料支援にも、NPOシェア・マインドから資金協力や食品調達協力を行っていきます。

助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
https://www.sharemindjp.com/%E3%81%94%E3%81%AF%E3%82%93%E6%B4%BB%E5%8B%95/%E8%B5%A4%E3%81%84%E7%BE%BD%E6%A0%B9%E5%85%B1%E5%90%8C%E5%8B%9F%E9%87%91%E3%81%AE%E7%9A%86%E6%A7%98%E3%81%B8/