困難な状況にあるひとり親家庭支援の冷凍食品貯蔵の為の大型冷凍庫設備事業

団体名 新潟県フードバンク連絡協議会

都道府県 新潟県

助成額 3,000,000

活動開始日 2020/4/27

活動終了日 2020/8/31

助成金で行った活動の概要
今年3月以降の新型ウイルス感染症拡大下、急激な経済不況により、もともと相対的貧困率や非正規雇用率が高いひとり親家庭において、失職や勤務制限、仕事の減少などにより、多くの家庭で生活が困窮状態に陥った。更に、国の緊急事態宣言下、3月から5月までの3ヶ月間、小・中・高・大学生など、子ども達が通う学校が休業したことにより、毎日毎日3食3食の自宅での食事代とともに水光熱費などの支出負担が多くなり、生活費を圧迫。困窮状態に拍車を掛けた。 また、感染症拡大予防のため、様々な交流活動や訪問支援等の自粛により、子育て家庭の社会的孤立化が進行した。 この様な状況下、急激な生活困窮により日常生活が失われた県域のひとり親家庭からフードバンクに対する援助要請が急増したことを受け、県内10地域のフードバンク組織が連携し、子どもの貧困に正対した取り組みとして「新型コロナ緊急対策 子どもの未来応援プロジェクト」を立ち上げ、その活動拠点を三条市に設置。フードバンクに直接・間接的に申し込みがあった約1,200件の頼り先の少ないひとり親家庭の親子に迅速な食糧品支援を継続的に実施している。 更に、ひとり親家庭においては、新型ウイルス感染による親子の生活への影響がより深刻さを増すことから、当会では活動当初から、マスクや消毒液などの衛生用品を食糧品とともに提供することにより、ひとり親家庭の感染不安を軽減し、新型ウイルス感染症拡大の予防にも取り組んできた。 更に今年7月には、地元の空調機器メーカーである株式会社コロナよりエアコン100台の寄贈を受け、当会の寄付金から設置工事費約300万円を負担し、エアコンが無いひとり親家庭に無償で設置支援を実施した。 食糧品無償支援の数値的な実績としては、4月から9月までの半年間に寄贈を受けた食糧品量は当会事務局の拠点施設だけでも40トン、当会構成員の県内各フードバンクへの食糧品量を加えると、半年間で計約70トンの寄贈を受け、内約60トンをひとり親家庭へ提供。月あたり約10トンの食糧品の無償支援を実施した。

活動日数 127

支援対象者実人数 3,600

支援対象者延べ人数 10,800

参加ボランティア実人数 100

参加ボランティア延べ人数 300

本助成金による活動の成果
フードバンクでは通常、フードドライブによる食糧品の寄贈に対し、お米(玄米)を中心に、常温で保存可能な食品類の寄贈をお願いして来た。 その様な中、子育て世帯への多くのヒアリングにより、育ち盛りの子どもには栄養価が高いお肉やお魚をしっかり食べさせたいが、それらの食材は経済的負担が大きく、充分に子どもに食べさせてあげられていない現状が浮かび上がった。 そこで、当会では冷蔵や冷凍のお肉やお魚、各種冷凍野菜加工食品なども、フードドライブでお願いする寄贈食品類に加え、多くの市民や企業に、冷凍食品の寄贈を呼び掛けた。その結果、徐々に周知が広がり、冷凍食品の寄贈が増える一方、それら冷凍食品を保管する冷凍庫容量が不足し、せっかく寄贈いただいた冷凍食品の多くを解凍状態で、各ご家庭にお届けしなければならいない状態が続いた。 そこで、今回の当該助成のお陰で、当会の活動拠点である三条市の事務局に付随した倉庫に、プレハブ型大型冷凍庫の設置を完了できた事に依り、約3トンの冷凍食品を貯蔵することができる様になった。その結果多くのひとり親家庭に、冷凍食品の品質をなるべく保った状態で、継続的に提供できる様になり、フードバンクとしての支援の幅が広がり、多くのひとり親家庭の親子の命や育ちを支える支援の質が向上した。

事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
当会の活動対象地域は新潟県全域に及んでおり、県内のひとり親家庭にスタッフが直接配達する他、連携する県内各地のフードバンク活動拠点に寄贈食品を分配支援するため、県中央部に設置した当会事務局活動拠点である三条市から冷凍食品も含め配達をしている。ところが、新潟県は縦に長く端から端までの距離は実に330kmもある。その距離は東京から名古屋間に相当する。更に新潟県は全国でも屈指の夏の最高気温や平均気温が高い地域であり、記録的な高気温のトップ10に多くの新潟県内の地域がランクインしている。その様な環境下、当会活動拠点である三条市から遠く離れた地域へは移動時間が大変多く掛かり、大量の冷凍食品を品質を保ったまま運搬することが困難であることがわかった。実際に今までも、当会活動拠点から遠方のひとり親家庭やフードバンク活動拠点への、大量のクーラーボックスを使っての冷凍食品の運搬を試みたが、到着する頃にはほぼ解凍状態となった。今後の取り組みとしては、その問題を解決すると同時に、今回助成活動において設置した大型冷凍庫の設備基盤を更に活かすために、冷凍車の購入を検討したいと考えている。

助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
https://niigata-fblc.org/r2jyoseihoukoku1