フードバンクの活動拡大のための拠点整備の事業

団体名 フードバンク八王子えがお

都道府県 東京都

助成額 1,000,000

活動開始日 2020/3/1

活動終了日 2020/8/31

助成金で行った活動の概要
当法人は、「子どもの貧困問題」について学習し、自分たちも何かしたいと考えたメンバーが、2016年3月、任意団体として設立し、2017年3月、特定非営利活動法人として認証されました。 食品ロス削減という課題もあり、企業からの食品の提供を期待して活動を始めましたが、当初は協力は得られなかったため市民に呼び掛けて、生協や市民センターなどの施設でのフードドライブや、宅配生協やスーパーマーケットなどでのフードドライブの協力を得て、支援食品の確保に努めてきました。幸い多くの方々から食品を寄贈していただき、八王子市の生活相談窓口をはじめ、子ども食堂、児童養護施設、無料学習塾、支援要請を希望する方々への支援を行ってきました。また、学校が長期休業で給食が無い夏と冬は「えがお子ども応援プロジェクト」として、子育て世帯への支援にも取り組んできました。今春からは新型コロナウィルス感染拡大という状況になり、集会所や市民センターでのフードドライブは開催が不可能になりましたが、ホームページやSNSなどでの呼びかけ、協力依頼状の発送などを行ったことで、八王子市内外の大勢の方々が、事務所に届けたり郵送したりという形で、たくさんの食品の寄贈をしてくださっています。コロナ禍のなかで、ひとり親世帯をはじめ、雇止めや就業時間の縮小などにより収入が激減した方々からの支援要請は2月時点の3倍に増えています。また、八王子市内にある17カ所の子ども食堂も、本来の食堂開催ができなくなったため、食品配布にとりくむようになり、食事提供よりもたくさんの食品が必要になったため、子ども食堂への提供量も増えました。このような状況で、これまでの倉庫兼事務所(26.25㎡)では狭すぎて、食品の保管も、作業も不可能な状態になったため、67.1㎡の部屋に転居いたしました。食品の保管のための棚、米冷蔵保管庫、冷凍庫、支援食品の箱詰め作業のための作業台の購入のため、本助成金を申請させていただきました。11月からは八王子市からの依頼もあり、パントリー活動にも取り組むことになりましたので、これまでより大勢の方々に支援を広げていくことになります。

活動日数 100

支援対象者実人数 300

支援対象者延べ人数 1,100

参加ボランティア実人数 20

参加ボランティア延べ人数 120

本助成金による活動の成果
3月以降、支援要請が非常に増えて、26㎡の事務所では食品の保管場所もない状態でしたので、他の施設をお借りして保管と支援品のセットを行うという状態でした。このままで支援量を増やすことは困難でした。活動概要でしめしたように、倉庫兼事務所を従来の約2.5倍の広さのところに移動することにより、食品保管用の棚を多く設置できるようになり、米の冷蔵保管庫、冷凍庫、作業台も増やすことができました。これからますます増えることが懸念される支援要請に応えることができ、食のセーフティネットの一環としての役割をこれまで以上に担っていけるものと考えます。

事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
コロナ禍という状況の中で、生活に困窮する方々の状況は、収入の手立てが全くなくなってしまった、3~4日何も食べていない、電気やガスも止められてしまったなど、これまで以上に深刻になっていることが窺えます。このような方々の救済は、本来は行政の役割ですが、様々な理由で行政からの支援にたどりつけていない方々にも、とりあえず、当面の食べることへの支援をすることでホッとしていただき、生活の改善に前向きに取り組んでいただけるように応援していくことがフードバンクの役割だと考えます。また、食品ロスを無くし、有効活用していくことは、持続可能な社会を作っていく世界的な課題にも沿うものであり、その観点から、企業への働きかけに積極的に取り組んでいくことも大切な課題であると考えます。今後は行政や企業との連携をつよめる取り組みを行っていきたいと考えています。

助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
https://www.fb8egao.com/2020/11/07/akaihane/