鶴見区にお住まいのひとり親世帯向け食料品提供

団体名 サードプレイス

都道府県 神奈川県

助成額 450,000

活動開始日 2020/5/1

活動終了日 2020/8/15

助成金で行った活動の概要
◆実施スケジュール 5月 14日(木)~ 食料品の寄付を募る・ひとり親世帯の提供申込受付開始 22日(金) 食料品の仕分け 23日(土)、24日(日) 申込家庭に配達:11世帯   配達の際に、食料品以外の困り事の聞き取り、アセスメント。   継続相談が必要な家庭は、児童家庭支援センターの案内を同封。 6月 1日(月)~ 募集開始・食料品集め 19日(金)  食料品の仕分け 20日(土)・21日(日)配達:11世帯 7月 1日(水)~ 募集開始・食料品集め 17日(金) 食料品の仕分け 18日(土)・19日(日)配達:9世帯 3月から学校が休校になり、仕事に出れる時間が減った。4月は緊急事態宣言で、仕事そのものが減った。 5月にもらえる給料は家賃を払う分だけ。そういった声をお聞きし、 【鶴見区にお住まいのひとり親世帯への食料品の提供】を5月からスタート。 配達時の各家庭からお話では、 ・休校が長くなり、食費の支出がかなり大きくなっている。 ・お米がとにかく助かる。という声が多かった。 ◆募集方法 主に、自団体ホームぺージ、SNSで情報発信。5月はタウンニュース(地元メディア)のWeb版に掲載。 フードバンク横浜等に相談をしていたこともあり、希望者がフードバンク横浜に問い合わせ、こちらを紹介。 友人から聞いて、という申し込みも多く、信頼できる人からの紹介であれば利用の申込もしやすいものと感じる。 行政が把握している、いわゆる「養育支援家庭」ではない家庭がほとんど。日常的に支援を受けているわけではないが、困り事はいつも近くにある家庭。 ◆応募世帯の状況 未就学~学齢期(小学生)の子を育てる家庭(母親)からの申込が多かった。

活動日数 50

支援対象者実人数 17

支援対象者延べ人数 31

参加ボランティア実人数 4

参加ボランティア延べ人数 9

本助成金による活動の成果
◆成果 ・SOSの発信場所としての認識  →自分たちの住んでいる区にも、食料品支援をおこなっている団体がある、困ったことがあったときに相談できる先があるということを認識してもらえた。日常的に支援が必要ではない家庭とつながる手段となった。 ・直接配達をすることで見える、生活の状況、潜在的な困り事の状況  →事前のヒアリングだけでなく、配達時に玄関先で会話をすることで、家の中の生活状況を少しだけ見ることができる。掃除の様子や片付けの様子などから、食料品以外のニーズがあるのではと感じた家庭へは別途お話しをする機会を作ることができた。 ・つながりから、関わりの広がり  →今回の食料品支援で、希望者と繋がれたことから、お子さんを学習支援や居場所づくりにつなぐことができ、食料品支援を入口にサポートの幅が広がった。 ・相談事業へのつながり  →上記と同じ。配達時の会話から、自法人が運営する児童家庭支援センターの相談事業につなぐことができた。 ・「仲介者」としての役割  →ご寄付をくださる方の支援への「想い」のバトンを届けることができた。また、配達時にいただく「ありがとう」のお礼を、活動報告として寄付者様へお返しすることもできた。我々のような、支援を繋げる役割があることで、しっかりと支援が必要な人に届く仕組みを作ることができる。 ・連携団体のつながりの広がり  →フードバンク関連の団体など、新たに関係性を築くことができた。また、この事業をきっかけに自法人の他の事業でも連携をすることができている。

事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
◆課題 ・情報を届ける手段  →食料品支援の募集情報を区域に届けられていない。自分で情報にアクセスできる方からの応募となっている。情報にアクセスできない方は、孤立しやすくリスクが高いのため、そういった世帯に情報を届ける手段の確率が課題。 ・施しではなく「支援」として継続させていくバランス  →ただ、「食料品がないからください」という関係性ではなく、信頼関係を徐々に築いていき、困り事に寄り添い続ける支援ができるようにしていく。そのための資金調達や人材確保が課題。 ・アセスメントの難しさ  →様々な理由でひとり親になり、食料品の提供だけでは解決しない課題を多く抱えている世帯もある。自団体の児童家庭支援センターの相談ルートに乗せることもできるが、それを望まない世帯に対しての関わり方。 ・「本当に必要な人」「スティグマ」への対応 ・事業コストと成果の評価  →今回いただいた助成金と配布世帯31世帯がコストと成果に見合っているのかという客観的指標がない。 ・事業者として本体事業にできない負担感  →ひとまずコロナ禍の対策として事業をスタートしたが、期間限定の困り事ではないニーズも付随している。この事業を続けながら、希望者とつながり続けるためには人員の確保が必要。しかし、人件費や活動費については、助成金ありきのため、本事業として事業化するためのリソースの確保が難しい。 ・支援を受ける側の社会貢献の機会づくり  →食料品をいただくだけでは気が引けてしまうという方もいらっしゃり、手作りマスクを寄付してくださる方もいらっしゃる。もらうだけではなく、提供できる人としての自己有用感を感じられる機会を作っていく必要がある。 ・遠慮への対応  →自分より大変な家庭があると思うので、その場合は他を優先してください。と遠慮をしてしまう世帯への対応。大変さや困難さは他と比較するものではなく、自分たちの状況しだい。明らかに「大変さ」を感じられても、継続の利用を遠慮してしまう方がいらっしゃる。 ・各家庭の生活者状況にマッチした食料品の配達  →ヒアリングで子ども年齢などを聞いているが、年齢層や生活状況に合わせた食料品の選定、パッキングまでできていない。寄付でいただく食料品に頼っている部分があるので、家庭状況に合わせた食料品を寄付でいただけるとは限ららない。

助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
https://www.n-thirdplace.com/single-post/2020/05/25