介護家族や認知症の人等地域から孤立しないための見守り宅配事業及び生活支援事業

団体名 ケアラーネットみちくさ

都道府県 千葉県

助成額 710,000

活動開始日 2020/3/1

活動終了日 2020/8/31

助成金で行った活動の概要
<見守り弁当及び生活サポートの活動を行って> 地域から孤立せず安心して暮らせるよう見守り宅配弁当を強化し、弁当を単に届けるサービスではなく、一人一人の状況に応じた見守りを果たしてきました。特に夏バテや脱水、家族が日中留守にする認知症の人に向けては一人で過ごす不安を解消、安否活動に注力しました。特に認知症の方は換気や衣類調節、温度調節等管理ができないため、包括支援センターやケアマネさんとの連携を密にして、家族への報告ができたことは、より安心して自分らしく暮らせ、地域社会から孤立防止に役割を担えていたと思います。 <小型電気自動車を利用して> 今までは1台の軽自動車と私用車のガソリン車で行ってきましたが、小型電気自動車はCO2排出がないため、ガソリンのにおいもなく、静かで環境にやさしく地球温暖化を抑制していることを実感できます。走る蓄電池として、バッテリーは非常時の電源にもなり、災害時の電源としても活用できることをしり、さらに活用方法が広がることで力を入れている防災の取り組みに有用性があることを感じています。その上、経費を削減でき、小回りが利くため、狭い路地のお宅でも駐車を気にすることなく、しっかり見守りが行えました。 <他団体との連携で取り組んでいくこと> 見守りを目的とした宅配弁当では、柏市地域包括支援センターや居宅介護事業所、訪問事業所と情報を共有しながら、連携して子育て世帯から高齢者・障がいを持つご家庭に対して見守りを強化することができ、必要に応じで、介護保険サービスにつながるなど、多職種との連携が深まり、広がったことで、より具体的な支援に結びついているかと思います。 また、宅配弁当や生活サポートサービスを通して、介入している近所の方との連絡が取れるようになり、さらに見守りを強化でき、まさしく地域共生社会の実現が可能になれることを期待することができました。

活動日数 74

支援対象者実人数 109

支援対象者延べ人数 786

参加ボランティア実人数 15

参加ボランティア延べ人数 378

本助成金による活動の成果
<見守り弁当の拡充> 地域から孤立せず安心して暮らせるよう見守り宅配弁当を強化を目的とした取り組みは、今回のコロナ禍でさらに介護家族や別居している家族からの見守り機能付き宅配弁当のニーズは高くありました。 1)柏市地域包括支援センターから依頼があり、独居高齢者宅への声掛けを兼ねた宅配やインフルエンザから栄養失調を指摘されたたことがきっかけで宅配弁当の依頼を受けて、栄養管理を栄養士が行ってくれており、より有効な支援が行えています。 2)塩分制限やカロリー制限がある方が包括支援センターに相談をされ、当団体を紹介してくれたことがきっかけで単なる宅配弁当から見守り弁当となり、栄養管理の指導を受けながらの食事作りをおこなえるようになりました。 3)ケアマネからの依頼で家族が日中仕事のため、認知症のご本人の見守りを行っています。夏場で特に、水分補給や室内温度の確認等を行い、会話を大事にしてかかわっています。ケアマネとは連絡を取りながら、現状を共有して在宅支援をおこなえています。 4)介護認定を受けていない認知症の人の日中独居の見守りを兼ねた宅配弁当は、家族との連絡を密に行い、状況の説明を行うなどで安心を家族にもお届けしています。 5)暑い日が続き、コロナ禍で外出を自粛する高齢者からの依頼で宅配弁当が始まりましたが、心配事を相談されるなど、不安解消にもなっています。 <見守り弁当から生活支援へと拡大>を活動計画にしていましたが、コロナ禍で感染リスクの観点から柏市の要請により、活動は行うことができませんでした。

事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
コロナ禍で高齢者や要介護者は、虚弱、認知機能の低下、精神疾患など患う人や、介護する家族のストレス拡大が大きくなることだけは避けたいと考えます。 withコロナの時代に移り、人との接触を避けるだけではなく、徹底した感染予防や対策をしっかり行い、『孤立防止』のための支援を充実させる必要性を感じています。 今後の取り組み・・その人らしい生活や生きがいを支援する生活サポートを充実していくことが今後の課題です。

助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
https://carers.exblog.jp/30130184/