茨城県内に住む1人暮らしの大学生への食の支援事業

団体名 協同組合ネットいばらき

都道府県 茨城県

助成額 1,000,000

活動開始日 2020/5/1

活動終了日 2020/8/30

助成金で行った活動の概要
福島大学では学生の生活実態調査で困窮している学生が多数いることが判明し、地元JAにお米の提供を要請したという情報をつかみ、茨城大学に問い合わせしたところ、同様の状態であることが分かりました。そこで、生活困窮している学生の支援を行うことを決めました。(すでに、3月には小中高校の一斉休校が始まり、それにともなって、フードバンク茨城とともに食に困っている子どものいる家庭260世帯への支援を行いました。)500~600人の範囲で支援していくことを決めました。5月18~22の期間で、WEBに申込フォームを用意し支援受付開始。学生への案内は、新聞へのリリース。また、茨城大学、茨城キリスト教学園大学、県立医療大学は大学から全学生にメール配信いただけました。申込みは1,715名(茨城大学1,171名、筑波大361名、茨城キリスト教学園大学39名、県立医療大学136名、常磐大学3名、流通経済大学1名、つくば国際大学1名、茨城女子短期大学1名、県立つくば看護学校、八文字学園1名)。筑波大学生は、ネットでの情報を見て、さらにその情報が友達間で拡散されて申し込まれました。なお、茨城大学では学生寮と留学生会館にいる学生には優先で提供するよう要請がありましたので対応しました。1回目の支援は、5月29日、2回目は、6月26日発送、3回目は7月31日に食品を発送しました。1回目は、精米2kg、レトルトカレー、缶詰2個、インスタント味噌汁、カップ麺 (茨大寮には野菜・牛乳を追加)、2回目は、精米2kg、カップ麺2個、缶詰2個、インスタント味噌汁、菓子(ポッキー・柿の種・納豆スナック)、肉豆腐のタレ (茨大寮には野菜・袋麺・牛乳を追加)、3回目は、精米2kg、お粥、カップ麺、袋麺、缶詰、インスタント味噌汁、菓子、クラッカー、ラスク、鍋つゆの素、炭酸飲料水を送りました。缶詰、レトルト食品、お米で一部購入したものがありましたが、大部分の食品は、協同組合ネットいばらきの会員、フードバンク茨城、生協のお取引先様からご寄付いただいたものです。協同組合ネットいばらきの会員36団体、生協のお取引先様49社とかつてない広がりができました。また、第3回の支援を前に、記者会見を行い、県民にも呼びかけたところ、洋菓子店からラスクの提供申し出、県民からはお米の提供申し出などもありました。総額400万円程度かかったので、8月まで寄付金の受付をおこないました。 

活動日数 60

支援対象者実人数 1,715

支援対象者延べ人数 5,145

参加ボランティア実人数 30

参加ボランティア延べ人数 90

本助成金による活動の成果
すばらしい声が多数寄せられました。「こんにちは。私は茨城大学教育学部の4年のものです。この度、3度に渡る食の支援をいただかせていただきました。私は一人暮らしをしていて、周りとの関係が少し疎遠になったこの状況が正直不安でした。しかし、今回の支援をいただき、食という面から生活が強く支えられました。また、そのおかげで、その他のことも前向きに考えられるようになりました。本当にありがとうございました。 (中略)また、今回の支援は多くの団体・企業が協力してくださっていることを知り、より深くそのありがたみを感じました。学校現場にて、人と人とが支え合うことの重要性を伝えられる教員になりたいと考えています。(略)」「筑波大学医療科学類3年の〇〇です。一時期、バイトが完全になくなり、奨学金のみで生活する毎日が続いておりました。さらに父親に肺癌が見つかり、メンタル的に追い込まれていました。その精神的なものが胃腸にきまして、一週間ではありますが入院生活もしてしまい、父も自分も入院ということになってしまっていました。その中で、ネットでこのような食の支援が受けられると聞き、こんな厳しい日常の中でも優しい活動をされている方々がいるんだなぁ、と大変感動したことを覚えています。(中略)このような優しい活動に食の面ではなく心の面で支えられたんだなと捉えております。」「就活時期のため、コロナウイルスへの感染の恐れやシフトがほとんど入れなかったりと収入が全く無い状態です。今まで3回にも及ぶ食の支援のおかげで食費にかけるお金を大幅に減らすことができたり、そのお金をその他の生活費や就活費に回すことができたりと食の支援には感謝してもしきれません。この食の支援には本当に沢山の団体や企業様からの御協力が詰まっていると感じております。大学を卒業後は私も困っている方に手を差し伸べることができる人材になり、この茨城県に貢献していきたいと思います。」

事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
多くの困窮している学生がいることを改めて痛感しました。大学生の支援の輪を広げること、さらに継続させることが課題だと見えてきました。この9月には、つくば市内で筑波大学生への食の支援を行っていただける団体が食の支援を行っていただけました。また、阿見町でも茨城大学農学部生と県立医療大学の学生に支援いただける団体が現れ、実施いただけました。さらに、茨城大学生協、協同組合ネットいばらき、茨城県生活協同組合連合会が共催で、前回実施した大学生向けに、年度内3回にわたって食の支援を行う準備をすすめています。大学構内への入講が比較的緩やかになってきたため、大学生協などでの商品の受け渡しができるようになり、今回のような宅配料はかからずに実施できるみとおしも立ちました。

助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
https://www.facebook.com/kyodonetibaraki/posts/1721044981398186