新型コロナウイルス感染症の影響で困窮した方への緊急食品パッケージ支援事業

団体名 フードバンクうつのみや

都道府県 栃木県

助成額 999,685

活動開始日 2020/6/1

活動終了日 2020/8/31

助成金で行った活動の概要
 2020年6月1日から8月31日までの期間、新型コロナウイルス感染症の影響を受けて困窮した方を対象に、食品パッケージ「きずなセット」の提供活動を4回にわたって実施した。  2020年6月13日に第1回として、NPO法人キーデザインのフリースクール「ミズタマリ」を会場に「宇都宮大学の学生を対象に123セット」を提供。  2020年7月4日に第2回として、宇都宮城址公園を会場に「宇都宮市内の学校(大学・大学院・専門学校・短大・日本語学校等)に通う学生を対象に117セット」を提供。  2020年8月1日に第3回として、宇都宮市のとちぎボランティアNPOセンターぽ・ぽ・らを会場に「会場にお越しになることが可能な方を対象に40セット」を提供。  ※第3回は栃木県内の5つのフードバンク団体(フードバンクうつのみや・フードバンク県北・フードバンク日光・フードバンクもおか・フードバンクあしかが)が連携し、栃木県内6か所で同時食品無償配布会という初の試みを実施した※   2020年8月28日29日に第4回として、泉が丘支所で食品をパッケージングした後、塙田事務所に移送して「コロナウイルス感染症の影響で困窮している全国の方を対象に宅配便を使って120セット」を提供。  ※当初の予定では「栃木県内にお住まいの方を対象に100セット」の予定だったが、栃木県外からの問い合わせが多数あったため急遽「全国にお住まいの方を対象に120セット」に対象を拡大した※  日々の活動と並行して、団体公式Twitterで絶えず活動状況の発信をし、各回終了後には団体HPのブログにて活動報告を行った。  定期的に「きずなセット」の提供活動を実施するために、毎週木曜日14時からスタッフ会議を行い、綿密な打ち合わせを行うと共に、メンバー間の意思疎通を確認した。  「きずなセット」作成に必要な食品の在庫確認や、不足食品の購入、各会場への食品移送、発送伝票を印刷するためのデータ作成、各回終了後の取り扱い量まとめ作業、関係各機関との連絡等を行った。

活動日数 60

支援対象者実人数 400

支援対象者延べ人数 1,000

参加ボランティア実人数 10

参加ボランティア延べ人数 120

本助成金による活動の成果
 期間中の活動の成果として、第1回から第4回までを合わせて400セットの食品パッケージ「きずなセット」を提供することができた。  各回で対象を変えたことにより、広い範囲に支援の手を伸ばすことができ、また第1回・2回・4回の申し込み時に実施したアンケート結果により、困窮している方々の生の声を聴くことができた。  アンケート結果を基に、今後の支援策企画に大いに参考にし、役立てたい。  今回の活動を通して、第1回の会場を提供してくださった「NPO法人キーデザイン」、第2回の会場の使用許可をくださった「宇都宮市公園管理課・文化課」、第3回の会場を提供してくださった「とちぎボランティアNPOセンター ぽ・ぽ・ら」、第1回・2回・4回の申し込みフォームとアンケート作成、アンケート結果集計にご協力いただいた「宇都宮大学 地域創生推進機構 地域デザインセンター」との連携が深まり、今後も様々な支援策を共同で行っていく足掛かりを作ることができた。  また、第3回においては栃木県内のフードバンク5団体(フードバンクうつのみや・フードバンク県北・フードバンク日光・フードバンクもおか・フードバンクあしかが)が連携し、栃木県内6か所で「同日無償食品配布会」という史上初の試みを実施するに至った。  フードバンクもおかとフードバンクあしかがには当団体から食品を提供しての開催となったが、栃木県内全域で食品配布会を実施できたことは今後の活動に大きな意味を持つものになったと思う。  更に、今回の活動を通して応援したいと申し出てくださった団体が、精米を沢山寄付してくださったり、活動を知った米屋が精米作業・小分けを引き受けてくださったりと活動の幅が広がった。

事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
 新型コロナウイルス感染症の影響を受けて生活に困窮している方が増加していることにより、2020年3月以降食品の提供を求める方が急増したため、食品出庫量・相談件数が大幅に増えた。  一方で、当団体の活動に関わっているボランティアの人数はコロナ禍以前とさほど変わっていない。  上記の状態により、既存の参加メンバーに多大な負担がかかっている状況で、参加メンバーにも疲弊がみられる。  また、第1回から第4回きずなセット提供活動において、第3回は宇都宮会場では思うように提供者数が伸びなかった。  要因としては、対面での食品配布会に抵抗のある方が一定数おられること、会場に設定した場所がやや市街地から外れていたこと、情報発信を主にSNS・インターネットに集中させたこと、などが挙げられる。  今後の課題としてまず挙げられるのは、組織の基盤強化と人材集め・育成である。  当団体の活動に参加していただいた方に最初に覚えていただくことは「食品現票(入庫日・品名・賞味期限・重量を記載した紙)」の記入と食品への貼り付け・食品棚の整理をする食品管理ボランティアであるが、食品配送・回収を担う配送ボランティア、食品の入出庫量をPCに打ち込むPCボランティア、利用者の生活状況の聴き取りを行う相談ボランティアなどへのステップアップを順次行い、参加メンバーの負担を分散させる必要がある。  また、広報戦略も工夫が必要で、SNSやインターネットに頼るばかりではなく、チラシを作成して関係機関に設置してもらうための営業、ポスティングを行うなどの人海戦術も用いる必要がある。

助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
https://fbu2189.org/2020/06/16/6%E6%9C%8813%E6%97%A5%EF%BC%88%E5%9C%9F%EF%BC%89%E7%AC%AC1%E5%9B%9E-%E5%AD%A6%E7%94%9F%E5%BF%9C%E6%8F%B4%E3%81%8D%E3%81%9A%E3%81%AA%E3%82%BB%E3%83%83%E3%83%88%E9%85%8D%E5%B8%83%E4%BC%9A%EF%BC%81/