コロナ影響下におけるひとり親家庭のための食品支援事業

団体名 えがおプロジェクト

都道府県 富山県

助成額 350,000

活動開始日 2020/3/1

活動終了日 2020/8/31

助成金で行った活動の概要
①個別の食品支援 困窮家庭や夜間保育の施設に3月から8月まで16回の食品支援を行った。困窮家庭への支援は対面で行い、話したり悩みを聞いたりして、必要なときには弁護士、保健師、臨床心理士につないだ。夜間保育の施設には、夜のサービス業に従事するシングルママが子どもたちを預けている。夜間保育の施設は、4月までは通常通りの預かりだったが、5月6月は、歓楽街のお店が休業していて、子どもの預かりはほとんどなく、シングルママへの食品の支援は郵送に切り替えた。 ②フードパントリー 6月14日、7月26日の2回開催した。6月14日のフードパントリーは、富山で初めての開催で、多くのメディアが取り上げてくれたおかげで、えがおプロジェクトの存在が認知されるよい機会になった。このイベント開催から、これまでつながっていなかったシングルママとつながり、また寄付者寄贈者も増えた。富山県知事が視察に訪れた。 また、7月26日のフードパントリーは他者と関わることが苦手な人やDV被害者も参加しやすいように配慮して、ドライブスルー方式で行った。 ③バーベキュー 7月12日に開催したバーベキューは、仕事を失ったり,お母さん本人が障害をもつ、あるいは子どもが障害をもったりしている特に困難な状況の親子を対象とした。食品の支援だけではなく、臨床心理士にも同席してもらい、気軽に相談できるようにした。 食品の支援をとおして、困難を抱えるシングルママの相談にのったり支援策を伝えたりするだけではなく、メール会員に登録してもらい、知っておきたい情報を届けたり申請が必要な新しい支援策の情報を配信したりしている。

活動日数 48

支援対象者実人数 320

支援対象者延べ人数 700

参加ボランティア実人数 33

参加ボランティア延べ人数 42

本助成金による活動の成果
食品の支援を通して、これまでつながっていなかったシングルマザーと新たにつながることができた。また、この活動を知ってもらうことにより、臨床心理士、保健師など専門的な知識をもた人が手伝ってくれるようになった。これまで以上に、多くのシングルママに寄り添い心配事を解決したりほっとできる場を提供したりすることができる。フードパントリーは、子どもたちにとっても楽しみな場所になり、古着の交換会など同時開催の可能性も考えられ、食品の支援だけではなく支援の形がさまざまに広がっていくと考える。

事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
食品を渡す回数が増えていくと、「こんなものがほしい」、「これは必要ない」など、要求が出てきた。また、食品アレルギーの問題もある。当方で食品を選んで渡すこと以外に、商品券などの形で食品を選んでもらうということも考えていく。 会員が増えることで、支援回数や支援内容も多くなり、きめ細かな支援ができなくなるかもしれない。 支援者を増やし、しっかりした組織にしていくことが必要になってきている。  魚、野菜など生鮮食品の提供の申し出があったが、対応しきれないので断り方も考えなければならない。できること、できないことを区別し、えがおプロジェクトが活動しやすいようにルールをつくることも必要になる。

助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
https://www.egao-project.org/%E3%82%A4%E3%83%99%E3%83%B3%E3%83%88%E5%A0%B1%E5%91%8A-1/