相談機関や生活困窮者へ食品提供の為の「食のセーフティーネット事業」

団体名 フードバンク岩手

都道府県 岩手県

助成額 1,000,000

活動開始日 2020/3/1

活動終了日 2020/8/31

助成金で行った活動の概要
活動期間:2020年3月~2020年8月 新型コロナウイルス感染症による経済の停滞により経済的に困窮し、相談機関(行政・社会福祉協議会)等へつながった生活困窮者への食品提供を行う。 また食料提供を行う事により生活困窮世帯の支出をおさえると当時に支援者との信頼関係も構築する。 (食品提供の要請は相談機関からの依頼に基づき実施する) 行政・社会福祉協議会・学習支援団体・子ども食堂等・近県フードバンク団体 (主に上記がかかわる生活困窮世帯) ◆岩手県内の行政や社会福祉協議会等の支援機関からの食料支援要請により必要とする食品の提供( 6~8月は月平均150件程度の食料支援要請と想定 ) ◆7~8月中に小中学生がいて経済的に困窮している約400世帯1200人(1世帯平均3人)へ食品の詰合わせを発送 ◆児童養護施設,学習支援,こども食堂(パントリー)等への食品提供 行政・社協等相談窓口18カ所(1回当りの食料支援世帯人数平均は約2人)、 児童養護施設6施設、フードバンク5団体、学習支援2団体8市町、子ども食堂3団体、学童74カ所 活動日数:  90 日 支援先施設・団体数:実数   108件 ・ 延べ   540 件     支援人数:実数   2817 人 ・ 延べ  3084 人 ※支援人数にフードバンク5団体、学習支援2団体8市町、子ども食堂3団体、学童74カ所は含めず 

活動日数 90

支援対象者実人数 711

支援対象者延べ人数 711

参加ボランティア実人数 111

参加ボランティア延べ人数 111

本助成金による活動の成果
◆「食のセーフティーネット事業」岩手県内の行政や社会福祉協議会等の支援機関からの食料支援要請により必要とする食品提供量:369世帯 4120.49㎏ ◆「フードバンクこども応援プロジェクト」小中学生がいて経済的に困窮している世帯への食品配送と支援機関へのつなぎ:358世帯 5290.92㎏ ◆児童養護施設,学習支援,こども食堂(パントリー)等への食品提供量:52件 5104.94㎏ ◆その他:他県フードバンク団体との食品交換等での食品提供量:3370.41㎏ ◆ボランティア参加:ボランティア参加に関してはコロナ禍で感染予防にも細心の注意を図りながらも111名の参加延べ353名の参加があった。 ◆食品回収BOX新規設置箇所:8ヶ所(岩手日報社・平泉社会福祉協議会・八幡平市役所・矢巾町役場・二戸市役所別館1階/二戸市総合福祉センター1階/二戸市浄法寺総合支社1階・NPO法人六等星 活動拠点サッコラ)  本助成により助成期間中の岩手県内の行政・社会福祉協議会等の支援機関からの食料支援要請に全て対応する事ができ、結果として「食料支援による貸付の機会の低減や低額でおさえる」、「食料支援を通じ生活困窮者との信頼関係の構築」、「必要とする食品の地域差分を無くし生活困窮者へより必要とする食品や多様な食品を届ける」ということを達成する事が出来た。また余剰食品の寄付のより食品ロス削減にも寄与する事が出来た。 ・期間中フードバンク岩手への食品寄付量:19553.41㎏ ・期間中支援機関等への食品提供料:施設・団体等52件 個人727世帯 合計17886.76㎏ ※この期間の食品提供量は昨年度の約85%にあたる

事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
◆コロナ禍の中でまだ表面化されていない「SOS」(例えば失業までは至らないがそれに近い状態にも関わらず生活している世帯、自分の困りごとを支援機関に相談できない等)は、確実増加しており今後の支援ニーズに対応出来るような準備が必要である。自分の困りごとを支援機関に相談できない、または相談先を知らない世帯への周知やアウトリーチを行えるようにする為のいわゆる「困窮世帯の掘り起し」や「支援機関の早期介入」を行える連携や協働の仕組みの構築が必要だと考える。◆食料支援を直接な経済的支援との考えだけではより効果的な支援を行う事は出来ない為、ツールとしての食料支援という発想も必要。◆不足する食品の確保の為の周知活動の徹底と各県のフードバンク団体が保有している食品類に偏りがあり地域間の差分を埋めるための方法を模索していく必要がある。今後はそれらを解消するために既に連携をとれる状態にある行政や社協、他県フードバンク団体とのモデル作りを行って行く。

助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
https://www.facebook.com/foodbankiwate2015/posts/3236854843092066