町内の生活困窮者のためのフードバンク事業

団体名 みやき町社会福祉協議会

都道府県 佐賀県

助成額 160,000

活動開始日 2020/7/1

活動終了日 2020/8/31

助成金で行った活動の概要
 当法人では、平成27年より、ただ食べ物を渡すだけでなく、現在の生活状況を聞き取りし、自立の妨げにならないよう、できる範囲で必要な食料品をお渡しするようにしています。また、『もったいない』を『ありがとう』に変える取り組みとして、町民の皆様に家の中で余っている食料品のご寄附をお願いしています。  フードバンク活動を始めたころは、町民の方から「こんな田舎で、食事で困っている人なんかいるの?」といった問い合わせもありました。働きたくても働けない方や精神に障害を持つ方たちの状況を説明し、住み慣れた地で生活をし続けたいといった要望をもちつつも食べ物を買うことに苦労されている状況にご理解をいただき、いまではたくさんの食料を定期的に提供いただくご協力者になっていただいています。  寄附をいただきました食料品は、生活福祉資金貸付の相談や、就労・経済・介護といった様々な問題が重複している困難ケースがある総合相談事業においても、まず当面の食の確保として食料品の提供を実施しています。生活困窮者への配布につきましては、町の環境福祉課や地域包括支援センター、みやき町民生委員児童委員協議会、鳥栖保健福祉事務所などへ事業の周知をしています。寄附をいただきました食料品を、できるだけ早く、そして多くの生活に困られている方へ届けるように心掛けています。  また、単に食料品を買うお金がないといった経済的な困窮者だけでなく、地域の集いの居場所である『みやき町コミュニティー食堂』にも食材を活用させていただいています。その食堂では、子どもから高齢者まで世代を超えた親睦を深め、地域の人たちが一緒に食事をすることで、人と人との繋がりや地域の繋がりを目的にしており、寄附をいただいた食材を活用することで、食材を無駄なく活用することができています。  最終的には、生活困窮者を支援していくには、関係機関との情報提供や支援の連携、地元スーパーといった社会資源の開拓が必要であると考えています。そして、何よりも一人でも多くの住民に、一緒になって困っている人を支える側となるように協力してもらうことも重要であると考えて、『フードバンク活動』の周知にも重点を置いて活動を心掛けています。

活動日数 42

支援対象者実人数 45

支援対象者延べ人数 55

本助成金による活動の成果
 いままで町内の農家より1俵単位の玄米で寄附をいただくことがありましたが、常温保存する場所しかありませんでした。夏場はお米に虫がつくことを心配していましたが、本助成金により玄米保冷庫を購入させていただき、適温で保存することができるようになりました。適温で保存した玄米を精米して、食料を購入できない困窮者に配布をしましたが、大事にお米を育てていただいた農家さんたちの想いも届けることができるようになったのではないかと感じています。  また、食料保管用のラックを購入し、食料品等を整理整頓をすることができるようになりました。これまでは雑然と管理していましたが、種類別や賞味期限等の管理もしやすくなり、適切な時期に適量を配布できるようになりました。  食料品の購入として、過去お渡しした食料品のなかでも喜ばれているレトルトの親子丼と即席ラーメンを購入させていただきました。新型コロナウイルスの影響により、大幅に収入が下がり、生活費が不足する方にも対応することができ、「大変助かった。」との声をたくさんいただきました。

事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
 現在の食料品につきましては、町民の皆様からの寄附、フードバンクさが、佐賀県社会福祉協議会を通した企業提供品となっています。  課題としては、いかに継続し安定的に食料品を確保できるのかということが挙げられます。その為には、フードバンクに取り組んでいることのPRなど周知活動が必要となると思われます。広報誌、ホームページ、フェイスブックなどを活用し積極的に発信することに努めていきます。  今後は、生活困窮者を食の面から支援していくために、関係機関との連携や地元スーパーといった社会資源の開拓が必要であると考えています。そして、何よりも一人でも多くの住民に、一緒になって困っている人を支える側となるように協力してもらうことも重要であると考えています。

助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
https://www.facebook.com/miyakibora/posts/3447209815342152