訪問レポート
赤い羽根福祉基金
認定特定非営利活動法人 茨城NPOセンター・コモンズ(茨城県常総市)
この助成プログラムについて
「赤い羽根福祉基金」では、安心して暮らせる地域社会の実現をめざし、公的制度やサービスでは十分に対応できない地域課題や、制度のはざまにある社会課題の解決に向けて、先駆的で全国的なモデルとなる取り組みに対し助成を行っています。
2026年7月、茨城県常総市で外国にルーツがある方々への支援を行う「認定特定非営利活動法人 茨城NPOセンター・コモンズ」の活動を訪問しました。外国にルーツのある方々が居心地よく日本で暮らしていけるよう、日本の制度やマナーを伝えながらひたむきに寄り添い続ける活動を見ることができました。
最初に、日本での就労を目指す母子家庭との面談を見学させていただきました。ビザのことやお金のこと、仕事のこと、保育園のことなど、外国にルーツがある方の「わからない」がどこにあるのか細かく探りながらの面談でした。この日面談を行っていたのは小さなお子さんがいるお母さんで、働いている間にこどもを預けられる保育園や幼稚園が見つからず、お仕事探しをする上で困っているようでした。そこで、コモンズの事業で保育の課題をカバーできないか提案する場面もあり、外国にルーツがある方々への支援だけではなく、保育やこども支援も行っているコモンズだからこそできる、頼もしい支援の形を見ることが出来ました。

面談を行った拠点のカフェ
次にコモンズが所有するシェアハウスやシェルターを見学させていただきました。代表理事の横田さんに案内いただいた道中では、「ここにはこんな人が住んでいる」といった地域の情報を、プライバシーにも配慮しながらたくさん教えていただき、今まで携わってきた支援の多さを感じることができました。 以前までは飲食店だった建物をリノベーションしたシェアハウスでは、隣接するスペースにこどもたち向けの駄菓子コーナーを設置していました。この場所が地域のこどもたちの居場所になるほか、外国にルーツがある方々がボランティアとしてお手伝いに来てくれることで、地域との交流や日本語力の向上にもつながっているそうです。

シェアハウスに隣接する駄菓子コーナー
豊富な支援経験と専門知識でとても頼もしい支援を提供しながら、終始楽しそうに外国ルーツの方々と関わっている姿が印象的でした。一方で、深夜の騒音トラブルや清掃のことなど、価値観や文化の違いであっても注意しなければいけないことも少なくないそうです。そんなときは、「居心地よく日本で生活していくには最低限守らなければいけないマナーもあること」を繰り返し伝え、外国にルーツがある方々にも日本に歩み寄ってもらえるような関係づくりを目指していました。日本人と外国にルーツがある方々がお互いに歩み寄り、ともに進んでいく活動をこれからも応援したいと思います。
今年で入職3年目になりましたが、なんとはじめての「ひとりきりでの視察」でした。
肝心な時に限って電車を間違えるので早めに早めに…
無事迷うことなく到着し、安堵の一枚です。
