赤い羽根福祉基金助成報告会を実施しました(於:第9回赤い羽根全国ミーティングinやまぐち)

赤い羽根福祉基金助成報告会「制度で対応できない課題への理解を地域の中でどのように広げていくか?」

年に1度、赤い羽根共同募金に関わりのある人たちが集い、学び、つながり合う「赤い羽根全国ミーティング~じぶんの町を良くする会議」。

昨年7月に山口市で第9回を開催予定でしたが、豪雨災害により延期となり、今年5月30~31日に開催されました。当日は全国から約400名が参加し、地域福祉・助成・企業CSR・災害・募金・広報などさまざまなテーマの分科会や全体会において学びを深めました。

助成に関する第5分科会は、赤い羽根福祉基金助成報告会として「制度で対応できない課題への理解を地域の中でどのように広げていくか?」をテーマとして開催しました。
地域の空き家問題に取り組む社会福祉協議会、困難を抱える子どものための宿泊支援を行うNPO、発達障害がある方の当事者団体、の3団体から、“地域住民と何度も対話を重ねる”“住民向けのセミナーを開催する”“当事者自身が発信していく”こと等を通じて、地域と共に制度の狭間の課題解決に取り組んでいることが報告されました。

また、「団体が解決をめざす課題について、団体が実施したい方法で事業展開できることが、赤い羽根福祉基金のような民間資金の良さである」ことなどが述べられ、そうした課題解決の必要性を、社会にアピールしていくことも、共同募金会の重要な役割であると改めて認識させられる分科会となりました。

○コーディネーター
和田 敏明さん(赤い羽根福祉基金審査委員長・ルーテル学院大学名誉教授)

〇助成活動事例発表
①「孤立化による空き家の増加を予防する多世代参加型プログラムの開発」
新発田市社会福祉協議会 地域福祉課参事 川瀬 聖志さん

②「困難を抱える子どものための宿泊支援『WAKUWAKUホーム』事業」
子どもWAKUWAKUネットワーク 事務局長 天野 敬子さん

③「発達障害当事者会と行政・支援者との全国ネットワーク形成事業」
発達障害当事者協会 運営委員 嘉津山 具子さん

◆赤い羽根福祉基金助成について