都道府県 東京都
助成額 491,086円
活動開始日 2024/4/1
活動終了日 2025/3/31
助成金で行った活動の概要
【対象】足立区在住の困窮リスクの高い以下のような子育て家庭を対象として事業を実施した。
・就学援助受給世帯
・児童扶養手当受給世帯
・6歳から高校生世代(18歳に達した最初の3月31日まで)のお子さんがいる、生活保護受給世帯
・6歳から高校生世代(18歳に達した最初の3月31日まで)のお子さんがいる、多子で生活に困難を抱えている世帯
・6歳から高校生世代(18歳に達した最初の3月31日まで)のお子さんがいる、実質ひとり親世帯(さまざまな理由で配偶者と離婚が成立する前の方)
【事業内容】事業内容は下記の通りである。
・期間:2024年4月1日~2025年3月31日
・場所:
①こそだて図書館あだちキッズカフェ:足立区伊興本町2丁目8−11
(週4日~、放課後の居場所)
②千住柳原及びBUoY Cafe & Bar
(週1日~、放課後の居場所)
③ふらっと・とーと@東都生活協同組合足立センター内 (足立区中央本町4丁目15−3)
(週4~日、放課後の居場所)
・内容:夜ごはんお弁当配布、放課後おやつ食堂、子どもの学習支援、定期的な実施と夏休みなどの長期にわたる給食がない期間の夜こども食堂、工作教室など。前述の活動を通じて多様な接点をつくり、ソーシャルワーカー等の専門性をもつスタッフが生活相談にのれる体制を整え、1対1の関係を重視しながら個別の課題に応じて、既存の行政支援や民間サービスに繋ぐ。
活動日数 246日
支援対象者実人数 60人
支援対象者延べ人数 1712人
参加ボランティア実人数 150人
参加ボランティア延べ人数 731人
本助成金による活動の成果
・「夜のお弁当」ひとり親で育つ子どもたちは夕食の時間、家での時間が不規則になりがちで保護者も帰宅後に夕食を作ることも負担になり、少しでも軽減できるように工夫した。
「夜ご飯お弁当」は無料配布すると周囲の目が気になる家庭が多いことがあり、1つ100円で販売という形をとった。栄養面を考え家では手間がかかるようなメニューを作るように考案した。多子世帯も多いことから仕事帰りに取りにこれる時間帯を設定。343食を配食した。(1開催あたり平均27食)
・また、「子ども食堂」周知活動した結果、保護者の帰りが遅く夕食を子どもたちだけで食べている子たちが多かった。「みんなで食べるとおいしい、にぎやかな夕食」を3拠点で35回開催、延べ534人(子ども373人、大 人161人)に提供することができた。食べに来ている子どもが「自分も手伝いたい」と言ってくれるようになり、それから毎回配膳準備等に参加してもらうようになった。家ではできない・やらないことを体験してもらえた。
※当初の助成金決定額より下回った背景として、賛同してくれた地域の方からお米、食材等の寄付があったた、経費を抑えることができた。
・そして、「おやつ食堂」学校の帰りが早い水曜日に開催。掲示されているカレンダーを見て子どもたちがワクワクしてきてくれるようになり、後半は子どもたちがメニューを考案してくれた。
・「工作教室」季節を感じられるような工作、市販で売ってるようなものを手作りで作り持ち帰れるようにした。工作教室ではペットボトルのキャップ等廃棄物を使いアップサイクルを学びに繋げたため。
事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
子どもとの時間を大切にしたいが、経済的にも余裕がない世帯が多く勤務時間を減らすことができない保護者が多いことがわかった。ひとり親だと、親の自己肯定感や心に余裕がない方が多い。子どももそれをわかって我慢しているように見えた。
今後は保護者の方にも経済的には余裕がなくても相談できる場、子どもたちが安全に家で一人で留守番をしないように過ごせる居場所作りをしていきたいと思う。それには地域の住民の方、ボランティア、組合員の方たちの協力を仰ぎたい。私たちもこれまで以上に様々な困難を抱える困窮世帯を見つけ出し、SOSに気づくよう活動を続けたい。
助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
https://www.instagram.com/kosodate_library2212/
https://www.instagram.com/flat.toto/
寄付してくれた人へのメッセージ
このたびは原資を供出していただいたおかげで、ひとり親の忙しさや子どもの孤立を軽減する活動ができました。あらためて深く感謝申し上げます。私たちが繋がれた世帯はほんの一握りだと思っています。これからも組合員のみなさまにもご協力いただき、まだ繋がれてない困窮世帯に対しこの活動を周知して親にも子にも安心安全な居場所を提供したいと思っております。今後ともどうぞよろしくお願い致します。