子育て家庭を中心とした経済的困窮課程に対する食料等支援事業

団体名 フードバンク目黒

都道府県 東京都

助成額 600,000円

活動開始日 2024/4/1

活動終了日 2025/3/31

助成金で行った活動の概要
1.対象者
 ・ひとり親等の生活困窮の子育て世帯
 ・母子生活支援施設、障害児支援団体、子供食堂等
2.取組内容
 ・家庭で食べきれない食品や企業が賞味期限真近等の理由で市場に出せない食材の寄付を募り、集まった食 材を生活困窮家庭に配布する。
 ・食品無料配布会を毎月2回実施
 ・給食のない夏休み、冬休み、春休みに子育て家庭に食材を提供
 ・大量の食材ストックがある時に、スポットで子供食堂や児童養護施設等に食品を提供
 ・社会福祉協議会の専門家による出張相談会(於:配布会会場)を2か月に1回開催し、自立支援に結びつけた。
3.実施地域
 目黒区居住者を中心に、一部周辺地域も対象としてきた。
4.期間
 毎月2回食品配布会
 夏休み/冬休み/春休み子ども応援プロジェクト8月、12月、3月

活動日数 300日

支援対象者実人数 295人

支援対象者延べ人数 3930人

参加ボランティア実人数 135人

参加ボランティア延べ人数 830人

本助成金による活動の成果
1.セーフティネット強化
 児童手当支給実績から、目黒区には困窮度の高いひとり親家庭(年間所得が子1人87万円未満、子2人125万円未満)が約400世帯ある。
 また、当バンクのこれまでの支援実績から、両親がいても失業、低収入による困窮世帯はその3割程度見込まれるため、困窮度の高い子育て家庭は目黒区に合計500世帯以上見込まれる。
 当バンクは、月間延べ約100世帯以上の子育て家庭に食品を無償提供することにより、地域社会のセーフティネット強化に貢献した。
2.フードロスの削減
 ご家庭で食べきれない食品や賞味期限真近等の理由で企業が市場に出せない食品を回収して、生活困窮者支 援に活用することにより、年間約38トンのフードロスを削減した。
3.地域社会の助け合いの場の提供
 年間54トンもの食品を寄付して下さる市民の方や企業、団体の方、年間延べ830人ものボランティア活動参加など、お困りの方を助けたい思いを持つ方は多い。
 これらの思いと食品があったら助かる思いとの橋渡しをすることにより、地域社会の助け合いの場を提供し、共助に貢献できたと考えている。

事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
 上記の通り困窮度の高い子育て家庭は目黒区に500世帯以上見込まれる。
 目黒区に生活保護受給世帯が約2,400世帯あり、生活保護の捕捉率(厚生労働省推計で4割強)から、目黒区には生活保護の受給資格があるが受給できていない「生活保護以下」の世帯が、上記の子育て世帯を含めて少なくとも数千世帯あることが見込まれる。
 一方で支援する側の状況として、当フードバンクの供給能力は月間210世帯程度から伸び悩み、目黒区内にある他のフードバンクは合計で月間数十世帯の規模にとどまっている。
 食べるものにも苦しむ世帯をゼロにするためには、地域で食料支援するフードパントリー団体の増加/ネットワーク化とハブになる当バンクの供給能力の増加(そのための食料調達や貯蔵、輸送能力の格段の引き上げ、運営する人員体制の強化)が必要である。地域内で、行政、社会福祉協議会、他団体に呼びかけ、連携して仲間を増やしていく。

助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
https://foodbankmeguro.com/
https://www.facebook.com/foodbank.meguro/?locale=ja_JP



寄付してくれた人へのメッセージ
皆様の貴重なご厚志により、多くの子育て家庭にお米、卵、野菜、副食材やお菓子等を提供することができました。
また、輸送能力の向上により多くの寄贈食品の受け取りと作業の効率化が可能となり、少ない人員を輸送から食料配布準備に振り分けることができました。

お子様や親御さんから沢山の感謝のメッセージが届いています。皆様のお気持ちに感謝致します。