珠洲市におけるボラキャンすずを拠点に住民とともに地域の再興

団体名 一般社団法人SAVE IWATE

都道府県 岩手県

助成額 2,455,730円

活動開始日 2024/11/1

活動終了日 2025/3/31

助成金で行った活動の概要
 能登半島地震の被災者の方々を支援するにあたって最も懸念される事項のひとつであったボランティアの宿泊場所不足の問題に対処するため、珠洲市蛸島地区にある鉢ヶ崎オートキャンプ場を活用して、ボランティアが宿泊滞在できる拠点を開設し、全国から来るボランティアに利用していただいてきた。
 寝泊まりするための場所は、モンベル社、アキレス社から無償貸与いただいたテントを利用してきたが、冬季間はテント泊だけでは厳しいこともあるため、建物での宿泊滞在場所を提供することとした。幸い珠洲市内の正院町平床地区にある集会所を無償で借りることができた。集会所は地震による被害を受けてはいたが建築の専門家からアドバイスをいただき、柱の傾きの補正と壁の補強を施すことで安全性を確保した。またボランティアが滞在して生活することができるよう居住性を高めるため、風呂、トイレ、洗濯、自炊、駐車場の環境整備を行った。
 キャンプ場では冬季間も車中泊の方々の滞在場所と資機材置き場としても使い続け、支援活動の出動拠点としての役割を果たした。
 11月1日から3月31日までのボランティアの利用実績は延べ約2800人となった。長期利用者やリピーターを中心に1日平均20人前後の方々に活動に参加して頂いた。
 具体的な活動場所としては珠洲市災害ボランティアセンターからの要請に応えてボランティアを派遣するほか、独自の活動として地域住民の方々から直接依頼を受けて活動する民間版ボランティアセンターとして独自の支援活動も多く行ってきた。

活動日数 145日

支援対象者実人数 200人

支援対象者延べ人数 500人

参加ボランティア実人数 900人

参加ボランティア延べ人数 2,800人

本助成金による活動の成果
 震災によりホテル、旅館、民宿などの宿泊施設のほとんどが営業できなくなったなか、多くのボランティアに宿泊滞在していただく場所を提供できた。複数の運営スタッフが常駐して運営にあたるだけの人的余裕がないなかで、限られた現地スタッフと遠隔地からのリモートによる管理運営をもとに、利用するボランティアの方々による自主的な運営に支えられた結果、ボランティアキャンプすずは非常にうまく回転することができた。ボランティアのリピートも多く、冬場にもかかわらず延べ50日以上来ている方や毎週のように20回近く来ている方など、常連のボランティアが多くいたことはとても心強いことであった。
 これまでに各地の災害被災地での支援経験が豊富な方や専門的な技術を有しているボランティアが多く集まっきたことも特徴としてあげられる。
 珠洲市のボラセンに人員を派遣してきたところであるが、初心者が多いボラセンのメンバーに対して難しい作業もいとわず行うボラキャンすずのメンバーは大きな戦力として活躍していただくことができた。
 地域の方々から直接依頼される内容は非常に多岐に渡っており、ボラセンが請け負う作業の範疇を超えるような難しい内容のことも多くあったが、それらも可能な限り対応し被災者の方々に寄り添うことに心がけた。家財の運び出しや瓦礫の撤去など一般のボランティアが行う作業に加えて、専門的な技術や知識が求められるものなど様々な支援活動を行ってきた。特徴的な活動としては次のようなものがある。
・危険な建物に入っての家財の運び出し
・建物の修理、補強
・浸水家屋の床下の泥だし、乾燥、消毒
・重機を使った土砂や流木の除去撤去
・浸水被害を受けた除雪車やバイクの点検整備
・農業用水路の泥上げ、修繕
・屋根瓦の取り外しと再利用
このほか、仮設団地の住民に対して楽しい炊出しイベントを実施したり、手芸を楽しむ場を提供するなどの活動も行っている。また地域のコミュニティを元気づけるため毎朝のラジオ体操を地域の方々と一緒に行った。

事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
 地震からの復旧復興が遅れていた上に豪雨災害が重なったことで被災された方々からの支援ニーズはまだ相当数残されている。建物の取り壊しが完了するまでの期間は多くのボランティアの手助けを必要とすると考えられる。 このため、本助成金による活動期間終了日である3月31日以降についても、引き続きボランティアキャンプすずとしての活動を継続する。 冬季間のボランティアの宿泊滞在場所は建物内が主体となっていたが、春以降はキャンプ場のテント泊中心に戻すとともに、平床の集会所宿泊も平行して行うようにする。

助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
https://www.facebook.com/volunteercampsuzu



寄付してくれた人へのメッセージ
 私どもの活動を資金的な面で支えてくださっている皆さんに心から感謝申し上げます。赤い羽根のボラサポ助成金は災害時のボランティア活動にとってなくてはならない存在です。災害時の支援でまず欠かせないのはスピードです。ボラサポのありがたいことは、災害が発生して時間をおかずに募集が始まることです。しかもタイミング的にさかのぼっての活動も助成対象となりますので、緊急を要する災害支援にはとても助かります。助成対象経費として人件費が認められていることもこの助成金の大きな特徴です。スタッフを雇用して活動している団体にとっては人件費確保が悩みの種ですが、そこをサポートしていただける助成金は心強い味方です。
 年々自然災害が多発、深刻化してきている中で、民間ボランティアによる支援活動の重要性は一層高まってきています。活動の内容も瓦礫を集めて取り除くといった人海戦術を必要としているものだけでなく、建築や土木に関する知識、機械を操作する技術など、専門性をを必要とするものも求められてきています。
 災害支援の活動がより迅速かつ的確に行われるよう、これからの災害に備える取り組みを進めたいと考えています。今後ともご支援を賜りますようお願い申し上げます。