信州から奥能登へ 大雨災害に対応したボランティア・コーディネート事業

団体名 社会福祉法人長野県社会福祉協議会

都道府県 長野県

助成額 3,000,000円

活動開始日 2024/9/20

活動終了日 2025/3/31

助成金で行った活動の概要
①能登町災害ボランティアセンター運営支援者派遣
災害ボランティアセンターには9月に発生した大雨災害への対応が求められたが、地震の支援活動が長期化するなかで、全国の社協職員による災害VC応援派遣は、珠洲市・輪島市を中心に限定的なものになった。 県内社協DSATは、珠洲市への応援派遣に参加しながら、並行して能登町災害VCへの応援職員を独自に派遣した。能登町社協の依頼を受けたもので、これまで能登町災害VCの応援経験のある隊員に絞って派遣者を調整した。9~11月、4日間×7回=延べ28名
②水害ボランティア用の資機材の貸出・運搬
令和元年台風第19号災害で使用し備蓄していた資機材を、珠洲市ほか各災害VCに貸出。高圧洗浄機は修理をして貸し出した。
長野から提供した10台の軽トラは、修繕等を支援しながら、随時地元所有への切り替えを促した。地元から県社協からの貸与のまま、利用継続希望があった2台はメンテナンス等の支援を継続した。
③ボラバンの募集、コーディネート
県内からボラバン企画を募集。災害NGO結と連携し輪島市野町ベースで拠点に活動を調整する。
輪島市野町地区、10~12月、5~10名のボラバンが活動。13市町村 17回 活動者161名
同地区は土砂被害も大きく、災害NGO結が調整する小型重機団体と一般ボランティアが連携して復旧作業を行った。
令和7年2月5日(水)オンラインにて長野市で災害ボランティア活動報告会を開催
当助成を受けて能登半島で活動した団体、県内市町村社協等90団体、200人
報告団体:チームうるし、チームながでん、清泉女学院大学、上田市社協
④能登町の農家民宿群「春蘭の里」への支援
引き続き、ボランティア宿泊拠点として活用。また、同地区内の水害被害の復旧と宿泊業を中心とする同地区の復興を応援するため、学生や企業のボランティア団体の活動と交流をコーディネートした。
災害ボランティアコーディネーター派遣 2日間×3回
高校生:8月8~9日14名、引率コーディネーター4名 能登町へ
大学生:9月4~5日9名、同2名 能登町へ、11月2~3日5名、同4名 輪島市町野町へ
⑤小規模福祉事業所への介護専門職ボランティア派遣では、水害により介護事業所の休止等新たな状況が発生し、マッチングが出来なかったため派遣を行わなかった。

活動日数 202日

支援対象者実人数 206人

支援対象者延べ人数 250人

参加ボランティア実人数 189人

参加ボランティア延べ人数 230人

本助成金による活動の成果
①  能登町では、9月の水害自体の被害は珠洲市、輪島市と比べると小規模であったが、地震から長引く復興活動に、地元関係者の苦労や疲弊が重なっていた。この間、能登町災害ボランティアセンター運営支援の経験がある者に限って応援派遣を行ったことで、地元の受入れ負担を最小限としながら、水害の被災者への対応を促進することができた。
②  度重なる災害で、長野県内からのボランティアの希望は増えてきたが、被災地とのマッチングが難しかった。そこで、災害NGO結と連携して輪島市町野ベースで活動を調整した。現地の道路事情にあわせて、10人未満のボランティア・バンで被災地内で自力移動できるスタイルを県内市町村ボランティアセンターに推奨し、13団体の参加を調整することができた。
③  農家民宿群「春蘭の里」を含む柳田地区では、ボランティアの宿泊所として、引続き交流を深めるとともに、高校生、学生グループの学びを目的とした活動の調整を行い、中山間地の多い、能登と信州の継続的な交流を促進することができた。

事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
① 長野県内では、今回の経験をふまえて、被災地社協への応援を行う長野県内社協DSAT(災害派遣社協チーム)の体制整備を進めていきたい。
② 今後、長野県内の中山間地域での災害を想定して、災害NGOなど技術系ボランティアと一般ボランティアの共同作業のコーディネートについて、研修や訓練を実施していく必要がある。
③ 小規模福祉・介護事業所の応援プロジェクトは被災地の状況変化により実施できなかったが、仮設住宅に住む被災者等を支援する「支えあいセンター」の活動については、令和元年台風第19号災害の際に、長野市等で従事した経験者も少なくないため、現地のニーズに応じて、相談員の皆様に経験をお伝えするなどの活動を継続していく必要がある。

助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
http://www.nsyakyo.or.jp/r6noto/



寄付してくれた人へのメッセージ
この度は、皆様からの貴重なご寄付により、長期にわたり長野県から支援活動ができたことを心より感謝申し上げます。
輪島市及び能登町災害ボランティアセンターでは、長野から貸し出した10代の軽トラも大活躍して、ボランティアの活動を支えていました。 また、長野県からのボランティアの宿泊拠点として連携を図ってきた「春蘭の里」では、学生チームの学びを目的とした活動も続々と開催され、若い世代に、災害に強い自然豊かな山村地域づくりに強い関心を持ってもらうことが出来ました。
今後も被災地への関心を持ち続けながら、能登の経験に学ぶ、交流を重ねるとともに、長野県内での災害に強い地域づくりに取り組んでいきたいと思います。