都道府県 千葉県
助成額 3,000,000円
活動開始日 2024/9/21
活動終了日 2025/3/31
助成金で行った活動の概要
一般社団法人四番隊は、平日は会社員として働きながら、週末に被災地で災害支援活動に取り組む非営利の技術系ボランティア団体で、現地に派遣職員1名を常駐させ、連携を図りながら、奥能登で水害対応に取り組みました。
今回の豪雨により、輪島市河井町や新橋通では河原田川が氾濫し、泥水が住宅街に流れ込み、多くの家屋が被害を受けました。また、門前町の深見川も氾濫し、家屋が泥水に浸かる深刻な被害が生じました。自宅を完全に失った方や、2階部分まで浸水した家屋の住民も多く、被災者の生活に深刻な影響を及ぼしました。
ようやく避難所から仮設住宅へ移ることができる人たちが増え、少しずつではあるが、復興に向かって進んでいると感じることができていた矢先に発生したのが奥能登豪雨災害。
仮設住宅に入ったばかりの被災者が、仮設住宅も浸水してしまったため、避難所に戻ることになった方も多く、まだ復興のめどはついていない状況であります。多くの被災者が打ちひしがれており、再建をあきらめようとしている方もいらっしゃいました。
遠方からも技術ボランティアスタッフを集め、泥かき、ポンプによる排水、家財の搬出、片付け、床剥がし、泥出し、壁剥がし、屋根の養生、トイレや洗面台、エアコンなどの取り外しなど普段のスキルを活かした作業、ニーズ調査、現地調査、ボランティアのコーディネートを実施しました。また、泥がまだ道路や各家庭にある中ではあったが、至急被災者の心のケアが必要と判断し、被災者に寄り添ったコーヒーサロンも実施。心のケアとコミュニティ支援として長期化する避難生活の中で、心のケアを目的としたフラワーアレンジメントのイベントも企画・運営しました。これにより、被災者がリラックスできる時間を提供するとともに、コミュニティのつながりづくりを支援、少しでも早期復旧につなげることを目指しました。
活動日数 192日
支援対象者実人数 150人
支援対象者延べ人数 400人
参加ボランティア実人数 29人
参加ボランティア延べ人数 339人
本助成金による活動の成果
奥能登豪雨災害では、私たちは被災地支援として、ハード面とソフト面の両方から多角的に活動を行いました。ハード面の作業では、現地調査やニーズ調査を実施し、被災家屋の復旧に取り組みました。各家庭の家財道具を外に運び出し、泥や埃を拭き取る作業を行った後、床を剥がして床下の泥を取り除き、乾燥・消毒作業を実施しました。壁の清掃や剥がし作業、断熱材の撤去、越冬を見据えた仮復旧処置も進めました。一部では大工の不足もあり、ボランティアが中心となって壁や床の解体作業に加え、キッチン、トイレ、給湯器などの設備の取り外しまで対応しました。作業が困難な状況でも、これまでの地震対応の経験や技術を活かして、復旧の流れや手順を他のボランティアへ指導しながら安全に進めることができました。しかし、作業量に対してボランティアの人手が不足しており、引き続き人材育成と支援体制の拡充が課題です。
また、ソフト面として心のケアを目的として、コーヒーサロンを実施しました。泥や埃の中での調理を避け、能登地震対応拠点でコーヒーを仕込み、ポットサービスとして輪島へ持ち込みました。この取り組みにより、「元気が出た」「感謝している」といった多くの声が寄せられ、涙を流す被災者もいました。被災者同士の交流の場にもなり、互いに状況を報告し合い、前向きなコミュニティが生まれるきっかけを提供できた点も大きな成果でした。
また、被災者向けのサロン活動として、フラワーアレンジメントのイベントの中で、被災者の皆様と直接お話しする機会を設け、心配事や現状についてのご意見を伺いました。避難生活の長期化による疲労感や復興の難しさ、花を触れる楽しさ、嬉しさを感じることで気持ちが落ち着き、普段話しにくいことを口にする方もおり、笑顔が広がる様子が多く見られました。
事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
地震と豪雨災害という二重被害がもたらした影響は、被災者の生活環境だけでなく、心にも深い傷を残しました。家屋や生活基盤が壊れたことに加え、度重なる災害による不安や喪失感から、多くの被災者が精神的に疲弊している状況でした。特に、仮設住宅に移ったばかりの被災者が再び避難所に戻らざるを得なくなるといったケースでは、心身ともに負担が大きく、再建の希望を失う人も少なくありませんでした。そのような中で、私たちは復旧作業の合間に被災者の話を聞き、気持ちを軽くする取り組みを重視しました。時には作業を中断し、ただ話を聞くことに専念することもありました。これにより、「話を聞いてもらえて少し楽になった」といった声をいただくことができ、被災者にとって精神的な支えとなれたことを実感しました。こうした経験を通じて、物理的な復旧作業だけではなく、被災者の心に寄り添う支援の重要性を改めて認識しました。泥出しや解体作業などのハードな作業が続く中で、現地で活動するボランティア自身も精神的に追い込まれる場面がありました。そのため、支援活動においては、被災者とボランティア双方のメンタルケアが重要であり、それを実現するためには継続的な取り組みが必要だと感じました。一方で、支援活動の長期化に伴う資金難も深刻な課題です。発災直後には広がった支援の輪も、時間の経過とともに寄付や助成金が減少し、多くの団体が資金不足によりやむを得ず活動を終了しています。私たち自身も資金繰りに苦慮しており、安定した活動継続のためには、新たな資金調達の仕組み作りが急務です。企業への支援依頼を続けるとともに、クラウドファンディングや一般寄付の仕組みも取り入れ、継続的な支援を得られる基盤を整備していきます。今後も、被災者の生活再建を支えるため、ハード面だけでなく心のケアを含めたソフト面の支援を両立させ、ボランティア同士が学び合い、連携を深めることで、より質の高い支援を提供できるよう取り組んでまいります。
助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
https://yonbantai.com/
https://www.facebook.com/profile.php?id=100084936543536
寄付してくれた人へのメッセージ
日頃より、私たちの活動に深いご理解とあたたかいご支援を賜り、心より御礼申し上げます。
このたび私たちは、地震や豪雨といった度重なる自然災害に直面する中で、多くの皆さまのご支援に支えられながら、被災地における支援活動を継続することができました。直接現地に足を運ぶことが難しい方々の思いや願いを、私たちが現場に届けるという役割を担う中で、遠方からも専門的な知識や経験をもつ仲間たちを招くことができ、より的確で実効性のある支援を行うことが叶いました。このような体制を築くことができたのは、ひとえに皆さまの惜しみないご協力と後押しがあったからこそです。
困難な状況の中でも、私たちが歩みを止めず、必要な支援を必要な場所へ届けることができるのは、支援者の皆さまから寄せられる温かなお気持ち、励ましのお言葉、そして物心両面にわたるご支援があってこそです。その一つひとつが、現地で活動する私たちにとって大きな力となり、日々の支援活動の原動力となっています。
皆さまのお力添えにより、これまで以上に多くの人々や地域に手を差し伸べることが可能となりました。支援のかたちは多様化し、地域の実情に合わせた柔軟な対応も可能になってきています。専門的な支援を必要とする現場には、各分野のプロフェッショナルを遠方より呼び寄せ、現地の方々に寄り添いながら、より深く、より広く支援を届ける体制が整いつつあります。
このように、活動の幅が広がり、質の向上を図ることができている今、改めて、支援者の皆さまの存在の大きさに、深い感謝の念を抱いております。
私たちは今後も、支援を必要とする一人ひとりにしっかりと寄り添い、その声に耳を傾けながら、継続的かつ実効性のある支援を展開してまいります。そして、皆さまとともに、より良い地域社会の実現に向けて力を尽くしてまいります。
どうか今後とも、変わらぬご支援とあたたかいご指導を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。