能登半島地震における被災された方への珠洲方面送迎支援活動

団体名 一般社団法人BIG UP石巻

都道府県 宮城県

助成額 2,386,192円

活動開始日 2024/11/1

活動終了日 2025/3/31

助成金で行った活動の概要
令和6年1月1日に石川県能登地方を震源とする震度7の地震により奥能登2市町を中心に家屋倒壊や津波被害が発生。9月末には線状降水帯により豪雨被害が発生。多くの住民が被災し立地的に支援しにくい環境下で様々な支援のあり方が求められている。
第2回中長期助成では1月~3月に食料品や支援物資の配給を主に行い、「生きる」から「暮らす」への下支えの活動を他団体と連携し行なった。電波や電力は復旧したが断水に関しては現在も宅地内の配管などは業者の数が足りず、通水まで至っていない家屋も多かった。
二次避難者は片付けや手続きなど生活再建に向けて戻りたいが戻れず気軽に見に行ける距離でもない。小松市や金沢市にはみなし仮設住宅での生活を余儀なくされている。避難者の多くは高齢者で車も免許もなく、公共交通機関も乏しいため、金沢駅まで出るのも容易ではない。公共交通機関を使い奥能登までたどり着くには費用もかかり、時間も2日では足りない。
家屋の復旧、解体の立ち会い、仮設住宅の鍵の受け渡し、行政の手続き、仕事、罹災証明の発行など被災された方々が生活再建を達成するために送迎支援が求められていること気づいた。
第3回中長期助成では4月~6月に二次避難者やみなし仮設の方を対象に奥能登まで無料送迎支援を開始。
第4回中長期助成では無料送迎支援を継続する中で、利用希望者の掘り起こしに注力し、安定的な配車状況での送迎支援活動を実現した。ドライバーの負担軽減のために週5日運行とし、複雑化するルート設定などを考慮して、珠洲便と輪島便でドライバーを切り分けて出発時間に時差を設けるなどの工夫を行った。これまでは3ヶ月間で助成申請を行っていたが、2ルートの7月~10月の4ヶ月間で申請を行ったことで財源にも余裕ができた。
第6回中長期助成では11月~3月末までの5か月間での申請を行い、2月末でクロージングを行う計画で事業計画を立てた。その理由として民業圧迫、被災者の自立の妨げとなることを想定していた。12月末で宿泊施設へ避難していた二次避難者はすべて退去したが、冬の期間は解体作業が進まず、2月になってからもみなし仮設住宅から解体の立ち合いに活用する利用者が多かった。「金沢に残る」「これが最後」という言葉も聞かれた。
石川県社会福祉協議会からの要望もあり6月末まで事業

活動日数 151日

支援対象者実人数 122人

支援対象者延べ人数 297人

参加ボランティア実人数 15人

参加ボランティア延べ人数 203人

本助成金による活動の成果
自宅への帰還、仮設住宅のカギの受け渡し、家屋の片付け、ボラセンや家屋解体の立ち会い、行政手続きや乗車中の生活相談など一歩前に踏み出し「暮らす」から「戻る」をキーワードとして支援を展開。
金沢などみなし仮設住宅へ「残る」能登へ「戻らない」という選択をした方々も多かったように思える。遅々として進まない復旧復興に対しての不安、9月の豪雨の影響も大きかったと思う。
みなし仮設住宅周辺の利便性として買い物や病院の近さなどを口にする方も多かった。
4/17?6/30の75日間で187件271人の送迎。
7/1?10/31の123日間で327件551人の送迎。
11/1~3/31の151日間で393件481人の送迎
内訳はとしては珠洲便240件297人 
11月70件86人 12月62件76人 1月40件51人 2月16件21人 3月52件63人
輪島便153件174人
11月54件63人 12月39件44人 1月19件22人 2月17件18人 3月24件27人
車両1台ドライバー1名で開始した事業であったが、現在は月曜日と金曜日を定休として最大3台まで車両を動かして運営を行なっており、社協や行政の広報協力もあり情報拡散がうまくいった。 活動自体は至ってシンプルなのだが、ニーズは量も重に関しても、非常に高く感じる。
しかし、冬の期間はさすがに利用件数は減り、3月になってからは増え始めた。
利用者の活用事例として想定していた内容以外では、衆議院選挙、豪雨での避難及び帰還、親の危篤、お祭りの準備、漁業、生業、病院への通院など様々な事情があった。年末年始もニーズがあったのでドライバーの意向を確認して運行。
車内での会話はとても重要になっていて、利用者同士での情報交換は勿論、我々ドライバーも様々な地域の情報を得る事が出来る。もちろん、行政やボランティアの支援の話などを広く聞くことで、他の利用者へ我々が伝える事例も多々あり車内が送迎を行いながらの相談窓口と化していた。
特に仮設住宅やみなし仮設が2年間で退去となる不安を口にしていた方も多く、国会での首相の答弁や東北の事例を紹介しながら延長になる可能性が高いことを伝えると大変安心していただけた。
年末には二次避難として宿泊施設に避難していた方がすべて退去を終え県の担当者からも非常に高い評価を受けた。

事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
利用者からは「いつまで続けてくれるのか?」この質問が一番多いが、自立を妨げたくなかったので3月末までと伝えてぎりぎりまで延長することを伝えしなかった。いつもでもこの支援があると思われるのは被災者本人にとってもいいことばかりではない。とはいえ、県からの評価や県社協からの要望もあること、3月に入り利用者が戻り始めていることや初めて利用する方も減ってはいないことから、6月まで事業を延長することを決めた。利用者の自立を促すためにも、石川県に二次避難者の交通手段について真剣に考えていただくためにも、ずっと続けるという言葉は出さず、終わりのイメージを植え付ける必要があると考えている。

助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
https://www.big-up-ishinomaki.jp/
https://www.facebook.com/BIGUPishinomaki



寄付してくれた人へのメッセージ
東日本最大の被災地である石巻市の団体として 今の石巻があるのは日本、世界の各地の方々のおかげだと思っています。
我々の足が能登半島に向くのは当然のことで、我々の背中には被災して復興を成し遂げた石巻市民の方々の思いも載せて走っています。
石巻の皆さんと、ボラサポへご寄付頂いたみなさんのお気持ちに応えられるように質の高い支援を目指して活動に邁進してまいります。