都道府県 石川県
助成額 1,700,000円
活動開始日 2023/7/1
活動終了日 2025/3/31
助成金で行った活動の概要
本事業では、七尾市中島町の被災者の方々を対象に、心の復興を目的とした中島町の仮設住宅及び在宅で生活する方々に寄り添い見守り活動を実施しました。
(1)大阪大学、福知山公立大学、関西学院大学、(特)日本災害救援ボランティアネットワーク、および関連団体のボランティア受け入れ拠点整備
連携先として現在まで受け入れを継続している各団体等に対して受け入れ日程調整等を行い、現地活動が滞りなく遂行されるようなコーディネートの実施
(2)高齢者世帯別ニーズ調査
在宅で高齢者世帯に対する定期的なニーズ調査と並行したイベント案内・各種支援制度の手続きのリマインド等
(3)仮設住宅での見守り活動
中島町の仮設住宅第一団地、第二団地における訪問活動や近隣の集会所を活用したイベント活動、イベント告知のためのチラシ配りや、見守りが特に必要な方への定期的な訪問等
(4)七尾市立中島小学校放課後児童クラブ遊び場支援
遊び場支援として、通常の体育館や運動場での遊戯等の見守りや、他団体と連携した子ども向けのイベントの開催
上記を実施するに際して、住民に認知してもらえるよう何度も顔を合わせることを意識して活動しました。心を開いてもらうことで出てくるニーズを想定し、丁寧なコミュニケーションを図りました。初対面だと頼みたいこともなかなか頼めない、不安な気持ち等を話しづらい心理に対して、本音を聞き出すためにも会話の中で出てきたニーズを可能な限り団体内外で共有し対応しました。(1)の活動では、仮設住宅やお宅を訪問し物資を配布しながら各大学主催イベントのチラシを配布しました。各大学と連携し、住民と学生ボランティアがスムーズにつながりお互いに受け入れられるような体制を作り、一緒に楽しめる催しを企画するコミュニティ支援を中心に行いました。また、(3)については、自転車や徒歩で外で畑仕事をしている方たちにとにかく話しかけ、仲良くなり近隣の情報収集をしました。その他には、地元の高齢者スポーツ(フレッシュテニス、グランドゴルフ)やお茶会にも積極的に参加し、関わる方々の幅を広げました。(4)の活動については、中島小学校の放課後児童クラブに定期的に訪問し、約40人の小学生と遊びながら各大学の学生が来た時に受け入れていただける体制を作りました。
活動日数 145日
支援対象者実人数 173人
支援対象者延べ人数 1,148人
参加ボランティア実人数 54人
参加ボランティア延べ人数 225人
本助成金による活動の成果
本助成金により、能登半島地震の被災地域で高齢者や子どもたちを対象に支援活動を行い、最終受益者数は1148名に達しました。具体的には、仮設住宅での在宅訪問/イベント開催により104名、周辺在宅高齢者支援により32名、学童ボランティア活動により37名の支援を実現しました。述べ人数では1148人となります。また、延べ225名のボランティアの方々に活動へ参加いただきました。
活動は月15日間実施し、高齢者支援では仮設住宅100戸への戸別訪問と、月1回5軒程度の周辺在宅高齢者宅への訪問を行いました。訪問では、安否確認や生活相談、趣味活動の支援を通じ、孤立防止と生活意欲の向上に取り組みました。
仮設集会所では月1回交流イベントを開催し、特に住民所有のレコードを活用した「レコードカフェ」が好評でした。被災された方自身が活躍できる場を設けることで、自立支援と地域コミュニティの再生を目指しました。参加者からは「役割を持てたことで元気が出た」といった声が寄せられました。
また、学童へのボランティア支援も月2回実施し、学習支援や遊びを通じて子どもたちの情緒安定と社会性向上に貢献しました。
本助成金の支援を通じ、仮設住宅におけるコミュニティの再構築による安心して暮らせる地域づくりに貢献できたと考えています。
事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
活動を進める中で見えてきた課題は、仮設住宅を中心にイベントを開催していたため、在宅被災者との間に心理的な壁が生まれてしまったことです。仮設住宅の集会所で実施することで、在宅の方が「自分たちは参加してはいけないのではないか」と思い込んでしまう場面がありました。一方で、仮設住宅に住む方々も「自分たちばかり支援を受けていて申し訳ない」という思いを抱え、在宅の方々は「自宅があっても生活は苦しいのに」と支援の差を感じるなど、両者に心理的な溝が生まれかねない点が大きな課題でした。 また、現地で常時活動できるスタッフが少なく、ボランティアの学生さんは月1回程度、週末を使って不定期に参加する形だったため、安定的な支援体制も強化していく必要があります。地域のニーズをより的確に捉え、柔軟に対応できる体制整備を他団体とも連携しながら行なっていく予定です。 今後は、仮設住宅に限らず地域全体の支援ニーズを把握し、仮設と在宅の区別なく、誰もが参加しやすいイベントづくりを目指します。開催場所も工夫し、仮設住宅以外の地域施設を活用するなどして、参加者層の拡大を図ります。イベントをきっかけとしたつながりから、個別支援のニーズ(例:家屋片付け支援など)も拾い上げ、迅速に対応できる仕組みを作ることを目指します。中島町で見守り活動を行っている各団体と連携し、地域全体で支え合う体制を構築していきたいと考えています。
助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
https://www.instagram.com/noto_ninsokutai
寄付してくれた人へのメッセージ
この度は能登半島地震の支援活動のためにご寄付いただきありがとうございました。ご支援いただいた皆様のお力で、地元の現地スタッフとして生まれ育った故郷の災害支援に携わることができました。私は少子高齢化が進む若者不足の地元で被災した方の見守り活動、コミュニティ支援を中心に活動させていただきました。若い子と話ができると喜ばれる中で、全国各地の大学生と連携しながらこの町に関わっていただき、数え切れないほどの素敵な言葉と笑顔を見ることができました。支援を受けている方も支援している方もお互いに楽しそうな表情を浮かべているのを見るたびに、こんな温かい空間に立ち合えたことが私の幸せそのものです。そのような機会を与えてくれた皆様に感謝申し上げます。震災によって日々変化する未来への不安と孤独との葛藤の中で、全国の皆様が見守ってくれている応援してくれていると感じていることに大変救われております。これからも無理のない範囲で、お気持ちだけでも見守っていただけると嬉しいです。