珠洲市・輪島市における鍼灸・マッサージによる被災者支援活動

団体名 特定非営利活動法人鍼灸地域支援ネット

都道府県 滋賀県

助成額 2,048,868円

活動開始日 2024/10/1

活動終了日 2026/3/31

助成金で行った活動の概要
ボラサポ第3期助成の事業を継続し、令和6年10月~令和7年3月、次の支援活動を行いました。
1.珠洲市の避難所や仮設住宅において、被災者の健康維持やストレス緩和を目的とした鍼灸・マッサージ活動。
2.社協・支援組織職員、行政関係者、等、支援者のストレス緩和のための鍼灸・マッサージ活動。
3.被災地の鍼灸・マッサージ施術所の復旧支援。地元有資格者と協働した復興支援活動。
4.支援に参加する鍼灸師・マッサージ師の傾聴スキル、マインドの向上を目的としたスピリチュアルケア研修。
5.上記活動に付随する調整、連絡、会計などの実務。
第5期の活動として、珠洲市の避難所、仮設住宅、支援組織に対する鍼灸マッサージに注力しました。地震に加えて9月末の水害も重なり、住民の方々の苦悩も大きく、被災生活に起因したストレスや疼痛の軽減に加え、不安に対する丁寧な傾聴を心がけました。
また、市役所職員や社協などの外郭団体職員も被災者であり、避難所や仮設住宅、損壊住宅に住みながらの被災住民への対応の連続で、疲労が蓄積しており、他府県からの応援職員の多くも、慣れない地域で単身生活をしながら住民支援は高ストレスであるように見受けられました。
私たちは、市内の仮設住宅集会所、地域コミュニティ拠点、支援団体事務所、市内行政施設、等にて、マッサージベッドを設置し、30分程度の時間をかけて、本格的な鍼灸・指圧・マッサージを無料で提供しました。
身心がリラックスできる鍼灸マッサージの場面を通じての傾聴、スピリチュアルケアを注視して、活動に参加する施術者に対する研修も実施しました。

活動日数 72日

支援対象者実人数 289人

支援対象者延べ人数 460人

参加ボランティア実人数 11人

参加ボランティア延べ人数 138人

本助成金による活動の成果
《活動日数》72日活動(移動、調査を含む)
《利用者数》受療人数289人、のべ460人が当活動にて施術を受療していただきました。
《ボランティア人数》活動に参加した国家資格者11人、のべ138人
《協働した団体》珠洲市役所、珠洲市社協、珠洲市ささえ愛センター、ピースウインズ珠洲事務所、石川県鍼灸師会、石川県鍼灸マッサージ師会、災害鍼灸マッサージ連絡協議会、等。
令和6年10月1日~令和7年3月までの期間、珠洲市の被災者、支援者の疲労やストレス、疼痛の緩和を目的として、170人(のべ289人)の被災者、119人(のべ290人)の支援者に対して鍼灸マッサージによる支援活動を行いました。
第3期助成活動では、七尾市、輪島市、珠洲市での鍼灸マッサージ活動を展開いたしましたが、第5期では珠洲市での被災者と支援者に対する支援に注力しました。
第5期助成の活動では、珠洲折しも、9月21日に発災した令和6年奥能登豪雨では、新たな被害が発生し、避難所も長期にわたって開設されていたため、住民の疲労も大きくなっていました。
11月には、支援参加する施術者が多い京都市において、傾聴に関する研修、訓練を実施し、鍼灸・マッサージを身心ともケアできるよう心掛けました。
珠洲市内の鍼灸・マッサージ院(2か所)にも協力を要請し、一緒に仮設住宅や支援組織事務所、等で活動していただき、住民の方々や支援者の健康維持に努める活動を展開出来ました。
県外からの市役所応援職員の方々からは、「慣れない地での職務で疲労した身心ケアをしてもらえて助かった」との声を多くいただきました。

事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
課題珠洲市ささえ愛センター、ピースウインズ珠洲事務所との連携にて、仮設住宅や集会所などでの鍼灸、マッサージを行ったが、地元鍼灸師、マッサージ師との活動が定点的にできなかったため、再訪して経過観察することができませんでした。今後は、単発イベントとならないよう、現地の支援団体と連携していきたいと思います。今後の取り組み珠洲市では高齢者人口の比率が高いのですが、元気に自活されている方が多い印象です。しかし高齢者が多い割に、市内には病院・診療所が少なく、健康に対するセルフチェックが重要になってまいります。私たちは、鍼灸・マッサージの活動を通じて、住民の方々が健康に対する関心を持たれるよう促しながら、仮設住宅等での活動が地域コミュニティの充実につながるイベントになるよう、もう少しの間、県外からの支援として継続していきたいと考えています。当活動を撤収する際も、現地の鍼灸院・マッサージ院による住民への健康支援が継続できるような布石になるように心がけます。また、産業医らとの連携による市役所職員等の支援者に対する身心ストレス緩和も継続し、災害支援者の過労緩和に努めてまいります。

助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
https://harinet.org/



寄付してくれた人へのメッセージ
この度は私どもの活動に助成いただきありがとうございます。
能登半島最奥の珠洲市にて、医療系国家資格である、鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師による、避難所や仮設住宅の健康被害軽減、コミュニティ活性化、を目的とした支援活動を行っております。
具体的には、「はりきゅうマッサージサロン」、「お灸教室」を開催し、疲労回復の施術とセルフケア指導(体調チェック・ツボ押し・セルフ灸)に加え、施術を通じた傾聴活動に取り組んでいます。仮設住宅の居住者の多くは高齢者であり、長年の近所付き合いから踏み出し、仮設団地での新しい関係性を作られています。私たちは、健康支援のイベントと、待合時間のお茶のみ話、傾聴を通じて、仮設住宅での新しい絆が深まり、ご近所さんとしての共助関係が芽生えるような支援を目指しています。
また、被災地を支援する役所、社協、支援団体の職員も、ほとんどが被災者であり、避難所や仮設住宅に住みながら、地域のために努め、その疲労も日毎に蓄積されています。支援する側の苦しみを傾聴し、鍼灸やマッサージによるストレスケアによって、休職や離職が少なくなるよう、支援者支援という形での活動もしっかりと行っています。
珠洲市内には鍼灸院、マッサージ院が2軒しかなく、私たちへのニーズも大きいため、今後も活動を継続してまいります。
今後ともご支援お願いいたします。