都道府県 大阪府
助成額 2,650,000円
活動開始日 2025/1/1
活動終了日 2025/3/31
助成金で行った活動の概要
輪島市門前町浦上地区で、炊き出しを通したコミュニティ支援活動を行いました。当初、避難所となった輪島市門前町浦上公民館にて避難者に向けた緊急的な炊き出しを、食数一回につき100食程度で始めましたが、春頃には仮設住宅の建設、入居がはじまり、最終的には浦上地区に3つの仮設住宅ができました。地区の方々に不平等のないように、その3つの仮設住宅の方と、浦上地区の仮設住宅に入れず、道下仮設住宅や自宅避難者の方も対象としました。さらに令和6年9月の能登半島豪雨災害の被災者も対象となり、「能登半島地震」当初の予定では浦上公民館の避難者100名程度に向けた炊き出し予定が、段々と対象者が増えて最終的には浦上地区の方々、約250名以上を対象に、炊き出しを行い、令和7年3月時点では一回につき250食以上の炊き出しを行ってまいりました。
250食という数字は、この地区の住民のほとんどの方が来られたことになります。活動の概要としては、
①災害直後の緊急的な炊き出し。食糧事情が極端に悪い現地にて、全て自己完結で炊き出しの支援をします。
②避難してバラバラになってしまった地域コミュニティの再生。元々近所に住んでいた方がバラバラになるので、シャッフルされた住民同士のコミュニティ作りの場となります。
③炊き出しやカフェに集まった方々の交流・情報交換などの時間となること。炊き出しに並んでいる時間やもらったあとに井戸端会議が行われ、安否確認から情報交換・情報共有などの時間が出来ます。
④被災者の方々と我々の関係性が出来ることによる傾聴活動・心の支援。避難所から仮設住宅に全員が移って少し落ち着いてくると現実を実感されます。現実とは家を失ったり家族を失ったことです。その時に我々が外部から定期的に訪問して炊き出しを行うことで、一日中誰かが炊き出し拠点に来られて聞いてほしい話を話されたり、愚痴をこぼされたりするようになっていきます。文字通り傾聴活動となります。
⑤炊き出しの日は被災者の方々が食事の準備をしなくて済むこと。食事の準備をしなくてよいので、他の作業(自宅の片付けなど)やさまざまな申請などに時間が使えるなど、被災者の方々が時間に余裕が持てます。
⑥名簿を作って来られていない方のお宅を訪問するなど、見守り活動も出来るようになりました。
以上のような概要で活動を進めさせていただきました。
活動日数 58日
支援対象者実人数 250人
支援対象者延べ人数 3,600人
参加ボランティア実人数 32人
参加ボランティア延べ人数 96人
本助成金による活動の成果
まず一番の成果は「被災者の方々と私たちスタッフの関係性が深くなったこと」です。関係性が深くなることで、炊き出しを通したコミュニティ支援、傾聴活動、さらには名簿を作ったことで見守り活動をすることが出来ています。次に、私たちの活動を喜んでくださる方が非常に多いこと。前回の活動に引き続き、輪島市門前町浦上公民館にて避難者に向けた炊き出しを行いました。食数は一回につき250食。8月頃には「能登半島地震」の仮設住宅建設もほぼ終わり入居が増えました。この浦上地区は三期に分けて3つの仮設住宅が建ちましたが、自宅避難者も多くおられ、浦上地区の仮設入居が出来なかった住民(近隣の仮設住宅に分散)を含め、毎回250食以上炊き出しを行うことが出来ました。炊き出しに並ばれる方は2列で50メートルを超え、並ぶ方同士の会話も弾み、最初は俯き加減であった被災者の方々が笑顔で並ばれるようになり、スタッフとも談笑が絶えません。この冬は10年に一度と言われるほどの大雪が二度ありましたが、被災者の方々がこぞって私たちのテントまわりや駐車場などの雪かきをしてくださいました。「あの子たちが来るから!」と一生懸命に雪かきをしてくださるので、「ありがとうございます」と言うと「何言ってんだよ、ありがとうはこっちの方だよ。俺たちもなにか少しでもしてあげたいんだから」と言ってくださいました。
大学で災害を研究している教授からは、「どの地区に行っても被災者の方々には笑顔がなく、ふさぎ込んでいるが、この炊き出しに並ばれる方々だけはみなさん笑顔で楽しんでおられる。日本一の炊き出しです」とまで言っていただくことが出来たのも成果の一つだと思っています。さらには、被災者の方々がようやく落ち着いて生活を始められた9月に豪雨災害がありました。この輪島市門前町浦上地区は被災の中心となり、方々は、豪雨災害直後「神も仏もない」とまでおっしゃいましたが、「あなたたちだけが心の支え!」「本当に来てくれてありがとう」と言われ、心の支えになっていることも成果の一つです。そして、大学生をスタッフとして入れることで、今後の災害派遣隊員や被災者への救済活動をする若者の育成にも繋がっていることも成果の一つと考えています。被災者の方から我々スタッフの顔と名前も覚えてもらい、お互いに協力しあって活動を進めることができました。ありがとうございました。
事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
今年の冬は雪深く、10年に一度の豪雪が二度ありました。予想外の大雪でしたが急な中止を避けて現地に伺うと、早朝から仮設住民の皆さんが雪かきをしてくださっていました。「〇〇君、こっちこっちー!」と除雪した場所に車を誘導し、「あんたたちが滑ったらだめだからな」とみなさんが言ってくださり、忘れられない日となりましたが、現地の方との関係性が深いからこそ助けていただきましたが、関係が薄かったらこんなこともないと思うと、こんな時のための方途にも課題が残ります。冬場の道路状況は非常に酷で、運転への配慮、時間に余裕を持って現地入りすることや、四輪駆動車の手配、スノータイヤの準備、深夜移動を避けるなどが対策の一つとなりました。住民の皆さんのおかげで、大雪に見舞われても活動はさせていただけましたが、備品のテントは雪の重みで潰れましたし、水道も凍って使えませんでした。こういう時の対策を講じていくのも今後の課題と取り組みの一つとなります。他団体の活動は全てキャンセルとなっていました。現地で一人暮らしの人が多く「何日も人と話す機会がない」と言います。そのような方々を孤独にさせないことは大きな課題のひとつで、地域の有力者(区長さんなど)と連携して働きかける取り組みが必要となりますが、地域に配布するコミュニティ誌などに我々の炊き出しのお知らせなどを組み込んでくださっており、協力して活動を進めさせていただいておりますが、継続して、安心して暮らせるようになるまで続ける必要があると思います。今後、暖かくなると炊き出しに関しても、食品衛生管理の観点から、出来上がった食材の保管、いかに安全にお渡しできるかということも課題となります。また、最近の食材・資材の高騰も考慮して経費の計上なども課題に挙げられます。取り組みとしては、食材に関しては、肉などはブロックで購入し、自前でスライスして単価を下げ、野菜なども日持ちのするものは特売日に買い置きするなど工夫をします。ウィルス対策も食の安全を考慮しノロウィルスなどに対応した消毒を使用するなどの対策を講じています。地域の住民と連携をして、安全で安心な炊き出しを提供し、被災者の方々の心の支えとなれるよう取り組んでまいります。ここまで1年3ヶ月続けさせていただきましたが、コミュニティ支援や傾聴活動、見守り活動は長いスパンで行うことが重要な課題となります。
助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
https://osakasaigai.konkokyo.jp/
寄付してくれた人へのメッセージ
志を寄せてくださいました皆様、おかげさまでここまで活動をさせていただき、被災者の方々に喜んでいただくことができました。
我々は緊急的な炊き出しから始まり、平均して月2回(炊き出しを2日間)訪問し、炊き出しをすることで被災者の方々との関係性ができ、「おかえりー!」「何度も何度も来てくれるのはあなたたちだけです。これだけが楽しみです。」「被災者して辛かったけれども頑張ります!」「まわりに何もなくなって楽しみもないけど、あなたたちが来てくれることだけが心の拠り所です。」などの声が毎回聞かれるようになりました。br>
残念ながら私たちの支援先の輪島市門前町浦上地区は昨年9月の豪雨災害で2度目の被災をし、「神も仏もない」とおっしゃっる方も多くおられましたが、私たちが定期的に訪問し、心を込めて炊き出しをすることで「心の支え」とまで言われ、大学の研究者からは「日本一の炊き出し」とまで言われるようになりました。
これらのことは、ひとえにご支援くださる皆様への感謝の気持ちと思わせていただいております。
「どこからお金がでているのでしょうか」と、支援金のことを聞かれますので、「私たちは全国の方々が寄付を寄せてくださっている赤い羽根共同募金の方から支援をもらって活動を続けています」と毎回お伝えしています。
本当に私たちが通って真心を届けていることを心から喜んでくださっています。
被災者の方々に元気を届ける活動をさせてくださり、本当にありがとうございました。
これからも、待っていてくださる被災者の方々を元気づけるために、そして皆さまの想いを届けるため、全力で活動を進めさせていただきます。引き続きどうぞよろしくお願いいたします。