令和六年能登半島地震珠洲市青少年向け復興支援野外プログラム事業

団体名 ボーイスカウト青少年向け災害復興支援事業実行委員会(愛称:ボーイスカウトふるさとはけん隊)

都道府県 東京都

助成額 254,868円

活動開始日 2024/8/24

活動終了日 2024/8/25

助成金で行った活動の概要
事業内容としては、ボーイスカウトが日頃から小学生年代に対して展開している野外教育のプログラムをベースにしてレクリエーション要素を強めて落とし換えて体験してもらうことであった。 まず、珠洲市内各小学校をポイントにしてそこを回る迎えから始まり、車内では緊張をほぐしてもらうため、自己紹介ゲームなどを実施。事業実施場所である公民館到着後には、参加者と運営の壁が薄くなっていた。また、この送迎自体も保護者無し或いは免許を持っていない母親とで参加することが叶うようになった。 次に、送迎無しで保護者により送ってもらった子供も交えて、受付を経て、自己紹介・アイスブレイク・チームビルディングの一環として班編成と班旗作りを実施した。ボーイスカウト流のゲームをしてもらうことで参加者同士の壁を取り払うことに成功した。 その後、安全対策・感染症対策を講じた上で、“キャンプと言ったらカレー”のカレー作りに挑んでもらった。こちらも、危険で難しいところは運営の代わりに行うことで、多くの参加者にとって飽きることなく楽しんでもらうことが出来た。実際美味しいカレーを作ることも出来運営も交えて楽しい喫食に及んでいた。 尚、この間の食事準備の間、雨の間を縫ってパイオニアリング(大型木造建築物工作)で作った「モンキーブリッジ」を渡ってもらうという体験もしてもらったが、こちらについては高さゆえに小学生低学年年代向けには厳しかった部分もあった。渡りきれた一部の参加者からは好評であった。  食後には雨天ゆえ屋内にてプチハイキングを実施した。こちらも工夫が功を奏し、笑顔とともにみんなの駆ける姿を見られた。 最後には晴れ、そこで班旗立てを実施したが、こちらは参加者には難しかったようで、実際にはローバーがほとんど立てたが、その前での記念撮影には特に保護者から高評価を得て、クロージングに向かったが、全体を通して参加者からの評価は高かった。心の内を読むことは出来ないが、参加者の満足度という点では成功であったと考えている。一日を通して、参加者と保護者からは満面の笑みを見ることが出来た。

活動日数 4日

支援対象者実人数 10人

支援対象者延べ人数 17人

参加ボランティア実人数 15人

参加ボランティア延べ人数 15人

本助成金による活動の成果
令和六年能登半島地震の発災後、復旧作業が進められてきて、一部の上下水道を除いて多くのライフラインが整ってきている中、最低限の生活水準に戻す「復旧」だけではなく長期的な目線で「復興」にあたっていく必要がある中(24.9追記・本事業企画開始の24年4月の時点)、仮設住宅への入居など避難生活の長期化が進んでおり、「非日常」が「日常」となってしまっており、奥能登がふるさとの方々(被災者)におかれては、精神的負荷がかかっている。特に青少年世代の被災者については、活発な活動が望まれる時期なのにも関わらず、我慢が強いられていることとなり、彼ら彼女らの本来なら保たれていたその時間が必要である。  そのような現状を一ローバースカウトとして見ていたとき、また青少年向けへの野外に於けるプログラム展開を得意、本業としているボーイスカウトという団体として、出来ることを出来る限りのリソースで出来る期間、17NSJを始めとした各種事業でお世話になった地への感謝も含めて、青少年向けに災害復興支援事業としてスカウティングを通じた野外教育を展開したい。  その第一弾として、先ずはアウトドアプログラムに興味を持っていただくべく、レクリエーションの要素を取り入れつつ本事業を一日かけて開催する。 というそんな意図を持ちながら、今回の事業開催に至った。成果として、それを達成できたと考えている。 ボーイスカウトが野外教育で展開している、プログラムを“体験”してもらえるというところに組み替えて、あそんでもらい、楽しんでもらう。そんなことが叶った日であった。青空の下、いや事業開催当日は雨であったが(苦笑)、子どもたちが走り回る。如何にこれが素晴らしいものであったかと考えさせられた一日であった。ふるさというキーワードにこだわり、故郷で走り回って欲しいという意図をこめて、教育運動を展開する団体として野外教育を通じた復興支援。そして、我らスカウトがどう被災地に携わっていけるのか、毎日自問自答して出した二つの結論のうちの一つがこれだったが、やはり正解だったと深く信じている。 今後も、導入としてのレクリエーションを発展させて、ボーイスカウトが全国に提供しているような野外教育を被災地であることに置き換えた上で提供し続けたいと考えている。

事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
課題一つ目は運営要員不足だ。 第一に、単純なマンパワーの不足が挙げられ、事業実施にはとにもかくも“当日動ける人”が必要となる。今回も対応こそ出来たが、運営がより居ればより良いものが提供出来た。 第二に、それぞれの人(数)がどのくらいこの事業準備に取り掛かれるかという点で、第一点はいわば、当日の人の数が重要さだが、本点はいわば全関係者の準備に割ける総時間が焦点だ。本業を持った上で、ボーイスカウトとしてこの事業をやるということなので、コミット率の少なさがどうしても出てきてしまう。今回については、当日他の用事で珠洲入りしていない運営を含めて、十数名の委員(アドバイザー含まず)が居た中、一部の委員に多くが偏った。これにより、関係各所への報告が遅れるなどの実害も出て多大なるご迷惑をおかけした。早急に確実に改善する必要がある。尚、これゆえ参加者に直接的に迷惑をかけたことは無かった。 第三に、一部分野の専門性の欠如である。この年代(小学生年代)のプログラム開発が得意な人、ロジ(広義)・事務(総務・会計)の両者が必要だが、今回は、前者が不足していた。最終的には成功させられたが、委員らで幾度も重ねた会議の中では、結論が定まるまでに相当の時間を要し、多くの進捗が遅くなった。 しかし、この解決策は意外と明瞭と考えていて、今回は助成金の申請は認可されるのかなど不透明なことがあり、委員のモチベーションに影響したが、次回以降は今回以上のクオリティで計画をすれば、きっと・・・次回も通るだろうという明確な道筋と今回の成果を示せるゆえ、人員強化につながるだろう。 課題二つ目は参加者をどう増やしていくかであり、今回は俯瞰的に状況を見たときに集まったほうだとも考えられるが、助成金を頂いてやる以上より多くの人に届けたい。これの対策としてはマーケティングの強化であるが、今回参加者の口コミ・市等とも連携した広報・そして見やすいビラの作成で努力していきたい。 課題三つ目は資金醸成の面であるが、今回も含めて助成金頼りになっていくことが想像されてしまうことに関連して、プログラム費以外の委員の交通費・食費など多くが大学生によって構成される委員会においては、出費が痛手となる。この補助を各隊・団や協賛金ということで運営の支援金として頂戴できるような制度を整えていくしかない。

助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
https://www.facebook.com/profile.php?id=61567474404741



寄付してくれた人へのメッセージ
どう能登に自身の強みを活かして貢献出来るのか、自分が中学二年生の青春を過ごした汗と涙を流したこの珠洲の地にどう恩返し、恩送りを出来るのか(日本中のボーイスカウトが集まる事業を過去三度珠洲市で開催)、と葛藤していた。その矢先に“思いついた”のが本事業の始まりであり、そこから企画を始めた。自分が所属しているボーイスカウトとは小学生~青年年代を対象として、主に野外を、いや学校以外の全ての場所を教場として展開される野外教育でより良き社会を目指して世界174の国、6千万人弱に広がる歴史のある運動で、小学生年代に対しては、先ずは家族以外の人とコミュニケーションを取り、集団での活動に慣れ仲間と遊べるようになる、自然に親しむなどを目標に小学校では経験できないようなプログラムを提供しており、この健全な青少年育成をするボーイスカウト、またそれが展開するものは被災地もとい今の能登に非常に有意義でマッチするだろうと“考えついた”。短期的な視点で見ても、「小学校ではできない遊び」これを継続して提供できる団体だから、いわゆる“娯楽”だけではない楽しさを提供できることに大きな意義がある。長期的な視点で見れば、このボーイスカウトの教育を提供さえすればふるさとに残るみんなの教育の補填となれると考えた。他方、その思い付きを実現するには多くの苦労を要した。ヒト(運営も参加者も)をどう集めていくか、何をするのか。でもそこには一番重要な課題があった。資金たるカネをどう集めていくのか、であった。そんな中目に留まったのがこの「ボラサポ」であった。思い返してみると毎年ボーイスカウトとしても赤い羽根募金をやっていたなと思い出しつつ、この「ボラサポ」にご寄付をしていただいている皆様方のご協力があって今回の事業は以下の報告のとおり「成功」出来たと考えている。本事業を運営した大学生はやる気と子供たちと遊ぶノウハウはあってもお金はない...それが実現できたのはこのボラサポという仕組みとそこにご寄付をしてくださっている皆様あってのものでした。心より御礼申し上げます。皆様の大切なものを受け取り、能登に恩送りしてまいりました。もちろん、災害支援の一環である以上、“自己満足”にならないようにしたい。引き続き、有識者や現地の方々の指導を仰ぎつつ、自分たちの専門分野をもって珠洲に、能登に貢献してまいることをお約束申し上げて謝辞としたい