能登半島地震における被災された方への輪島方面送迎支援活動

団体名 一般社団法人BIG UP石巻

都道府県 宮城県

助成額 2,933,628円

活動開始日 2024/7/1

活動終了日 2024/10/31

助成金で行った活動の概要
令和6年1月1日に石川県能登地方を震源とする震度7の地震が発生。奥能登2市町を中心に家屋倒壊や津波被害が発生。また、9月末には線状降水帯により豪雨被害が発生。多くの住民が被災し立地的に支援しにくい環境下のもと、様々な支援のあり方が求められる。
要因としては、能登半島の地形と断水ライフライン欠落が大きい。
第2回中長期助成では1月、3月に食料品や支援物資の配給を主に行い、「生きる」から「暮らす」への下支えの活動を他団体と連携し行なった。電波や電力は復旧したが断水に関しては現在も宅地内の配管などは業者の数が足りず、通水まで至っていない家屋も多い。
自宅のある奥能登へは、片付けや手続きなど生活再建に向けて戻りたいが戻れず気軽に見に行ける距離でもない。小松市や金沢市には今も多くの避難者が二次避難先の宿泊施設やみなし仮設住宅での生活を余儀なくされている。避難者の多くは高齢者で車も免許もなく、公共交通機関も乏しいため、金沢駅まで出るのも容易ではない。公共交通期間を使い奥能登までたどり着くには費用もかかり、時間も2日では足りない。
家屋の復旧、解体の立ち会い、仮設住宅の鍵の受け渡し、行政の手続き、仕事、罹災証明の発行など被災された方々が生活再建を達成するために送迎支援が求められていること気づいた。
そこで第3回中長期助成では4月、6月に二次避難者やみなし仮設の方を対象に奥能登まで無料送迎支援を開始。
今回の第4回助成では無料送迎支援を継続する中で、利用希望者の掘り起こしに注力し、安定的な配車状況での送迎支援活動を実現した。ドライバーの負担軽減のために週5日運行とし、複雑化するルート設定などを考慮して、珠洲便と輪島便でドライバーを切り分けて出発時間に時差を設けるなどの工夫を行った。これまでは3ヶ月間で助成申請を行っていたが、2ルートの4ヶ月間で申請を行ったことで財源にも余裕ができた。同時に出口戦略として石川県に対し、避難者が公共交通機関を利用して能登半島へ出入りする際の減免制度の予算化を訴えている。

活動日数 123日

支援対象者実人数 54人

支援対象者延べ人数 212人

参加ボランティア実人数 15人

参加ボランティア延べ人数 165人

本助成金による活動の成果
被災した方の生活を支えるだけではなく、自宅への帰還、仮設住宅のカギの受け渡し、家屋の片付け、ボラセンや家屋解体の立ち会い、行政手続きや乗車中の生活相談など一歩前に踏み出し「暮らす」から「戻る」をキーワードとして支援を展開。
4/17?6/30の75日間で187件271人の送迎。
7/1?10/31の123日間で327件551人の送迎。
内訳はとしては
珠洲便254件339人
  7月63件80人 8月37件51人 9月58件81人 10月96件127人
輪島便173件212人
7月51件66人 8月33件45人 9月37件45人 10月52件56人
多い人で最大9回の再利用をしている。
車両1台とドライバー1名で開始した事業であったが、現在は月曜日と金曜日を定休日として最大3台まで車両を動かして運営を行なっており、社協や行政の広報協力もあり情報拡散がうまくいった。 活動自体は至ってシンプルなのだが、ニーズは量も重に関しても、非常に高く感じる。
利用者の活用事例として想定していた内容以外では、衆議院選挙、豪雨での避難及びきかん、親の危篤、お祭りの準備、漁業、生業、病院への通院など様々な事情があった。お盆は1週間のお休みをいただきました。
車内での会話もとても重要になっていて、利用者同士での情報交換は勿論、我々ドライバーも様々な地域の情報を得る事が出来る。もちろん、行政やボランティアの支援の話などを広く聞くことで、他の利用者へ我々が伝える事例も多々あり車内が送迎を行いながらの相談窓口と化していた。
9月21日には能登半島で豪雨災害も発生したため、利用者とドライバーの安全を確保するために1週間は運休。輪島の利用者が犠牲になってしまい、ドライバーのメンタルケアも実施した。豪雨の10日前に往復の送迎を行い、金沢市内まで送り届けたのが最後の接点であったため、気持ちの切り替えも幾分かしやすかった。
仮設住宅の鍵を手にしたり、通水したことで自宅に戻る人々を見ると、心がホッとする瞬間があある。一人一人が新しい生活に向けて前に進んでいく大きな節目を目にすることで、スタッフもこの送迎支援が大切な役割を担っているという気持ちになってもらえている気がする。

事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
利用者からは「いつまで続けてくれるのか?」この質問が一番多いが、8月末には仮設住宅が完成予定となるため、この事業のピーク需要は8月だと思っていた。しかし、9月の豪雨災害があったことと、みなし仮設住宅へチラシ配布を行ったことで10月になっても利用者の増減は横ばい傾向。スタッフと話し合った結果2月頃までの事業延長を考えている。また、豪雪地帯である為、積雪での運転は容易ではないことから、利用者とドライバーの安全確保のためにも12月頃からは運休基準をしっかりと見つけて対応することが求められる。石川県へ被災者へ向けた公共交通機関を利用して能登半島へ入る際などの減免処置の予算化を提言している。利用者の自立を促すためにも、石川県に二次避難者の交通手段について真剣に考えていただくためにも、ずっと続けるという言葉は出さず、終わりのイメージを植え付ける必要があると考えている。

助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
https://www.big-up-ishinomaki.jp/
https://www.facebook.com/BIGUPishinomaki



寄付してくれた人へのメッセージ
東日本最大の被災地である石巻市の団体として 今の石巻があるのは日本、世界の各地の方々のおかげだと思っています。
我々の足が能登半島に向くのは当然のことで、我々の背中には被災して復興を成し遂げた石巻市民の方々の思いも載せて走っています。
石巻の皆さんと、ボラサポへご寄付頂いたみなさんのお気持ちに応えられるように質の高い支援を目指して活動に邁進してまいります。