都道府県 長野県
助成額 1,739,208円
活動開始日 2024/4/1
活動終了日 2024/10/30
助成金で行った活動の概要
①長野県内から能登町行のボランティア・バンの企画を呼びかけ、活動調整を実施
被災地のニーズにあわせて、ボランティアの少ない平日、現地で動きやすい5~10名のボランティア・バンを募集し、臨時職員を雇用して派遣調整を行った。
ア)派遣実績
期間 4月1日~10月末
実績 40団体、(ボランティア実数392人 のべ655人)
イ)ボランティアの宿泊確保と能登町「春蘭の里」の営業再開を支援
期間 4月1日~7月末
内容 農家民宿の修繕を支援するとともに、長野県からのボランティアの宿泊予約等を旅行業者に委託して、 春蘭の里スタッフの離職に伴うマンパワ ー不足を補う支援を実施。
宿泊紹介実績 のべ270人
②春蘭の里を含む能登町能登地区・柳田地区の復興支援
ア)春蘭の里応援ハウス(コンテナハウス)を設置して、ボランティアや地元住民の復旧活動の拠点として活用するとともに、支援団体の調整を行った。
期間 4月1日~概ね7月末
内容 連合長野ほか団体ボランティアの派遣を調整して、コミュニティ・マッチング方式による災害ボランティア活動に展開を支援した。
イ) 学生ボランティアなど支援と交流の促進
同町の復興を支援し、長野県内の中山間地域や高校生・大学生との交流活動を促進した。
期間 8月~10月
内容 飯田市内高等学校・上田市内高等学校・清泉女学院大学等
③能登町災害ボランティアセンターの支援
同センターの要請に応じて、軽トラックや活動資器材の貸し出しを行った。
期間 1月~現在も貸し出し中(うち4台は譲渡)
実績 合計15台
④夜勤ボランティアの派遣
能登福祉救援ボランティアネットワークと連携して、能登町及び輪島市の小規模福祉施設に夜勤ボランティアの応援派遣を行った。
期間 4月1日~7月末
内容 福祉・介護ボランティア・マッチングサイト「スケッター」を活用して介護福祉士等を募集。グループホームなかよしなど3事業所を支援。
実績 昼勤のべ25名、夜勤29名 (実数 11名)
活動日数 134日
支援対象者実人数 180人
支援対象者延べ人数 1,240人
参加ボランティア実人数 403人
参加ボランティア延べ人数 709人
本助成金による活動の成果
①能登町災害ボランティアセンターでは、中山間地域で狭い道の移動も多い状況があり、ボランティアセンターに集まったボランティアを個々の活動場所まで案内するための車両の確保に苦心する状況があったため町内で自力移動できるボランティア・バンの参加が喜ばれた。また、土日は石川県のボラバスで多くのボランティアが来ていただけるため、ボランティアが不足する平日に絞ったことも効果的だった。
10月までに県内19市町村から23団体、のべ391人が参加していただき、同町の復旧活動を支援することができた。
②農家民宿群「春蘭の里」を含む柳田地区では、能登町災害ボランティアセンターの本所から距離もあり、住民のボランティアニーズがなかなか掘り起こせていない状況があった。長野県からのボランティアの宿泊拠点として、春蘭の里と連携を深めることで、宿泊業の再開、継続を支援するとともに、春蘭の里を拠点としたボランティアセンターのサテライト活動につながり、同地区の復興に貢献することができた。
③8月以降は、長野県内の高校生や大学生が学びを兼ねたボランティア活動に参加して、春蘭の里の地域づくりを学ぶことができた。
社会福祉大会等の行事が多い秋口には、県内市町村社協において、能登町や春蘭の里に学ぶ研修プログラムが多数開催され、継続的な学びと交流の機運が高まってきている。
④福祉・介護事業所の人的支援については、様々な福祉支援の仕組みが整いつつあるが、被災地事業所、特に小規模福祉事業所にとっては、応援者への報酬の支払いも含めて想定通りにはいかないケースがあり、課題が多かった。そのような「悲鳴」にこたえて、介護福祉士等の専門職ボランティア派遣を行ったところ、地元での復興を目指す小規模事業所を応援することができた。
特に、福祉・介護の有償ボランティアマッチングサイトを通して募集したことで、経験豊富な専門職を募集することができ効果的だった。
事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
①夏休みを境に、地震のニーズに対応したボランティア活動は終息に向けた動きとなってきており、今後は、ボランティア活動を通した地域間交流を続けながら、微力でも末永く、被災地の復興をお手伝いしていく必要がある。②一方で、仮設住宅に住む被災者等を支援する「支えあいセンター」の活動においては、令和元年台風第19号災害の際に、長野市等で従事した経験者も少なくないため、現地のニーズに応じて、相談員の皆様に経験をお伝えするなどの活動を行っていきたい。③継続的な相談支援活動の高齢化に加えて地震による人口減少が進む地域の復興には、様々な困難があると思われるが、春蘭の里の応援活動を中心に、幅広い県民が能登を訪れ、長く復興に寄り添ってもらえるように、効果的な情報発信や様々なノウハウを持った団体のマッチングに取り組んでいく必要がある。④能登半島地震における福祉・介護事業所では、水が使えない期間が長く続いたこと、冬季で感染症が広がる時期と重なったことなど、様々な想定外に対応して苦労された。中山間地の多い長野県内の事業所も、能登の経験から学ぶべき点が多いと考えられるので、支援活動と並行して、能登の福祉関係者の経験に学ぶ機会を作っていく必要がある。⑤令和6年9月の大雨災害では、輪島市、珠洲市を中心に大きな被害が発生している。輪島市町野地区に拠点を構え、支援活動を開始した災害NGO結と連携して、再度、長野県内からのボランティア・バンの調整に取り組んでいく必要がある。
助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
https://www.nsyakyo.or.jp/r6noto/
寄付してくれた人へのメッセージ
この度は、皆様からの貴重なご寄付により、長期にわたり長野県から支援活動ができたことに、心より感謝申し上げます。
能登町の災害ボランティアセンターでは、平日のボランティア不足、活動先までの移動手段や宿泊の確保が課題となっている中、自力移動できるボランティア・バンの参加が大変喜ばれました。また、長野県からのボランティアの宿泊拠点として、「春蘭の里」を引き続き連携をとることで、宿泊業の再開、継続を支援し、同地区の復興に貢献することができました。
今後も長引く支援が必要となります。現地へ出向くことで見えること、聞こえる「悲鳴」にこたえて、疲弊する被災地の負担を軽減していきたいと考えています。