車の無償貸出し支援活動

団体名 一般社団法人日本カーシェアリング協会

都道府県 宮城県

助成額 3,000,000円

活動開始日 2024/10/1

活動終了日 2024/12/31

助成金で行った活動の概要
【輸送に関する支援(外出支援、カーシェアリングなど)】
●支援概要
令和6年1月1日発生の能登半島地震、および、9月21日発生の能登半島豪雨において、被災した個人や被災地の復旧支援を行う団体に向けて、寄付で集めた車の無償貸出し支援を実施。被災者へ車両を無償で貸し出すことによる生活復旧支援、そして支援団体への車の無償貸出しによる復旧・復興活動支援の促進を目的とする。能登半島地震では、石川県内にて広範囲で被害があったため、車を必要とされている方に支援が行き届きやすいよう複数拠点を設置し支援を実施。七尾拠点をハブ拠点と位置づけ貸出業務を行うとともに、能登半島支援での活用車両全般の車両管理を担う。貸出内容については、自宅の片付け等でニーズの高い貨物車両は最長3日単位での貸出しとし、支援期間中は何度でも利用可とした。車を失い日常生活に必要な乗用車の貸出しは、支援期間中の長期利用を可能とし、1ヶ月毎にヒアリングを行い必要な方へ延長を行った。
●支援対象
 ①能登半島地震、または、能登半島豪雨で被災した個人および団体
 ②被災者支援を行う団体
●具体的な活動内容
被災者と支援団体向けに乗用車・貨物車両の無償貸出を実施
 ①被災地へ車の運搬、車の寄付の募集、被災者へ支援情報の周知
 ②車の貸出し・返却対応
 ③車両準備・点検・メンテナンス等、車両管理全般
●活動エリア・活動場所・車の無償貸出し支援期間
 ・七尾市拠点:和倉温泉お祭り会館 1/15~継続中
●貸出し種類
 ①長期貸出し:生活に必要な乗用車の貸出しを1ヶ月(延長可)でご利用いただく
 ②短期貸出し:片付け作業や引越し等に必要な貨物車両を3日単位でご利用いただき、何度でも利用可能

活動日数 92日

支援対象者実人数 144人

支援対象者延べ人数 224人

参加ボランティア実人数 80人

参加ボランティア延べ人数 80人

本助成金による活動の成果
●活動状況 期間:2024/10/1~12/31 (括弧内は支援開始日の2024/1/15~12/31までの累計)
・申込総数:延べ239件 長期:34件、短期:205件 (累計2,867件 長期:746件 短期:2,121件)
・貸出件数:延べ 224件 長期:33件、短期:191件 (累計2,161 件 長期:483件 短期:1,678件)
・活用総数:527台
●事業実施によって得られた成果
・被災者および支援活動団体に対し、延べ224件の車両貸出を実施。
・9月21日に発生した能登半島豪雨で被災された方々から、長期貸出(乗用車)申込が集中。大半が輪島拠点での貸出となったため、上記の申込・貸出件数には反映されていないが、新規寄付の車両準備(名義変更、点検、清掃等)や貸出調整は七尾拠点で対応。豪雨被災者からの申込総数は386件に達した。
・新規寄付車両、貸出中車両、各拠点設置車両のスタッドレスタイヤへの履き替え進めた。貸出中車両については、事前に利用者にヒアリングを実施し、必要本数をタイヤメーカーに協賛依頼(協賛不可分は協会が購入)、届いたタイヤを最寄り拠点に振り分けて、利用者に引取にきていただいた。タイヤ交換の工賃は利用者負担とした。
・公費解体が進む中で、公費解体前に荷物の搬出のために借りに来られる方が多い。また、車両の利用用途について聞き取りを行うと、「片付け(廃棄物の運搬、荷物の搬出等)」としての用途が支援開始当初から一貫して多いが、年月の経過とともに「引越し、家財の搬入」の割合が増加傾向にある。
・冬場に入り、悪天候や積雪の影響を受け利用者数は減少傾向にあるが、「天気が良くなったら利用したい」という声も寄せられている。
・車返却時のアンケート調査(支援開始~12/31)で、利用者全体の98%が支援に対し「とても役に立った」「役に立った」と回答があった。(回答数=1,205件:とても役に立った1114件、役に立った65件、普通20件、やや悪かった2件、悪かった1件、無回答3件)
・申請書には「支援期間10/15まで」と記載したが、その後、車の申込状況と利用者へのヒアリング結果から、引き続きの支援が必要と判断し車の無償貸出支援期間を2025年2月28日まで延長することを決定。

事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
支援期間を2月28日までと設定しているが、現在も被災家屋の解体作業が続いており、軽トラックの需要も続くであろうと見込んでいる。このため、軽トラックなどの貨物車両を貸し出す短期貸出については支援期間延長を検討している。また、被災者の生活再建が進む中で、支援の内容も生活再建のステージに応じて変化させる必要がある。具体的には、仮設住宅への入居が進むことで発生しやすい交通の問題や孤立といった課題に対応するため、車両を活用した住民主体の助け合いの仕組み「コミュニティ・カーシェアリング」を広く周知していきたい。また、地域の復興や活性化に向け、能登を元気にする移住者やNPOを支援する低額のカーリース事業の展開や、生活困窮者を対象とした支援を行っていきたいと考えている。これらを実現するため、また、さらに将来的な災害への「備え」として地域での迅速な対応が可能になるよう、支部の設置に向けて動いていく方向である。

助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
https://www.japan-csa.org/
https://www.facebook.com/japancsa



寄付してくれた人へのメッセージ
ご寄付いただいた皆様、本当にありがとうございました。
当協会では、被災された方々や支援活動を行う団体へ、寄付で集めた車を無償で貸し出す支援を行っています。
2024年1月15日から七尾拠点で貸出しを開始、その後奥能登エリアを中心に拠点を増やし全9拠点を設置し活動を行ってきました(12月末時点では全6拠点)。 発災から1年が経ち、長期で車を利用いただいていた方々が、「新しい車が納車された」と返却に来られることも増えています。そんな生活再建を一歩進めた利用者さんの姿を拝見する度に、少しでもお役に立てたことに嬉しく感じています。
能登でのある利用者の方が、「車を無くし、『どこにも行けない』と思うと心が塞がってしまう感じがした。今回車を借りられると聞いて、視界が開けたように感じて、とても前向きな気持ちになれた」とお話されていました。この言葉を聞いて、車は単なる移動手段というだけではなく、日々の行動を自由に選択できるという心の支えでもある、ということを改めて気づかされました。
今後の活動でもそのことを忘れずに、被災された方々に寄り添った支援をおこなっていきたいと思います。