「顔が見える関係」によるボランティア派遣・被災者支援活動

団体名 特定非営利活動法人CFFジャパン

都道府県 東京都

助成額 2,020,000円

活動開始日 2024/7/1

活動終了日 2024/11/30

助成金で行った活動の概要
本助成を受け、青年世代を中心としたボランティア現地活動に延べ68名のボランティアを派遣した。助成期間中のボランティア現地活動においては、七尾市および輪島市で能登半島地震・奥能登豪雨で被災した家屋の片付けや災害廃棄物の処分を中心とした復旧支援を行なった。また、七尾市中島町の仮設住宅に訪問し住民の状況やニーズを聞き取り、継続的な交流・生活支援も行なった。定期的に継続してボランティアを派遣して復旧・生活支援を行うことによって、住民との丁寧なコミュニケーションや地域内外の支援団体との情報共有・連携が可能となり、「顔が見える関係」の構築ができた。
上述した「顔が見える関係」を礎に、七尾市中島町を拠点としたサロン活動も開催した。特にサロン活動においては、七尾市中島町に拠点を持ち地域の暮らしを知る専門スタッフを中心とし、支援者としてのボランティアによる居場所づくりや交流の場の「提供」ではなく、本来その地域が持つ地域性や繋がりや営みを踏まえた場づくりを地域住民とともに行うことで、地域住民のエンパワメントや支援者・被支援者という立場を超えた関係での交流を実現することができた。
さらにボランティア募集・派遣においては、担当スタッフ及びボランティアが現地ボランティア派遣前研修やオンラインでの活動報告座談会を開催し、被災状況・復旧支援の様子を広く発信した。対象は、主に当団体の海外プログラムの参加経験者として「顔が見える関係」にある者を中心とした。それにより、当団体のミッションや風土に賛同し、安心感や相互信頼のある中で一貫した活動を行うとともに、地域の魅力に触れる青年が増加した。同時に、青年による継続的な活動資源(人・お金)の収集・支援体制の拡充が実現した。

活動日数 94日

支援対象者実人数 210人

支援対象者延べ人数 259人

参加ボランティア実人数 60人

参加ボランティア延べ人数 68人

本助成金による活動の成果
1)活動内容
①青年世代を中心としたボランティアによる現地活動:7月(7/13-15,20-21):20名、8月(8/10-12):12名、9月(9/21-22):11名、10月(10/12-14):8名、11月(11/16-17):17名、計述べ68名
②現地活動内容
・復旧支援:七尾市・輪島市内の被災家屋の災害廃棄物・家屋の片付け・泥出し
・生活支援:仮設住宅への訪問。地域住民から状況やニーズ、やりたいこと等の聞き取り。顔が見える関係性の構築。
・居場所・交流の場づくり活動:専門スタッフの所有する家屋を活動拠点としたサロン活動(住民主体のイベント開催など)を実施。イベントをきっかけとした地域住民との交流促進。
③報告会開催(2回オンライン開催、7/31,9/26):当団体のコミュニティに周知。全国から30名程度が参加。現地活動内容や体験談を紹介することで、新規ボランティアの参入を促進。
④情報発信・寄付金募集:担当スタッフ及びボランティアを中心とした当団体のコミュニティへ現地活動の様子の発信と活動物資等に充てる寄付金の募集を継続。今後へ繋がる活動資源(人・お金)を収集。
2)活動の成果と効果
①活動資源の調達
当団体が現地で活動を展開するための人(ボランティア)や資金(寄付・助成)、物資の収集を実施した。7月以降、6回(計15日間、延べ68名)現地ボランティアを派遣。また、約32万円の寄付金と本助成金によって、活動物資の購入や地域住民との居場所・交流の場づくり(3回、7/20,8/11,11/16、受益者述べ160名)ができた。 ②「顔が見える関係」を礎とした活動の効果
被災地では支援する側と受ける側という関係性が必然的に生まれてしまうため、住民が自ら行える活動を増やしていくことを意識した。地域の各家庭で行われてきた「おはぎづくり」を、地域住民の発案で声を掛け合って準備から進め、支援者と被災者という立場を超えた関係で交流できた(参加者30名以上)。また、100万人のクラッシックライブと連携し、「クラシックライブ」を開催した(参加者50名以上)。地域住民が世代を超えて、音楽を楽しむ時間を共有することにより、地域住民同士やボランティアがただ交流するだけでなく、音楽を通じて心を通い合わせることができた。

事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
1)課題と今後の方針・忘れられていく被災地『能登』と見通しの立たない生活再構築震災から約1年を迎えるが、発災直後からのボランティア活動の自粛を促すかのような呼び掛けからのスタートも影響し、ボランティア活動に入る機運が高まるタイミングを逃した能登は、時間の経過やその他の地域での災害の発生等と共に地域外の人々の関心が薄れることは致し方なく、引き続き各方面での一手が足りていない。その一方で公的なボランティアセンターが閉鎖されるなど、受け皿になる機関も十分とは言えない。現地の人々は、自宅の修繕や再建、公費解体、なりわいの確保など、日常生活の再構築に迫られるが、どれを取っても安心できる状況には程遠く、この先の生活を考えれば考えるほど、希望を失いかねない精神的な負荷がかかり続けている。その中で、発災後間もなく支援活動を開始し、七尾市に拠点を持つ専門スタッフの人脈を起点として「顔が見える関係」を礎に1年間活動を続けてきたことで、地域住民や連携団体を中心に、関係性が構築されてきた。現在の当団体の強みは、『ここにいる人々』の心の声を聴くことができる、程よい距離感の関係性にあると考える。声を上げにくい、遠慮がちな地域性の人々であるからこそ、継続的な関係性がありつつ、地元ではない人間に対してだからこそ漏れてくる声があるだろう。私たちはこの関係性を今後も大切にし、輪も広げながら地域の人々に寄り添い、人々が自立に向かっていくことを支えて共にあることを今後も続けていく。
2)活動計画・継続した支援活動と地域の人々の『新たな』日常を取り戻す活動上述の通り、状況が大きく変わったとは言えないことより、これまで同様以下の活動は継続する。①復旧支援、生活支援、居場所・交流の場づくり活動を続ける。②専門スタッフによる活動の拡充と補完③ボランティア及び担当スタッフによる後方支援その上で、少しずつ取り組んできた、地域の人々が主体となる活動を支え、共に実施する類のイベント等を今後は増やしていくことを考えたい。具体的には子ども食堂のサポート、地域住民の方々のこれまでの日常(生活文化、風習など)をあえて私たち外部の人も共に行い、共有してもらうことを通した、新しい日常に向かっていける力添えをしたい。

助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
https://cffjapan.org/news/other/5452



寄付してくれた人へのメッセージ
ご寄付をありがとうございました。今後も引き続き、地元で動き続けている方々と共に歩みを進めてまいります。
みなさまのお力添えを、わたしたちの活動を継続・充実させていくことに変えて、着実に被災地へと届けられる、ともに未来へ向かっていけるように頑張ります。