家財だしがれき撤去及びコミュニティ支援

団体名 特定非営利活動法人能登半島支援チーム

都道府県 石川県

助成額 1,485,916円

活動開始日 2024/4/1

活動終了日 2024/6/30

助成金で行った活動の概要
石川県七尾市御祓地区は、かつて商業地域として栄えていたことから古い建物がそのまま残されており、七尾市内の他地域と比べても耐震性が低い家屋が多い。そのため、「大規模半壊・中規模半壊」の判定を受けている家屋が多いが、被災住民の多くが独居高齢者や後期高齢者であり、自力で家の片付けや、大型家具を含む家財の処分、家屋の修繕を行うことは困難である。被災から数か月が経っても家屋が被災時のままである世帯も多く、被災住民は精神的な疲労や無力感を感じている。また、ふさぎ込んで外部との接触を断ち、孤立感に苛まれるケースも目立つ。家屋の修繕や解体に向けては、費用見積もり取得のために家屋内の家財等を一度撤去する必要があるが、それができないために家屋の修繕等が進まない例も多い。
こうした状況に鑑み、本申請事業では高齢者を中心とする被災者世帯に対し、家屋内の家財出しや処分、ブロック塀等の撤去、家屋内の片づけなどの支援を行う。家財等の撤去や片づけによる物理的な生活再建支援に加え、被災時の状況から前進したという実感を被災住民に持ってもらうことで、次のステップに進むため気持ちを少しでも前向きになって頂くといった精神面での効果ももたらすことを目指した。

活動日数 91日

支援対象者実人数 133人

支援対象者延べ人数 133人

参加ボランティア実人数 964人

参加ボランティア延べ人数 964人

本助成金による活動の成果
本助成金による3ヶ月間の活動成果として、78件の被災家屋に対する家財出し、ブロック塀壊しやがれき撤去、ごみ処理場への瓦礫運搬、お墓直し、引越し補助、家屋修繕、修復を行った。本助成金の主な活用法は、上記行うための車レンタル費、活動に伴うガソリン費、炊き出し用食材料購入費、資材消耗品購入費である。また、上記活動以外に被災住民への精神的なケアとして、避難所や保育園、コミュニティセンターへ訪問し人形劇のレクリエーションを15公演実施、同時にマッサージ施術も実施し住民へメンタルケアを施した。スポット的な炊き出しについては、200食の炊き出しを提供。断水期間が長く、調理が難しい環境の中1食だけでも温かいご飯が食べれるのがありがたいと感謝に言葉を受けた。また、家財出しでは自分一人や家族だけではどうしようも出来なかったことをボランティアが入る事によって、最初は下を向いて会話も少なかった住民さんがその日の夕方には笑顔になったり、会話が多くなったり、物理的に家財を無くす事によって、次のステップを考えられるようになったりと、少し前を向くきっかけ作りを意識して行った。私達がお手伝いしているのは災害が起きてから本当に最初の部分になる。既に心労がある中で自力で家財出しを行うのは精神的・体力的な負担が多いが、家財出しが進まない期間が長ければ長い程、住民の精神的負担も更に重なる状況であり、一刻も早くボランティアの支援が必要な状態あった。また、良かった事として、最初は支援で入った家屋の方が次は自分も家財出しボランティアとして参加したり、お返しにボランティア用の夜ご飯を作りに来てくださったりと住民とボランティアとの交流の場も出来て、住民の方々にとってもボランティアにとっても良い循環が生まれてきた。

事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
発災直後に「ボランティアは来ないでください」と一声があったことにより、ボランティア参加のハードルが各段に上がったため、初期はボランティアが少ない状況が続いた。民間ボランティア団体の存在を知っている人も少ないため、ボランティアの参加率は低い状況が続いた。初期の課題はやはり断水期間が長かったことにより炊き出しや物資提供の期間が長く、生きるための支援が必須だったため、家財出し、瓦礫撤去等の支援に移行し辛い状況にあった。また、災害ゴミ処理場閉開とそれに伴うボランティア募集の開始時期見極めがかなり難しく厳しい状況であった。ゴミ処理場延長か否かが月末ギリギリで決定されるため、家財出し、瓦礫撤去自体が活動として継続可能かの判断が困難であった。そのためボランティア募集も延長が決まった時点から開始になるため、月初はボランティア不足が毎月の課題であった。また、ゴミの分別もかなり厳しく分別にも時間が割かれた。他課題として、公費実費解体の進捗も未だ思わしくない。9月時点で全体の1割しか完了していない。ここも家財出し要不要の周知が徹底されておらず、右往左往したり、業者から住民へ直接請求されるような事も発生もしたり、業者が金沢からの通いで解体時間が短かったり等で、より解体の進捗を遅らせている要因の一つになっている。また、ボランティアや解体業者が宿泊できる施設の開設期間が短かったり、無かったりという状況が長らく続いて、支援の手が届きづらい状況も長期にわたった。一度開設されたテント村(ボランティア宿泊施設)も数カ月で閉鎖したり、当初はボラセンとの連携も乏しい状況が続いた。ここからの学びは大きく、民間ボランティア団体が拠点を築き、運営を継続していくためには助成金を取得した事がある団体を次の災害時に過去災害支援履歴と共に、行政等に公開して頂くことによってスムーズな支援活動に繋がる可能性があるように感じる。また、課題も含めて行政や民間ボランティア団体に知ってもらう場を作り、次の災害への備えとできると考える。現時点で拠点に出来そうな施設等の候補を上がておくだけでも、拠点運営までのハードルはかなり下がる。助成金を活用しながら活動した期間は2024年4月~6月までの3ヶ月であるが、能登半島支援チームの活動自体は最長来年1月末まで引き続き支援を実施していく予定である。



寄付してくれた人へのメッセージ
皆様からの支援金によって毎日活動できております。
活動・運営を継続するためには必ずかかってくる経費の負担が支援金によって賄われる事を本当に感謝いたします。 今後も現場の状況に応じて民間団体ならではのスピード感を持った支援、傾聴し、住民の方々に 必要な支援を続けてまいりますので応援よろしくお願いいたします。
本当にご支援頂きありがとうございました!