能登半島地震災害における第二次重機ボランティア活動

団体名 ディバイスコンポジション

都道府県 長野県

助成額 1,090,000円

活動開始日 2024/4/25

活動終了日 2024/6/21

助成金で行った活動の概要
R6年1月10日~2月28日の期間中に延べ38日間行わせて頂いた「能登半島地震災害における重機ボランティア活動」の継続活動として、R6年4月25日~6月21日の期間中に延べ46日間の「能登半島地震災害における第二次重機ボランティア活動」を実施させて頂く事が出来ました。
当活動はR6能登半島地震で被災された地域住民様の瓦礫撤去・搬出運搬をお手伝いさせて頂く事で、生活の復旧の一助を担うことを目的としております。
前期活動では主に富山県氷見市を中心とした活動となりましたが、今回は能登半島の西側に位置する石川県羽咋郡志賀町を中心に、同県七尾市、富山県氷見市で活動をさせて頂きました。
主に建物外周の地震被害ブロック塀の撤去や庭に倒壊した石灯籠撤去です。この石灯籠と言う物は驚くほどの重量物で、ひとつのパーツだけで100kg~1tを超える重さの物も多数あります。中庭などで倒壊してしまった灯籠は、現場で割らなければ搬出が出来ないと言った場面も多く見られます。
その重量や硬さから、一般の方が扱うには非常に危険な作業となります。当団体ではバックホー(重機) とダンプカーを駆使し、石材を割る為のハンマードリルや「セリ矢」を使いながら重量物撤去活動を展開しました。また建築技術系メンバーにより、液状化で束柱と束石が剥離してしまった床の修復作業等も行わせて頂きました。
ほか、当団体直接ご依頼の案件を実施させて頂きました。
1)「志賀町:お寺の釣鐘救助」※NGO日本警察消防スポーツ連盟事務局様との連携
2)「氷見市:保護猫活動団体ねこみみの会シェルター駐車場倒壊花壇撤去」
3)「氷見市:倒木撤去/被災玄関の軒を撤去」ほか

活動日数 46日

支援対象者実人数 85人

支援対象者延べ人数 85人

参加ボランティア実人数 6人

参加ボランティア延べ人数 60人

本助成金による活動の成果
「石川県志賀町社協様」「富山県氷見市社協様」「NGO日本警察消防スポーツ連盟事務局様」「災害救援ボランティアグループ阿部んジャーズ様」などの連携により46日間の当活動で延べ46案件を行わせて頂きました。
2024年4月25日から石川県七尾市に入り七尾市の住宅の床下束柱浮遊の修理を開始しました。一般住宅では1F部分の床は建物地面から垂直に立ち上がった束石と束柱によって支えられていますが、液状化により全ての束石が陥没してしまい支えを失った状態でした。
例えるなら、まるでトランポリンの上を歩くような床面となってしまっており、昨年末に腰の手術をされたばかりのご主人と腰痛に苦しまれている奥様にとっては転倒の恐さも感じられていて大きなストレスとなっている事が伺えました。
床下に潜り込む作業となるため床の一部を剥ぎ取る作業や、各部屋で区切られたコンクリート基礎を粉砕して進入経路を作った後、ジャッキで根太を持ち上げて全ての束石と束柱の間隔調整を行い、完全に床の揺れを無くすことが出来ました。
完全修復の翌日、ご依頼者様宅に関東へ嫁がれた娘さんとお孫さんが七尾市に帰省され、修繕されたお部屋でお孫さんとピアノを連弾しているビデオを送って下さいました。演奏してくれた曲は「ふるさと」でした。このようなご家族との団らんこそが地域全体の復興への活力に繋がると強く感じました。
4月29日より、石川県志賀町での灯籠・ブロック塀撤去作業をメインに活動。志賀町社会福祉協議会職員様からご指示を受け、6月21日までに延べ34案件の活動を実施いたしました。この期間中、並行して富山県氷見市社会福祉協議会様からの7案件にも対応いたしました。
一部損壊等で居住が可能な被災者様は、ご自宅で生活を続けて行かれます。既に発災から約半年が経過した今「暮らしの向上こそが地域全体の復興に繋がる」と考え、ご自宅で暮らされる被災者様のQOL向上を念頭に活動させて頂きました。倒壊していたブロック塀や灯籠を撤去させて頂くと、被災者様から「やっと安心出来た」「ずっと困った困った…と思っていましたが視野が広がった」と言ったお言葉やお手紙、そして笑顔を頂く事が出来ました。

事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
石川県志賀町社会福祉協議会様では6月30日をもって「志賀町災害ボランティアセンター」を閉じ「志賀町地域支え合いセンター」として移行されました。初動としての災害支援から地域住民様の生活に密着したサポートへとフェーズを進められた物と思われます。ですが被災によるお困りごとへのボランティア活動も平行して行われていますので、当団体でお役に立てる案件などの要請があれば伺わせて頂く考えでおります。現在、富山県氷見市社会福祉協議会様では主に「公費解体に伴う家財の搬出」などが継続して行われています。こちらも復興に向けての次の段階へと進まれた印象を感じております。今回の活動を通じて感じた事のひとつなのですが、「社会福祉協議会って何?」「ボランティアでブロック塀や灯籠を搬出してくれるの?…本当に??」と言ったお話を耳にしました。つまり災害時に於ける地域の社協と言う組織に対しての認知度が非常に低いと言う事です。当団体代表は、過去に社会福祉法人施設に作業指導員として勤務していた経緯があるため、市社協・県社協・全社協等の組織や災害時のボランティアセンター設置等について前知識がありましたが、一般の方々にとっては「社協」と言う組織自体をあまり知らないのかも知れません。自助(一人ひとりが自ら取り組む)、共助(地域や身近にいる者同士が共に取り組む)、公助(国や地方公共団体等の取り組み)と言った様々な復旧プロセスの中で、発災直後にまず求められるのは「自助・共助」ではないでしょうか?地方では、ご実家に高齢のご両親を残して上京されるケースが多くなりますが、そのような場合「市町村内の社協の連絡先を調べて置く事」や「日頃から社協イベント等へ参加されておく事」等のご案内発信を微細ながらお勧めさせて頂いていおります。今後、このような事にも取組みながら、より良い共助のカタチを追求して参りたいと考えております。

助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
https://device.sound-st.com/



寄付してくれた人へのメッセージ
貴重なご寄付をくださったみなさま。本当にありがとうございます。前回の38日間の活動に続き、今回46日間の活動を行わせて頂く事が出来ましたのは、ご寄付くださいました皆様の力強いご支援のおかげです。
「敷地内に倒壊した石灯籠を撤去するのが災害支援?」とお感じになられる方もいらっしゃるかと思いますが、毎日毎日家の中の整理を行いながら外を見るたびに倒壊した灯籠を眺めて溜息をつかれている被災者様の現実を知りました。
そして「溜息の中から未来など描けない」と思いました。
石灯籠は見た目よりも重く、とても人力では持ち上げられない物です。その重さに、撤去を諦めてしまわれる被災者様もいらっしゃいます。ですが、それを撤去して行くと、皆様徐々にホッとされて笑顔になられるのです。「今夜から安心して眠れます」「また頑張れます!」と涙される方も多くいらっしゃいます。
そして安堵の中、少し会話も弾みます。「この機材(ダンプ・重機)は?あなた方はこういうお仕事なの?」と聞かれるたびに「日本中の方々が支援くださっていて、その寄付や思いで動いている機材なんですよ!」とお伝えして参りました。
「今、日本中が能登を応援していて決して諦めていないと言う事」をお伝えし続ける事の大切さを感じています。皆様からの尊いご寄付をお預かりさせて頂いている活動であると言う事…そしてそれをお伝えしながらご支援者皆様と共に能登半島を駆け巡らせて頂いた思いです。被災者様と共に、皆様からのご支援に心から感謝いたしております。ありがとうございました。