都道府県 東京都
助成額 2,351,386円
活動開始日 2024/9/10
活動終了日 2025/3/28
助成金で行った活動の概要
地震とその後の水害で大きな被害を受けた輪島市町野地区において子供達およびその家族を対象とした、コミュニケーション増大(遊び)イベントを、栃木県内の中高校生ボランティアを引率派遣し実施した。子供達のストレス解消と心のケアに取組むとともに、その家族を取り込むことで(間接的に)コミュニティの再生に資するサロンづくりを目指し、3連休や冬休み春休みなど中高生の学校休み期を中心に2024年10月~2025年3月の間毎月1回開催した。『子ども遊びrランド』と命名した遊び空間を開設し、各回事前に作成したチラシにより告知、集客を図り、毎月一回という頻度ではあるが、開催の度に子供たちに来訪いただくことができた。
実施場所は町野地区にあるスポーツセンター屋内会場、および第一仮設住宅団地、第二仮設住宅団地の集会室または談話室で、管理者に事前の申込をして会場を借り、そこにボードゲームや工作セット、スポーツセンターからお借りしたモルックなどのニュースポーツ用具を持ち込んで、子供たちが自由に遊べる空間をつくった。子供たちに自由に遊んでもらうことを基本としたが、時には高校生がプレイリーダーとなって全員で輪になってひとつの遊びを行う時間を設け、ともに汗をかくこともあった。また、年末年始を挟む活動期間でもあったことから、途中の実施回から、栃木県の土産のお菓子や地元で買ったお菓子を持ち込んで「お菓子忘年会」「お菓子パーティ」も開催、アルコール抜きの忘年会・新年会として仮設に住む高齢者など地域の大人の方々にもお集まりいただいた。最終開催の3月春休み期においては、徐元の放課後児童クラブとも連携させていただき、春休みイベントして、一緒にカレーをつくって食べる昼食づくりイベントや、地元のグラウンドゴルフクラブとの連携で子供たちを交えたグラウンドゴルフ入門大会も開催、活動のバリエーションを拡げることができた。
ボランティア参加者集めは、当該団体内青年リーダーズクラブメンバーからの声掛けと小山市内宇都宮市内の高校へのチラシ配布で行い、主にワゴン車で中高生を現地に送ることができた。半年間の活動ではあったが、終盤に近くなるにつれて、参加希望者がネットワーク的に増えていき、高校のJRC 部(ボランティア部)にも顧問の先生を通じて声掛けさせていただき、参加者を得ることができた。
活動日数 32日
支援対象者実人数 20人
支援対象者延べ人数 95人
参加ボランティア実人数 12人
参加ボランティア延べ人数 89人
本助成金による活動の成果
町野地区は輪島市街中から離れていることもあり、元々少子化が進んでいたが、被災後の人口流出も多く、子供たちは遊び相手や遊び場が不足していた。被災家屋の解体も迅速には進まず豪雨災害によるさらなる被災で、地域内(の仮設住宅)に残っているのは高齢者が多く、子供も家族とともに地域外に転出してしまうケースも多く、ただでさえ少ない子供はいっそうその数を減らすこととなった。こうした状況の中で我々のボランティア活動が始まったが、子供たちが毎回楽しみにして来てくれたことが最大の成果と言える。年齢の近い中高生が子供たちの遊び相手として(地元中学生や高齢者等大人とは時に悩みの話し相手として)ともに過ごすことで、ひとときの息抜きの空間・居場所をつくり出すことができた。リピータの子供たちが開設時間前に集会室の前で待っていてくれたり、撤収の際に最後まで手を振って見送ってくれたりと、その成果は参加ボランティア各人にとっても十分に感得できるものてあったと思う。
地域の大人たち(主に仮設に住む高齢者の方々)も、不定期に数名ずつ、という感じではあるが、我々の開設した子dも遊びランドにお越しいただいた。ことに『大人リラックスランド』と銘打った大人向け企画(子ども遊びランドと同会場で並列展開)では、足湯を楽しんでいただいたり、ハンドマッサージを受けていただいたりし、またお茶とお菓子を楽しんでいただいた。何度かふらりとお独りで来訪される高齢男性の方は、自分が100歳であるおっしゃられ、ゆっくりゆっくりと話される発語と通じて我々との会話を楽しまれておられたようである。来訪された大人の方は主に子供の保護者が多かったものの、高齢者等その他の大人の方々にも一定の息抜き機会を提供できたことは成果であると思われる。
事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
我々の活動地域・町野では被災前に居た地域の担い手達の少なくない数が度重なる被災で転出してしまい、仮設住宅に残った高齢者を家族が週末に訪ねてくるというパターンが続いている。こうした状況で、地域を今後どうするかということを検討し決定していくコミュニティの活力が発揮されていなかった。我々は、直接的な対象として地域に残る子供達のケアを遊びを通じて行うとともに、間接的な対象として“週末に帰ってくる”家族及び関係者をも惹きつけられるサロンを展開、「情報交換できる」利点を訴求、家族同士、家族とボランティアの「コミュニケーションをアップさせる」交流拠点確立を目指した。この機能の発揮成果としては、十分なものと言えなかったと反省している。活動の中心対象が子どもであったことで、子どもを我々預けて、大人は被災家屋の片付け等用事を行う、という例も多くあったようで、それはそれで大人向けの地域貢献にはなったが、コミュニティに関わるところまではいけなかったというのが正直なところである。 日常的ニーズへの対応を迅速に行うことはもちらんボランティアの本懐であるが、継続的な関わり合いの交流醸成の中で、地域の街づくりの(機運を高める)サポートの実施にも目と心を向け、これに資することも見据えて活動を展開することが大事であるとの我々の想いは変わらない。ボランティアとしてその役割を担うあり方とは、まちづくりの紐帯となる“人と人とのコミュニケーション”増大策の展開である。今後の中長期の継続的な支援のあり方として、この視点を大切にし、“地域の人がつくる”まちづくりに寄りそう活動を助成期間終了後も一定期間(ひとまず2025年内迄)続けていきたいと考えている。
助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
https://www.instagram.com/p/DH3UAKLycx_/?igsh=MWV0Z3phdDVubHoyeg==
寄付してくれた人へのメッセージ
我々の活動は当初、震災直後に集まった能登ボランティア行希望との中高生の声から派遣計画を検討し始めたのですが、結果的に皆様の御支援をいただいとことにより、これが実現でき、若い人の思いを形にさせることができたことを、大変ありがたく思っております。これは我々の本懐である社会教育団体としての立場から見ても大きな成果だと考えます。被災地は紛れもなく最良の社会教育の現場であります。ある意味、“社会課題の縮図”ともいえる能登半島において復興へと模索する被災地の中でボランティアの経験を積んだことは、今後社会課題に向かい合うであろう彼ら彼女達らの今後の人生にとって大きな糧となることが確信できます。被災地域の方々にささやかでも息抜きの機会と居場所を提供させていただいたこと、ボランティア参加者の学生たちそして引率運営の執行部にとっても大きな大きな経験をさせていただきましたこと、誠にありがとうございました。