都道府県 東京都
助成額 2,200,000円
活動開始日 2024/4/5
活動終了日 2024/9/23
助成金で行った活動の概要
4月5日から9月23日にかけて、延べ学生1,025人、OBOG103人、職員119人を派遣し、計14回(47日間)、延べ1,294人が石川県珠洲市を中心に3市(珠洲市、輪島市、七尾市)で活動を実施しました。
活動は大きく2つのことに取り組みました。
1つ目は避難所での炊き出しです。
炊き出しは1月中旬から6月まで実施し、本助成事業期間においては、8回(15日間)、7か所(複数回実施した避難所有)で炊き出しを実施。延べ545名の方に温かい食事を提供しました。本会の炊き出しでは、「日常の味」と「明日を生きるための活力を得られる食」を心がけ、高齢の方の味覚に合うよう、和食を基本とし、野菜や魚介類も積極的に使用した一汁三菜のメニューを中心にご提供しました。
2つ目の取り組みとして、地震により被害に遭った住宅での活動です。
具体的には、被災家屋からの貴重品や思い出の品等の取り出し、家財の運び出しや廃棄する家財を災害廃棄物仮置き場への運搬、倒壊した倉庫や納屋の解体等を行いました。
この他にも、津波被害による瓦礫が堆積したままの砂浜の清掃活動を地元住民約30名と、本会約100人で実施。石川県立飯田高校吹奏楽部の演奏会への協力、地域の復興イベントやお祭りの協力をさせていただきました。
活動日数 74日
支援対象者実人数 594人
支援対象者延べ人数 689人
参加ボランティア実人数 214人
参加ボランティア延べ人数 1,294人
本助成金による活動の成果
炊き出しにおいては、8回(15日間)、7か所(複数回実施した避難所有)で炊き出しを実施し、延べ545名の方に温かい食事をご提供することができました。避難所によって炊き出しが無い時の食事内容にばらつきがありましたが、特に朝食や昼食は菓子パンやレトルト食品、カップ麺で済ませている場所が多く、栄養バランスが明らかによくありませんでした。そのため、全体の避難者数を考えれば規模・日数ともにわずかではありましたが、肉・魚介類・野菜を多く使った栄養バランスの良い食事を提供できたことは、大変微力ながら被災された地域住民の健康維持、ひいては震災関連死の防止に寄与できたのではないかと考えます。
また、避難所の皆様の要望があった場合、本会学生が一緒に食事をとらせていただきました。一緒に食事をした住民の方からは、「毎日同じ顔触れで食事をしていると会話も少なくなりがちだけど、学生が一緒だと会話も弾み、食事も進む」「味付けが私たち好みで、珠洲の人のこと、避難生活が長い人のことを良く考えてくれていて嬉しい」などの言葉をいただきました。中には、お互いの連絡先を交換し、まるで本当の孫のように接してくれる方もおり、炊き出し活動を終えた今も交流が続いている人や地域も少なくありません。
被災家屋での活動を始めとする炊き出し以外の活動では計65件のニーズに対応することができました。被災された方の多くは高齢で、住民の方だけでは膨大な時間がかかったり、そもそも運搬することができなかったりする等、多くの困りごとがありましたが、学生たちの元気や体力を活かし、困りごとの解決に応えることができました。
作業を進める一方で休憩時間には、救援者と被災者という立場ではなく、「一人の学生と、一人の住民」という立場で、奥能登や学生の出身地のお祭りや文化、特産品、就職活動などの話で盛り上がり、お互いに笑顔を見せることも多くありました。炊き出し時の食事と同様に、「祖父母と孫」のように交流することができたことは、幾分かは被災されストレスが溜まった心に、元気をお届けすることができたのではないかと考えます。
事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
■課題今回大きな被害を受けた奥能登地域の人々は、「能登はやさしや土までも」という言葉に象徴されるように、人情に富んだ人々ばかりです。また、それぞれが生きるために必要な術を心得ており、さらに地域の団結力は非常に強いものがあります。そのため、所謂自助・共助の力は、都市部に比べて非常に強く、「自分たちでできることを、自分たちでする」姿を様々な場所・場面で見てきました。しかし、今回の地震、そして、9月下旬に発生した豪雨災害においては、その自助・共助の力をはるかに上回る被害が発生しています。特に奥能登地域は少子高齢化・過疎化が進み、半島というアクセスの不便さ、さらに被災規模に対して必要となる行政及び委託業者、NPO、ボランティア等の宿泊滞在する施設や拠点となる場所の少なさなど、様々な要因により、十分な支援があるとは決して言えない状況です。 たださえ複合災害・二重災害であることが大きすぎる負荷にも拘わらず、その他の人口・地理的特性などから、復旧・復興により多くの人的・物的資源と時間を要しています。
■今後の取組 本会の強みは、学生の持つ若さ・元気・体力などです。そして「被災地に元気を置いてくる」ことをモットーに活動をしています。引き続き一人でも多くの学生を被災地に送り出していけるよう、地元の関係者はじめ連携団体のサポートもいただきながら、活動を継続していきます。特に、9月下旬に大雨による甚大な被害を受け、奥能登の中でもさらにアクセスが難しい珠洲市の外浦地域での活動を重点的に実施していく予定です。
助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
https://www.ivusa.com/?p=15904
寄付してくれた人へのメッセージ
この度は皆様のご寄付によって、本会の活動を実施させていただくことができ、心より感謝申し上げます。
本会は、大学生を中心とした団体です。知識や技術、経験は発展途上な者が多い組織ですが、少子高齢化、過疎化が進む奥能登地域では大学生世代が持つ若さ・元気・体力を必要としています。今回、皆様のおかげで、それらを奥能登地域にお届けすることができ、決して少なくない被災された方々の笑顔を取り戻すことができました。
本会は引き続き、奥能登地域に寄り添った活動を展開できるように取り組んで参ります。ぜひ皆様におかれましても、奥能登地域に関心を持ち続けていただきたいと僭越ながら願っております。この度は誠にありがとうございました。