都道府県 大阪府
助成額 2,560,000円
活動開始日 2024/9/1
活動終了日 2024/12/31
助成金で行った活動の概要
輪島市門前町浦上地区での炊き出しを通したコミュニティ支援活動を行いました。
当初、避難所となった輪島市門前町浦上公民館にて避難者に向けた緊急的な炊き出しを、食数一回につき100食程度で始めましたが、春頃には仮設住宅の建設、入居がはじまり、最終的には浦上地区に3つの仮設住宅ができました。
地区の方々に不平等のないように、その3つの仮設住宅の方と、浦上地区の仮設住宅に入れず、道下仮設住宅や自宅避難者の方も対象としました。
結果、当初の予定では浦上公民館の避難者100名程度に向けた炊き出しでしたが、段々と対象者が増え、最終的には浦上地区の方々、約250名を対象に、毎回200食以上の炊き出しを行い、後半は最大で一回につき250食の炊き出しを行いました。
250食という数字は、この地区の住民のほとんどの方が来られたことになります。活動の趣旨としては、
①災害直後の緊急的な炊き出し。食糧事情が極端に悪い現地にて、全て自己完結で支援が出来ます。
②バラバラになってしまった地域コミュニティの再生。元々近所に住んでいた方がバラバラになるので、シャッフルされた住民同士のコミュニティ作りの場となります。
③炊き出しに集まった方々の交流・情報交換などの時間となること。炊き出しに並んでいる時間やもらったあとに井戸端会議が行われ、安否確認から情報交換・情報共有などの時間が出来ます。
④被災者の方々と我々の関係性が出来ることによる傾聴活動・心の支援。避難所から仮設住宅に全員が移って少し落ち着いてくると、現実を実感されます。現実とは、家を失ったり家族を失ったことです。その時に我々が外部から定期的に訪問して炊き出しを行うことで、一日中誰かが炊き出し拠点に来られて聞いてほしい話を話されたり、愚痴をこぼされたりするようになっていきます。文字通り傾聴活動となります。
⑤炊き出しの日は被災者の方々が食事の準備をしなくて済むこと。食事の準備をしなくてよいので、他の作業(自宅の片付けなど)やさまざまな申請などに時間が使えるなど、被災者の方々が時間に余裕が持てます。
以上のような概要で活動を進めさせていただきました。
活動日数 52日
支援対象者実人数 250人
支援対象者延べ人数 4,000人
参加ボランティア実人数 40人
参加ボランティア延べ人数 112人
本助成金による活動の成果
前回の活動に吹き続き、輪島市門前町浦上公民館にて避難者に向けた炊き出しを行いました。食数は一回につき250食。8月頃には仮設住宅の建設もほぼ終わり入居が増えました。
この浦上地区は三期に分けて3つの仮設住宅ができ、自宅避難者や浦上地区の仮設から外れた浦上住民を含め、毎回200食以上、最大で250食の炊き出しを行うことが出来ました。炊き出しに並ばれる方の列は2列で50メートルを超え、並ぶ方同士の会話も弾み、最初は俯き加減であった被災者の方々が笑顔で並ばれます。
研究者からは、「どこに行っても被災者の方々に笑顔がなく、ふさぎ込んでいるが、この炊き出しに並ばれる方々はみなさん笑顔で楽しんでおられる。日本一の炊き出しです」とまで言っていただきました。被災者の方々がだんだんと落ち着いて生活を始められた頃に9月の豪雨災害がありました。この輪島市門前町浦上地区は被災の中心となり、方々は、豪雨災害のあとは「神も仏もない」とまでおっしゃいましたが、「あなたたちが心の支え!」「本当に来てくれてありがとう」と言われ、心の支えになることができたことは、成果の一つであると思います。
そして炊き出しに並ばれる際には一人ひとりと対話をします。「お元気でしたか?」「この間の話はどうなりましたか?」「生活は落ち着いてきましたか。買い物は出来ていますか。ちゃんと食べていますか?」などなど、そしてみなさんが話し込んでいかれるので、炊き出しの最後の方に並ばれている方は一時間以上も待ってくださいますが、「長いこと待っていただいてすみません」と話しかけると「いやいや全然大丈夫よ!みんなと話せたからスッキリした!情報交換が出来て良かった」と言ってくださいます。このように、皆で情報共有が出来る時間になったり、愚痴悩みを話せる場となれたことも成果であると思います。
そして、大阪大学をはじめ、東北大学やその他の学生をスタッフとして入れることで、今後の災害派遣隊員や災害弱者となってしまった被災者への救済活動をする若者の育成にも繋がっていることも成果の一つと考えています。被災者の方から我々スタッフの顔と名前も覚えてもらい、お互いに協力しあって活動を進めることができました。ありがとうございました。
事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
9月の豪雨災害で本来なら絶対に安全であるはずの仮設住宅(浦上地区)で二度目の被災を受けました。被災者の方々は口々に「神も仏もない」とおっしゃり、涙を流されました。そして長い雪国の冬がやってまいりました。伺うと「冬になって雪が降れば外へ出ることもしなくなり(これまでは少しでも畑仕事などもあったが豪雨で無くなったため)、チーン(じっと)としてなきゃならない。一人暮らしの人なんかは何日も人と話す機会もなくなる」とおっしゃっています。そのような方々を孤独にさせないことが一つの課題と言えます。地域の有力者(区長さんなど)と連携して働きかける取り組みが必要となりますが、地域に配布するコミュニティ誌などに炊き出しのお知らせなどを組み込んでくださっており、協力して活動を進めさせていただいております。また運搬が大変な資機材のほとんども、地域の区長をはじめ、役員やたくさんの方々に協力をいただいて現地に置かせていただいています。能登へ向かう冬場の道路状況は非常に酷で、活動往復の道も危険をはらみ、運転への配慮が必要となります。事故を未然に防ぐため、時間に余裕を持って現地入りすることや、早めにスノータイヤを準備、深夜移動を避けるなどが対策の一つとなります。炊き出しに関しても、食材解凍時間計算の難しさ、時間内に調理を完了させること、出来上がった食材の保温、いかに暖かいままお渡しできるかということも課題となります。(冬場は暗くなるのが早いため夕食は16時の提供)また、ここ数年の食材・資材の高騰も考慮して経費の計上を行い、食数増を考えてのスタッフ確保なども課題に挙げられます。さらには、食品を扱うことで、冬に流行するノロウイルスやロタウイルスにも配慮をしなければなりません。今後の取り組みとしては、以下のような点が挙げられます。食材・資材費の高騰に関しては、肉などはブロックで購入し、自前でスライスし単価を下げ、野菜なども日持ちのするものは特売日に買い置きするなど工夫が必要となります。ウィルス対策としては、食の安全を考慮しノロウィルスなどに対応した消毒を使用するなど対策を講じています。炊き出し提供についてもスタッフを増員し、なるべくお渡しする直前に完成するように工夫をします。一番は、地域の住民と連携をして、安全で安心な炊き出しを提供し、被災者の方々の心の支えとなれるよう取り組んでまいります。
助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
https://osakasaigai.konkokyo.jp/
寄付してくれた人へのメッセージ
志を寄せてくださいました皆様、おかげさまでここまで活動を進めることができました。
我々は緊急的な炊き出しから始まり、定期的な訪問と炊き出しをすることで被災者の方々との関係性ができ、「また来てくれたのね、炊き出しも美味しいけど、こうやって何度も何度も足を運んでくださることがなによりも嬉しい!」「被災者して辛かったけれどもあなた達が心の拠り所となっています。」などの声が毎回聞かれるようになりました。
残念ながら私たちの支援先の輪島市門前町浦上地区は九月の豪雨災害で二度目の被災をし、「神も仏もない」とまでおっしゃっる方も多くおられましたが、私たちが月に2回、定期的に訪問し、心を込めて炊き出しをすることで「心の支え」とまで言われ、研究者からは「日本一の炊き出し」とまで言われるようになりました。
これらのことは、ひとえに支援くださる皆様への感謝の気持ちと思わせていただいております。
「どこからお金がでているのでしょうか」と、支援金のことを聞かれますので、私たちは全国の方々が寄付を寄せてくださっている「赤い羽根共同募金の方から支援をもらって活動を続けています」と毎回お伝えしています。
被災者の方々に元気を届ける活動をさせてくださり、本当にありがとうございました。