被災した子どもたちへの「出張ラボ」「交流相談」プロジェクト

団体名 特定非営利活動法人じっくらあと

都道府県 石川県

助成額 2,680,000円

活動開始日 2024/4/1

活動終了日 2024/12/31

助成金で行った活動の概要
能登半島地震・奥能登豪雨災害により被害を受けた輪島市では、学校や公園など子どもを取り巻く環境が大きく変化した。地域全体のダメージは家族機能の低下・地域のつながりの喪失をもたらし、子どもたちの日常生活は激変、大きなストレス環境下におかれている。過去の災害でも、子どもたちの育ちや学びへ大きな影響が指摘されている。
そこで、地域の大人やボランティアスタッフが心身の健康や生活支援の視点をもちつつ、学校や10代の子どもの居場所である「わじまティーンラボ」に出向き、継続的にワークショップ等をツールとしながら関わり続け、何気ない関わり・会話の中で、自然と相談に繋がるような取り組み「出張ラボ」「出張保健室」「交流相談」を実施した。また、これら取り組みに関連する地域支援者向け研修・勉強会を実施した。
▼市内小・中・高校での「出張ラボ」「出張保健室」の実施
対象:輪島中学校、輪島高校、東陽・柳田中学校、輪島6合同小学校
実施回数:計12回
参加人数:子どものべ302人、教職員のべ41人
※4~7月は「出張保健室」として開催、奥能登豪雨後は「出張ラボ」として開催
▼10代の居場所「わじまティーンラボ」での実施
対象:居場所を利用する小学校高学年から高校生までの子どもたち
実施回数:計40回
対象人数:のべ968人(該当日に来館した子どもの数をカウント)
▼地域支援者向け・研修・勉強会 ※O-JT、Off-JT含
対象:本プロジェクトに従事するスタッフ、ボランティアおよび地域支援者等
実施回数:計4回
参加人数:のべ20人
※支援対象者の実人数は、正確なカウントが困難なため、概算で計算しています。

活動日数 52日

支援対象者実人数 200人

支援対象者延べ人数 1,311人

参加ボランティア実人数 47人

参加ボランティア延べ人数 70人

本助成金による活動の成果
本活動の成果としては、以下の3つが考えられた。①学校という日常の中でのちょっとした楽しさの提供が子どもたちのこころのケアにつながった(ケノ日のハレ)、②“相談”という枠組みではなくさりげなく自然に学校内外のケアワーカーが子どもたちと出会うことができた(学校と地域のケアワーカーの協働の場)、③ 関わる支援者がクリニック、地域、学校を行き来できることで、場にとらわれない多様な視座やつながりを作ることができた(継続性と包括性の実現)。
相談の場を開くという形ではなく子どもたちが楽しいと感じられる空間にさりげなく地域のケアワーカーが入り込むことで、アウトリーチを広げることが可能になった。またその場を学校内外のケアワーカーが共有できることで、スクールカウンセラーからクリニックでの個別支援に繋がったケースもあった。
また、地域のケアワーカーが学校と地域を自由に行き来できることで、子どもたちと違った形で出会い直すことができた。“クラスに入れない子” “クラスで問題行動を起こす困った子”といった学校の中での視点だけではなく、これまでの経過を知っている線や面の視点で見守り・応援することで個別支援の糸口になる可能性が示唆された。

事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
災害復興期を生きる子どもたち・学校を地域で応援する取り組みとして高い効果を実感できているが、今後持続可能な形にするための人材の質と量の確保が課題である。地域のケアワーカーが継続的に関わることができるための財源の確保や関係機関との連携の仕組みづくりが必要である。また、より広く地域全体で取り組む仕組みとするためには、“住民参加”をどのように仕掛けていくかも課題として挙げられる。今後の取り組みとしては、学校内外のケアワーカーが行う出張校内カフェという取り組みを継続しながら、関係機関との相互理解・連携を深めていく連絡会を開催すること、子どもたちの育ちと学びの応援に地域全体が参加できるよう、子ども支援の研修や他地域の取り組みを学ぶ機会を作ることを検討している。

助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
https://drive.google.com/file/d/1Lz6VbKb-wVXlAYO6WEDPJCM1Y4t9Cjtl/view?usp=sharing



寄付してくれた人へのメッセージ
皆様の温かい応援により、能登半島地震・奥能登豪雨により甚大な被害を受けた地域で生きる子どもたち・学校を応援する私たちの活動を行うことができました。二重被災という混乱の中でも、必要だと感じたことをスピードと情熱を持って進めることができたのは皆様方の応援のおかげです。これから果てしなく続く復興の日々もぜひ応援いただけましたらうれしいです。