地域の力をエンパワメントする子どもの遊び場・居場所づくり支援

団体名 一般社団法人プレーワーカーズ

都道府県 宮城県

助成額 2,890,000円

活動開始日 2024/6/1

活動終了日 2024/12/31

助成金で行った活動の概要
【概要】
子どもの心のケアを目的とした遊び場・居場所づくり活動を震災前から地域で子どもの遊び場や居場所づくり、体験活動などをしていた方々(=地域ボランティア活動者)と共に興し、定着させる活動。
【場所】
輪島市一本松公園/能登町柳田植物公園・真脇遺跡公園・日本海倶楽部・能登町立宇出津小学校/珠洲市正院小学校・大谷地区個人宅の裏山
【内容】
① プレーカー(遊び道具満載の乗用車)を金沢市内の指定駐車場から走らせ、各地区の活動場所(できる限り屋外空間)で参加費無料、年齢不問、プログラムなしの遊び場づくり支援を行った。(シャボン玉、木工作、ロープ遊具、たき火、ボードゲームなど)※全国各地からコーディネーター、プレーワーカーを集め、3名配置し、環境設定・安全管理などを行った。
② 遊び場づくりを計画するにあたって、地域ボランティア活動者の意向や要望を聞き取りし、現地ニーズを掴むと共に、徐々に相談支援・伴走支援の形に移行していった。
【時間】
開催時間は、春~夏:13:00~18:00、冬:11:00~16:00
【人数】
小学校内での居場所づくり支援は1回約10~50名。屋外での親子イベント的な遊び場づくり活動は1回約20~180名。
【遊び場支援活動】13回
6/29、6/30、7/27、7/28、8/10、8/11、9/15、9/29、10/26、10/27、11/9、11/30、12/15
【前日準備・ふりかえり】19日
6/28、7/1、7/26、7/29、8/9、8/12、9/13、9/16、9/27、9/30
10/9、10/25、10/28、11/8、11/11、11/29、12/2、12/13、12/16
【視察・打合せ等】7回
9/14、9/28、10/10、10/11、11/10、12/1、12/14
【報告会】1回
6月8日 東京都渋谷区 能登半島地震子ども支援報告会 ~被災地での遊び場づくりの重要性~
26人参加

活動日数 40日

支援対象者実人数 364人

支援対象者延べ人数 414人

参加ボランティア実人数 63人

参加ボランティア延べ人数 147人

本助成金による活動の成果
計7か所にて13回の開催、延べ414名の参加がありました。
【輪島市】
避難所そばの公園にて、震災前から中高生の居場所づくりをしている地域のキーパーソンと共に遊び場を開催しました。避難所となっていた輪島中学校で遊び場を開催していたこともあり、そこに遊びに来ていた子どもたちとの再会の場となりました。同じ場所で毎月開催することで、発災直後の緊急期、仮設住宅や仮設校舎が完成していく移行期といった、被災地での変化していく環境に合わせて現れてくる子どもや大人たちの気持ちや状況を知ることが出来ました。子どもたちからは「仮設校舎になって友達とあまり会えなくなったのが寂しい、でもここで一緒に遊ぶのを約束しているからそれが楽しみ」、「こんなに笑ったの久しぶり」といった声がありました。大人からは「元々遊ぶ環境が輪島にはなかったのが、地震のせいで余計なくなってしまった。子どもたちをどうやって発散させてあげればいいのか悩んでいたが、こういった機会があると子どもも発散できるから助かる」といった声がありました。
【能登町】
自身の幼少期の遊びの体験から「子どもたちに遊ぶ場所・プレーパークが必要だ」と発災後、高校の空き教室を使って子どもの遊び場を開催していた地域のキーパーソンの思いに伴走する形で、町内4か所にて遊び場を開催しました。どの地域も共通して「近くに遊ぶ場所がない」という震災前からの課題が浮き彫りになりました。成果としては、場所が変わっても継続して遊びに来る等、顔の見える関係性が作られたことや遊び場の存在が浸透していったことが挙げられます。また、回を重ねるごとに運営や片付けに参加する保護者の姿が見受けられ、地域運営の可能性を見出すことが出来ました。
【珠洲市】
2月から正院小学校にて遊び場を開催してきましたが、面識のある団体が継続的に支援に入るということで開催回数を減らしていました。減らしながらも他団体がカバーできない週末に訪問することで保護者から「週末に親なしで遊ぶことを極端に怖がる。だから週末に機会を作ってくれると嬉しい」との声を聴けました。また、珠洲市の大谷地区という豪雨災害でも甚大な被害を受け孤立状態にあった地域でも遊び場を開催しました。「なかなか支援が行き届かないような場所に子どもの数が少ないのに来てくれることが嬉しい」と保護者からの声がありました。

事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
各地域に共通して考えられる課題として、2点挙げられます。
①子どもたちが安心・安全に遊ぶことのできる場所の確保子どもたちが安心・安全に遊ぶことのできる場所が未だに避難所や仮設の公共施設(自衛隊による風呂、豪雨による避難所、仮設住宅など)として機能しているため、意図的に遊ぶ場所を提供していかないと子どもたちが安心・安全に遊ぶことが出来ない状況です。特に石川県の気候の特性上、11月以降は寒さ対策を確保する必要があります。
②震災に加えた豪雨による被害への長期的支援の必要性震災による被害は勿論ですが、豪雨災害による被害が更に「子どもたちが遊ぶ環境の確保」を難しくさせています。状況としては地域によっては震災後よりも悪化してしまった場所もあり、まだ外部からの支援は必要だと考えられます。今後は長期的な支援を見通した「継続して支援が出来る仕組みづくり」が物理的、人的、金銭的に必要になっていくと感じています。
上記2点の課題を踏まえ、当法人としてはひとまず年度内まで支援活動を行うと共に、令和7年度の計画を地域のキーパーソンの方々と共に考えていこうと考えています。具体的には、
①継続した遊び場づくり支援
②地域のキーパンソンへの伴走支援・相談支援
③能登半島内での子ども支援者・活動者のネットワークづくり等を検討中。

助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
http://playworkers.org/news/2654/



寄付してくれた人へのメッセージ
寄付をしてくださった全国の皆さまのお陰で、早い段階から被災地入りをし、現地の方の思いに沿った活動をすることが出来ました。大変感謝申し上げます。
被災地に継続的に訪問することにより、現地の状況を確認し、直接現地の人たちからヒアリングしたことを擦り合わせながら自分たちに何が出来るのかを模索することの大切さを改めて痛感し、「外部支援者による独りよがりな押しつけ支援」を避けることが出来たと自負しています。
9月の豪雨災害の際に、現地の方が「踏んだり蹴ったりじゃなくて、踏んだり蹴られまくったりだよ。振り出しに戻った感覚だ。」と発言されていたのが今でも心に残っています。9月以降石川県はより深刻な状況となっており、長期的な支援が必要になっていくと感じております。引き続き復興のためにご支援のほどよろしくお願い申し上げます。