都道府県 福島県
助成額 500,000円
活動開始日 2024/2/23
活動終了日 2024/4/30
助成金で行った活動の概要
1.被災者への炊き出し・物資支援
6.被災家屋等の片付け補助
2024年3月3日~4月30日の期間、石川県七尾市中島町地域において、赤い羽根共同募金様の助成を受け、家財の運び出しや家屋の清掃、炊き出し等を行った。
・2月23日~25日は、七尾市・珠洲市等実況見分、被災地NGO協働センター等でのボランティア調整活動、七尾市での家屋の片付けを行った。
・3月3日~14日、被災地NGO協働センターとの連携のもと、常駐スタッフを派遣し、現地の情報収集と協働センターのサポートボランティアとして活動。
・3月11日~14日、30名のボランティアで、家財の運び出しや炊き出しを行った。
・3月18日~25日、被災地NGO協働センターとの連携のもと、常駐スタッフを派遣し、現地の情報収集と協働センターのサポートボランティアとして活動。
・3月22日~25日、2名のボランティアで、家財の運び出しや避難所支援、子どものケアを行った。
・3月26日~29日、4名のボランティアで、家財の運び出しを行った。
・3月29日~4月1日、3名のボランティアで、家財の運び出しや他団体炊き出しのサポートを行った。
・4月19日~22日、5名のボランティアで、家財の運び出しを行った。(1名は、25日まで延長滞在)
活動日数 33日
支援対象者実人数 335人
支援対象者延べ人数 450人
参加ボランティア実人数 37人
参加ボランティア延べ人数 49人
本助成金による活動の成果
被災地へ赴き、家財の運び出しや瓦礫の撤去、炊き出し、避難所支援などを行った。家財の運び出し、瓦礫の撤去に関して、家屋・家財の損傷が激しかったことや広く大きな住居が大半だったため、居住している方だけでの片付けは困難な状況だった。そこへボランティアとして支援させていただくことで、住民の方の負担軽減につながったと感じる。しかし、肉体的な問題だけでなく、精神的な問題もある。被災前の暮らしができなくなったことによる精神的負担は大きなもので、心のケアをすることが重要であった。炊き出しではちらし寿司と芋煮を振る舞い、あたたかい食事を想像以上に多くの人に楽しんでいただき、少しでも日常を感じられる環境をつくることができた。さらに、活動拠点では連携先の被災地NGO協働センターと一般社団法人おもやいが行っている支援物資の配布の手伝いも行った。食材や日用品、洋服、ペット用品など様々なものがあり、住民の方々が自由に取っていく形で行われていた。この場所にはお茶のみスペースもあり、住民の方々からご家庭で過ごしたお話を聞いたり、同じ地震という災害を経験した福島の震災のお話をしたり、お子さんと遊んだりした。これらの活動を通して、肉体的な支援だけではなく、精神的なケアにもつながったと感じる。
事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
家財運び出し、家屋の清掃について、支援が進んでいない。また、災害ごみ集積所が遠く、住民の方だけで片付けを行うことはハードルが高いと感じた。外見は被害を受けていないように見えるが、実際は支援が必要な家屋もあり、支援の必要性が見えにくいということもある。ボランティアの種類、人数は様々であることも、支援が思うように進んでいない原因の一つではないか。さらに、生活水準をもとに戻すことも必要だ。避難所の段ボールハウスは生活の質をあまり考えていない設計だと感じた。そのような避難所から出て仮設住宅に住み始めた方もいらっしゃるが、誰がどこに住んでいるのかわからず、住民同士の交流がしにくくなっており、災害関連死の危険性もあると考えられる。そのため、仮設住宅での支援も今後重要になってくる。被災者の方に寄り添った、生活を豊かにできるような活動を行っていきたい。
助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
https://fukudai-volunteer-center.jimdofree.com/
https://x.com/fukudai_saigai?s=11
寄付してくれた人へのメッセージ
この度は、ご寄付ご支援を頂きまして、誠にありがとうございます。私たち(学生団体)福島大学災害ボランティアセンターは、2024年3月に約30名、その後も数名ずつに分けて断続的に福島大学から能登へ学生を派遣して参りました。能登では七尾市中島町の中島林業総合センター・小牧集会所に設置された被災地NGO恊働センター、一般社団法人おもやいさんの活動に参加し、被災した家屋の片付け、災害ごみの分別、物資の配布、炊き出し等の作業を1回の派遣につき丸2日行いました。私たちの能登でのボランティアの結果、能登の現状が大きく変わるといったことはありませんが、着実に復興へ前進していると思います。能登の復興の道のりはまだ長いものになりますが、これからも能登の支援に携わっていけたらと考えております。そして、皆様のお気持ちが、私たちの活動を通して能登の皆さまへ通じますよう、私たちも誠心誠意活動に取り組んで参ります。改めまして、この度の沢山のご寄付ご支援に深く感謝申し上げます。