都道府県 新潟県
助成額 480,000円
活動開始日 2024/3/2
活動終了日 2024/3/31
助成金で行った活動の概要
チーム中越には東日本大震災時に足湯提供を経験した者がおり、能登半島の被災地をどう支援できるか検討する中で、足湯の検討を始めた。 早速足湯隊を編成し、経験者による練習を行う傍ら輪島市で活動するJOCAのスタッフの方々と受入れの調整を進めるなど準備に取組んだ。 足湯隊で活動予定日を3月2,3日 / 3月10,11日 / 3月24、25日 / 3月30,31日の4回と定めレンタカー、宿の予約ならびに車の運転手募集を行った。
足湯隊の多くは65歳以上の高齢者であるが、仕事を抱えており早めに日程を提示することで協力頂けるようになった。一方で、費用面ではレンタカー代、ガソリン代、宿泊代などは自己負担の可能性あることを了解しての参加となったが、普段から災害ボランティア活動をしている者が大半であり、気持ちよく協力してもらえた。
輪島市での足湯提供であるが、前半は県立輪島高校の体育館避難所に、後半は輪島市立河井小学校体育館の避難所を訪れ、避難されている方々に利用いただいた。 毎回1日あたり10名ほどの方から足湯を利用頂き、足湯が終えた後はお茶を頂きながら、世間話を楽しんだ。 尤も足湯の際にお聞きできた経験したこと、現在の心境などは所定の「つぶやきカード」に後刻記載し、チーム中越内で共有し、今後の支援活動に役立てる計画だ。
活動日数 8日
支援対象者実人数 58人
支援対象者延べ人数 58人
参加ボランティア実人数 20人
参加ボランティア延べ人数 20人
本助成金による活動の成果
1)被災者に対して
人数的には限定的であるが、訪問先避難所の避難者の方々は、長期間の避難所生活でコミュニケーションの不足、将来に対する指針やアドバイスの不足の中で心に重いものを抱えながら日送りをされていることが分かった。足湯をしながら、自然とにじみ出てくる一言一言にうなずき同調するしかできないが、足湯とその後のお茶タイムにより、避難者のこころの中の重いものを少しでも軽くすることができたのでは、と感ずる。
2)チーム中越自身にとって
足湯で推奨されている「つぶやきカード」を作成しており、足湯隊メンバーのみならずチーム中越のスタッフの中でもそれらを共有させてもらっている。 このカードから読み取れる避難活動を続ける方々の心境や、不安や不満を今後計画する仮設住宅に移った避難者への様々な支援(傾聴など)につなげることが出来る。
事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
課題)
①作業系ボランティアの様に現地の社協が被災された方と足湯を提供したい者とをつなぐ組織が明確でないので、現地の避難所運営をサポートされている団体と調整しなければならない。従って、どこに足湯のニーズがあるのか、についてマクロ的な視点からの情報が得にくい。
②体育館で避難されている方も何れ仮設住宅などに移られる。足湯を提供する先として輪島市の避難所以外にどういう場所があるのか、更に足湯でない「傾聴」のニーズはどこにあるのか、など①同様に受入れしてもらえる地域をどの様にリサーチするかも課題だ。
今後の取組み)
①今後も6月以降当面8月までは足湯ニーズを確認しながら、2月に編成した足湯隊として1泊2日の足湯活動を続けるべく計画を練っている。 7月以降の高速道路無料化措置が不透明であり、申し込み希望者に経費面で明確な数字を示しにくいが、最悪の場合の自己負担も考慮してもらいながら募集を継続している。
②足湯以外の所謂作業系ボランティアに出向きたいとのニーズも当団体内にあるので、各地(輪島、穴水、珠洲など)の社協に問い合わせながら計画具体化を進めている。
助成決定した活動を報告したSNSやホームページのURL
http://ndcvc.org/?page_id=11
寄付してくれた人へのメッセージ
災害ボランティア活動の基本のひとつは経費負担を含め自己完結が求められることです。能登半島地震での被災地である新潟市西区の主に液状化による被害を受けた地域には私たちの団体から多くの仲間が手弁当で足を運びました。しかし、さすがに能登半島の被災地に向けての活動は経費負担がネックになり、あまり多くの仲間を募る事が出来ませんでした。レンタカー代、ガソリン代、宿泊費などの負担額は1人おおよそ20,000円となり、複数回足を運ばざるを得ないリーダー役となると相当の負担になります。 今回皆様からの寄付金から成る赤い羽根「災害ボランティア・NPO活動サポート募金」(ボラサポ)を活用させて頂けることになり、そうした負担を大きく軽減することができ、心から感謝申し上げます。